1970年代を彩った数々の名車たち
私たちの幼かった1970年代は、世界中で数々の「カッコイイ」名車が登場しました。
そんな名車たちを、きっと私たちは絵本や図鑑などで眺めていたことだと思います。
その当時のカッコよさは今でも私たちの心の中に残っていますし、当時を彷彿とさせるモデルを見かけると、つい「お、カッコイイね~」なんて口ずさんでしまうのも多くの人に共通した感覚かもしれませんね。
そんな当時を思い起こさせる1970年代の名車たち、今回は国産自動車についてまとめます。
センチュリーD(トヨタ)

センチュリーD
TTC-Cという触媒システムの170馬力を持つトヨタのVIP用車で、いわゆる大型乗用車。
Dタイプが384万円、Cタイプが359万6000円と2種類が登場しました。
プレジデントD-1(日産)

プレジデントD-1
4400cc・V8の大きなエンジンを載せたこの車は仕様によってD1型からD9型まであり、407万8000円もしました。
プレジデントは「大統領」の意。
クラウン2600スーパーサルーン(トヨタ)

クラウン2600スーパーサルーン
3ナンバーをつけて走るスーパーサルーンには、OHC・2600ccのエンジンが付けられ、その名のごとくクラウンの高級モデルです。
2600にはロイヤルサルーンもありました。
セドリック2800SGL(日産)

セドリック2800SGL
セドリックには2000と2800の2モデルがありますが、この2800SGLは最高級モデルです。
2ドアと4ドアのハードトップがあり、とくに4ドアハードトップはセンターピラーレスです。
フェアレディZ-L 2by2(日産)

フェアレディZ-L 2by2
貴婦人という名のフェアレディZには、2シーターとこの2バイ2があります。
ロングノーズの流れるようなスタイリングに人気があり、世界で量産されたスポーツカーです。
セリカ リフトバック2000GT(トヨタ)

セリカ リフトバック2000GT
スポーティなスタイリングのセリカには、1600と2000の2シリーズがあります。
トランスミッションも4速、5速、オートマチックとありますが、GTVには5速マニュアルだけがつきます。
コロナ・マークⅡ2000GL(トヨタ)

コロナ・マークⅡ2000GL
マークⅡには、4気筒と6気筒の2000ccエンジンがあります。
モデルとしては4ドアセダンと2ドアハードトップがあり、パワーステアリングもつけられるハイオーナーカーでした。
ローレル2800SGL(日産)

ローレル2800SGL
ローレルとは「月桂冠」の意で、1800、2000、2800の3シリーズがあります。
2800SGLはこの車のトップモデルで、様々なパワー装置が取り付けられており、ナンバープレートは「3」でした。
スカイライン2000GTX-E(日産)

スカイライン2000GTX-E
スカイラインの最高級モデルGTX-Eには130馬力の燃料噴射装置つきのL20型エンジンが搭載されています。
この他、スカイラインには1600、1800のシリーズもありました。
コスモ・リミテッド(東洋工業)

コスモ・リミテッド
5人乗りの美しいクーペで、東洋工業の若手デザイナーの力作です。
コスモには5速マニュアルとトルコン車があり、5速で195km/hをマークする高速グランツーリスモです。
117クーペXE(いすゞ)

117クーペXE
XT、XC、XC-J、XEの4車種がある美しいクーペです。
このXE型にはトルコン車だけがあり、時速180kmをマーク出来ます。
1800XEはDOHCエンジンが付きます。
ギャラン・シグマ2000スーパーサルーン(三菱)

ギャラン・シグマ2000スーパーサルーン
世界を驚かせた、静かさと滑らかさを持ったアストロン80エンジンを搭載した、三菱自動車のギャランシグマには他に1800ccと1600ccのエンジンを載せたものもありました。
ギャランGTO2000SL-5(三菱)

ギャランGTO2000SL-5
ヒップアップクーペの典型で、1700と2000の2車種があります。
1700をサターンエンジン、2000をアストロン80エンジンといい、三菱の誇る静粛エンジンを積んだ車でした。
カリーナ・ハードトップ1800ST(トヨタ)

カリーナ・ハードトップ1800ST
カリーナには1600、1800、2000の3種類のエンジンと、2ドア、4ドア、ハードトップの3種のタイプがあります。
2000ccシリーズは、TTC-Vの4気筒OHCエンジンを使用しています。
ルーチェAP(東洋工業)

ルーチェAP
クラシカルエレガンスというキャッチフレーズでデビューしたロータリー車。
ルーチェにもロータリーとレシプロ車があり、シリーズも多い。
ルーチェとは「光」の意。
アコード1600(ホンダ)

アコード1600
シビックの上級移行に応える車で、1599ccの直4エンジンはもちろんOHC。
5人を乗せて走ることが出来る斬新なセダンです。
シビック1500RSL(ホンダ)

