フジテレビの月9ドラマは東京ラブストーリー、ロングバケーションなど珠玉の名作揃い。1988~97年の月9ドラマ変遷をまとめてご紹介。

フジテレビの月9ドラマは東京ラブストーリー、ロングバケーションなど珠玉の名作揃い。1988~97年の月9ドラマ変遷をまとめてご紹介。

フジテレビの月9ドラマと聞けば、誰でもそれが人気ドラマ枠を意味していることを知っているくらい月9は浸透した言葉でした。実は80年代の月9は欽ちゃんの「良い子悪い子普通の子」、その枠が見事に大人気ドラマ枠として90年代に浸透していったのです。そんな月9ドラマの変遷を、とくに人気作品が目白押しの1988年から1997年まで振り返っていきます。


「月9」以前のフジ月9枠は「良い子悪い子普通の子」でした

フジの「月9」といえば、人気の集まるドラマ枠として有名ですよね。
どこが起点になっているのか、様々な情報から類推するに「月9」の定義は1988年1月の「君の瞳をタイホする!」となっているようです。

1988年以前は?というとこの枠は1981年~87年の間、実は欽ちゃんの「良い子悪い子普通の子」のバラエティ枠だったんですね。

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「月9」の前に放送された業界モノ5編、ご存知ですか?

「月曜の夜は遊びに行くことが少ない」「週の始まりで翌日に学校や会社で話題にしやすい」など、「月9」が隆盛を誇った理由はいくつも言われていますが、ひとつのきっかけとしては本格的な「月9」が始まる以前、つまり「欽ちゃんバラエティ」から「君の瞳をタイホする!」への移行期に放送された、5本の「業界モノ」ドラマがカギを握っているといわれます。

当時バブル真っ盛りな世の中にあって、この「業界モノ」が女子大生はじめ若者のハートをグッとつかんだことが、「月9」に繋がった側面もあるのかもしれません。

名古屋のラジオ局に勤務していた女性アナウンサーの西沢由美子が民放キー局であるフジテレビに移籍する所から物語が始まる。
フジテレビが舞台で、主人公らの同僚、先輩、上司などの設定で同局のアナウンサーが本人役で出演。
フジテレビ本社社屋や敷地内でのロケーション撮影が多用された。

アナウンサーぷっつん物語

「ビデオマガジン」を製作するビデオ編集部を舞台に、映像ディレクターの活躍と三角関係などの恋愛模様を描く。
劇中では本放送時の映画、ファッション、イベントなどのカルチャー情報も放送する演出が施され、情報番組のような一面も。また劇中で使われたビデオ素材は、本作の制作スタッフが実際に取材したもの。

男が泣かない夜はない

るニッポン放送を舞台に、徳川龍之介・榎本英樹がラジオ局の営業マンとしてドタバタ劇を繰り広げた。
実際に放送されていた同局の番組宣伝がドラマ内で行われたほか、同局の看板アナウンサーである上柳昌彦もキャストに名を連ね、複数回出演していた。
さらにニッポン放送のイメージキャラクターでもあった南野陽子が「ナンノこれしきっ! スペシャル」に出演するという設定でゲスト出演するなど、当時同局で放送されていた番組の出演者や同局アナウンサーなどが毎回、数シーンゲスト出演していた。

ラジオびんびん物語

フジサンケイグループの関連企業を舞台にした「業界ドラマシリーズ」の第4弾で、レコード会社を舞台に、とんねるずの2人が演じる幼馴染でライバル同士のSP(セールスプロモーター)マンが、互いに新人歌手の売り込みに火花を散らす姿を描く。
ポニーキャニオンが舞台となっている。

ギョーカイ君が行く!

フジテレビ企画部を舞台に、番組作りに情熱を傾ける新人テレビマンの奮闘を描く。
この作品の最終回の劇中で放送される番組『MONDAY60』は、『アナウンサーぷっつん物語』第1回の映像を流用している。神田正輝らが演じた『アナウンサーぷっつん物語』の登場人物は、劇中で名前のみが語られるものの姿は登場せず、本作の登場人物との共演の場面は描かれていない。

荒野のテレビマン

1988年の「月9」

1988年1月に「君の瞳をタイホする!」がスタート。
前述の業界モノ5編から一転、今度は警察を舞台にしたドラマでした。

とはいえ業界ドラマの軽いノリを引き継ぎ、職場はあくまで舞台であり、登場人物のプロフィールの一側面という位置付けでした。

そしてこの作品は、その後のドラマ界全体をリードした大多亮の初プロデュース作品でした。

君の瞳をタイホする!(1988.1.4~3.21) 平均視聴率17.4%

渋谷の道玄坂署を舞台に熱血漢の沢田(陣内孝則)、ボンボンの土門(柳葉敏郎)、エリートの田島(三上博史)ら3人のカッとび刑事が活躍する都会的な洒落たコメディ。
これがトレンディドラマの第1弾。

君の瞳をタイホする!

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教師びんびん物語(1988.4.4~6.27) 平均視聴率22.1%

新米教師の徳川龍之介(田原俊彦)が後輩(野村宏伸)と共に統廃合寸前の都心の小学校で大奮闘する。
塾講師のまゆみ(紺野美沙子)とのラブストーリーも印象的。
「ロンバケ」「ビーチボーイズ」の亀山千広プロデュース。

教師びんびん物語

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あそびにおいでヨ!(1988.7.4~9.19) 平均視聴率13.3%

デパートの食品売り場で働く虹子(斉藤由貴)はイメージ戦略のため、突然企画担当部長に任命される。だがこの部長はお飾りだった・・・。
21歳の管理職の奮闘ぶりを斉藤由貴が公園。高杢禎彦が連ドラ初出演。

あそびにおいでヨ!

君が嘘をついた(1988.10.24~12.19) 平均視聴率17.3%

身分を偽って出会った涼(三上博史)と亜紀子(麻生祐未)たち男女6人。
互いの嘘がばれても付き合うが、ふとしたすれ違いからイヴを目前に分かれる。
第2回ヤングシナリオ大賞を受賞した野島伸司のデビュー作。

君が嘘をついた

野島伸司の連ドラマデビュー作 『君が嘘をついた』 - Middle Edge(ミドルエッジ)

1989年の「月9」

バブル全盛期の1989年。
いわゆる「トレンディドラマ」的なドラマとしては、この年が全盛期だったかもしれません。

君の瞳に恋してる!(1989.1.16~3.20) 平均視聴率18.7%

瞳(中山美穂)は憧れの代官山でマンション暮らしを始める。隣に越してきた元(前田耕陽)とはケンカばかりだが、次第に二人は意識し始める・・・。日本経済はバブル期に入り、このころがトレンディドラマの全盛。

君の瞳に恋してる!

教師びんびん物語Ⅱ(1989.4.3~6.26) 平均視聴率26.0%

理想主義の熱血教師・徳川龍之介(田原俊彦)がカムバック。舞台は聖橋大付属小学校に代ったが「センパ~イ」「エノモトッ」の名コンビは健在。
月9初の初回90分スペシャルでスタートした作品。

教師びんびん物語Ⅱ

【センパイ頼りな男たち】榎本先生(教師びんびん物語)と町田透(あぶない刑事) - Middle Edge(ミドルエッジ)

同・級・生(1989.7.3~9.25) 平均視聴率14.5%

紫門ふみの同名マンガが月9に初登場。
大学卒業直前に別れたちなみ(安田成美)と鴨居(緒形直人)。二人は互いに新しい恋をしていたが、再会して気持ちが揺れ始める・・・。中井美穂アナが女優として出演。

同・級・生

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愛し合ってるかい!(1989.10.16~12.18) 平均視聴率22.6%

表参道女子高の教師・吹雪(小泉今日子)は南青山高校の教師・一平(陣内孝則)とケンカばかりで、いつも生徒まで巻き込む大騒動・・・。野島ドラマにしては珍しいコメディ。
和久井映見、田中律子が生徒役で出演。

愛し合ってるかい!

1990年の「月9」

トレンディ女優の全盛期だった1990年。
視聴率20%が当たり前の月9にあって、88年から3年連続で田原俊彦主演作が続いたのは見逃せませんね。

世界で一番君が好き!(1990.1.8~3.19) 平均視聴率22.0%

ひょんなことから出会った華(浅野温子)、公次(三上博史)と万吉(布施博)。失恋直後の華と公次は最悪の関係になるが、万吉は華に一目惚れ・・・。
W浅野を代表とするトレンディ女優全盛期の代表作。

世界で一番君が好き!

日本一のカッ飛び男(1990.4.9~6.25) 平均視聴率15.8%

地方新聞の熱血記者・健人(田原俊彦)は配属が決まった東京支局で、腹違いの兄(時任三郎)と再会。
だが、報道姿勢の違いから2人は対立する。
月9では異色の男性人情モノ。そのためか視聴率は低かった。

日本一のカッ飛び男

キモチいい恋したい!(1990.7.2~9.24) 平均視聴率18.3%

旅行代理店で働く香菜(安田成美)、えり(田中美奈子)、ユキ(森尾由美)。仕事に恋に悩みつつ、世間を上手く渡っていく。
テーマは当時流行したオヤジギャル。元TMネットワークの宇都宮隆が御曹司役で出演。

キモチいい恋したい!

すてきな片想い(1990.10.15~12.17) 平均視聴率21.8%

圭子(中山美穂)は出会いで恥をかいてしまったために偽名で俊平(柳葉敏郎)と電話デートする羽目になった。
さらに俊平の友人・豊(石黒賢)と付き合うことになる・・・。
後に月9純愛三部作となる記念すべき第一作。

すてきな片想い

キュンキュン必至!「すてきな片想い」 - Middle Edge(ミドルエッジ)

1991年の「月9」

あまりにも有名な「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」はともに1991年の作品でした。
この年の作品は、トレンディドラマが持っていたどこか軽いノリから「純愛」路線へと、月9の方向転換を決定づけたように思います。

東京ラブストーリー(1991.1.7~3.18) 平均視聴率22.9%

フジテレビの月9ドラマ路線が確立した記念碑的な作品。
田舎から都会にやってきた永尾カンチ(織田裕二)は幼なじみの関口さとみに恋している。
しかし彼女は永尾の同級生の三上(江口洋介)に心惹かれていた。
そんな三角関係の中で、カンチは同僚である赤名リカ(鈴木保奈美)から一方的に愛を打ち明けられ、カンチも次第に自由奔放なリカに惹かれていく。

東京ラブストーリー

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