シビック1500RSL
1500シリーズには2ドア、3ドア、4ドアの3つのモデルがあり、トップモデルはこのRSLで、5速フロアシフトのトランスミッションが付きます。
ホンダ独自のトルコン車もあります。
シルビアLS(日産)

シルビアLS
前の席に2人、後ろの席に3人乗れるスポーティーなハードトップモデル。
基本モデルのLSの他、S、L、Xの3タイプがあります。
シルビアとはギリシャ神話の美女の名前。
ブルーバード2000GTX-E(日産)

ブルーバード2000GTX-E
フェアレディZやスカイラインGTと同じ2000ccの6気筒エンジンに、燃料噴射装置を付けたのがこのEモデル。
フロントのバーチカルマスクがこの車の特徴。
バイオレットSSS-E(日産)

バイオレットSSS-E
バイオレットには1400と1600の2つのエンジンと、セダンに2ドアと4ドア、それにハードトップがあり、このSSS-Eはリヤサスペンションで独立懸架でした。
サニー1600エクセレントGX(日産)

サニー1600エクセレントGX
日産伝統のL16型エンジンを載せたサニーのニューフェイス。
革巻タイプステアリングホイールを中心によくまとめられたインストルメント、ハイバックシートなど豪華な1.6ℓ車です。
スプリンターリフトバックGS(トヨタ)

スプリンターリフトバックGS
リアウィンドウをリフト出来るニューモデルで、広い居住性と多様な用途がウリのマルチユースカー。
リアシートも2分割出来、荷物室もいろいろ変化して使用可能。
チェリーFⅡ1400GX(日産)

チェリーFⅡ1400GX
1400ccのエンジンを横置きに積んだFF車で、4輪とも独立懸架のサスペンションを持っています。
2ドアと4ドアセダンの他に、ユニークなスタイリングのクーペがあります。
サバンナAP GT(東洋工業)

サバンナAP GT
ロータリーエンジン専用のモデルで、静かさと加速性の抜群さが売り物です。
自動車レースでも強く、多くのシリーズを持ち4ドア、2ドア、クーペなどがあります。
カペラAP クーペGSⅡ(東洋工業)

カペラAP クーペGSⅡ
ロータリーエンジン車があまりにも有名になった東洋工業にも、レシプロ車がありました。
このカペラに、もレシプロエンジンを積んだ1600DXと1800GFがあります。
ランサー・セレステ1600XL(三菱)

ランサー・セレステ1600XL
流行だったマルチユースカーのひとつで、三菱の自信作。
直線処理の美しいスタイリングに1400と1600の2つのエンジンが搭載され、このシリーズにはGL、XL、GSRが用意されました。
カローラ・ハイデラックス(トヨタ)

カローラ・ハイデラックス
当時、大衆乗用車のトップ的存在と言われていたモデル。
カローラはセダンとハードトップの2種類でそれぞれ1600、1400、1200ccのエンジンがあり、ファミリー的なイメージがありました。
ファミリアプレストAP1300GF(東洋工業)

ファミリアプレストAP1300GF
ロータリーの東洋工業にもレシプロエンジンモデルがあります。
1300のOHCエンジンを載せた小型車で、72馬力のエンジンに4段フロアシフトを組み合わせ、150km/hを出します。
スターレット・クーペ1200ST(トヨタ)

スターレット・クーペ1200ST
パブリカのひとつのシリーズであるスターレットには2ドアと4ドアモデルがあり、1200cc・64馬力の4気筒エンジンに4速のトランスミッションを組み合わせて、155km/hを出しました。
スバル・レオーネ1600HT GFT(スバル)

スバル・レオーネ1600HT GFT
ジェミニLS(いすゞ)

ジェミニLS
いすゞとGMによる共同開発車で、4ドアセダンとクーペがあります。
西ドイツのオペルをモデルとしただけに、シンプルなスタイリングが好まれました。
アメリカでの車名はオペル。
フロンテクーペGXCF(スズキ)

フロンテクーペGXCF
フロンテには2ドア、4ドア、GT、クーペの4種類がありますが、このGXCFはトップモデルです。
フロントにはディスクブレーキを、またラジアルタイヤも標準装備付きです。
パブリカ1200ハイデラックス(トヨタ)

パブリカ1200ハイデラックス
日本のパブリック・カーを目指したパブリカには、3KUエンジンと呼ばれる1200cc車のみがありました。
4速フロアシフトのこのHiDX型を頂点にSTD、DX、XLがあります。
ミニカ5カスタム(三菱)

ミニカ5カスタム
軽自動車も360ccから500ccに排気量変更がなされた時代。
このエンジンが変更されたおかげで、車体も全体に一回り大きくなり、大人4人でもゆったり出来るようになりました。