ACT.3を収録した完全版
PC-8800シリーズ版では開発期間や供給媒体容量の問題から
後半部分を大幅にカットされ、ACT.1とACT.2のみの未完のまま終わってしまったが
本作では、その先のお話に当たるACT.3を収録した完全版となる。
ACT.3は、当初の構想である「ACT.3〜ACT.5」までを、1つに再構築された内容。
ストーリー
西暦2042年12月。人類は異常な危機に直面する。
謎の生命体、バイオロイドの出現である。
国籍、目的、正体不明。某国の新兵器か?宇宙からの侵略者(エイリアン)か?
彼等は冬になると現れ、人を殺害、密かに本人とすり替わり、社会に浸透していく。
人工の皮膚を纏い、汗をかき血を流す事も出来る。極めて有機的、かつ無機体そのもの。
オリジナルとの見分けがほとんどつかない。
彼等は人の身体を奪いすり替わる(スナッチ)事から、スナッチャーと呼ばれた。
※設定資料集より抜粋

スナッチャー
創り込まれた世界観
本作の最大の特徴は、その世界観です。
それぞれに深い設定が成されており
その為、作中では聞き慣れない単語も飛び交います。

ネオ・コウベ・シティ

ジャンカー

バウンティ・ハンター
キャラクター紹介

ギリアン・シード
推定31歳という設定ですが、若々しく見えたり、妙に老けたりと、表情も豊か。
シリアスなストーリーの中、相棒のメタルとの兼ね合いは
プレイヤーを楽しませてくれることでしょう。

ただの変態とも

緊迫した場面でも・・・

メタル・ギアmk-Ⅱ

貴重な助言

多彩な機能

ジェミー・シード

ビデオフォンでの会話

2人の記憶は戻るのか?

ランダム・ハジル
敵か、味方か?
正体不明、神出鬼没のバウンティーハンター。
既に3体ものスナッチャーを屠った凄腕の賞金稼ぎ。

どこからともなく現れる

共闘する場面も
アドベンチャーゲーム
ゲームの基本はコマンド選択型で、文章を読んでストーリーを進める一般的なタイプ。

誰から話を聴こうか?

スキャニング令状
JUNKER5箇条という法律があり、その中の一つに
「スナッチャーだと断定出来る証拠が無いと、容疑者を直接検査出来ない」
という規則があります。
(現実世界で言えば捜査令状のようなもの)
「スキャニング令状」が無ければ、いかなるセンサー類による科学的スキャンは禁止されている。
(民事法第18条第12項、スナッチャー問題に関する人権保護)

絶妙な制約
つまり、容疑者が浮かんだとしても、いきなりスキャニングは出来ず
まずは「容疑者がスナッチャーである」という証拠を集める必要があります。
そして「スキャニング令状」を取得し
容疑者がスナッチャーだと判明した時点で、処理を行う一連の流れがプレイヤーの任務。

攻略のポイント

戦闘の存在
捜査を進めていく中で「スナッチャー」や「インセクター」といった
小型のクモ型ロボットと、直接戦闘することもあります。
油断せずに、いつでも銃を抜ける心構えを。
敵の攻撃でライフが無くなると、ゲームオーバーとなりますが
9分割された的を撃つだけという簡単な仕様で
アクションが苦手な人でもそれほど難しくありません。
寄り道
本編クリアには関係の無い内容も、随所に散りばめられており
それを捜査と称し、喜々としてプレイするのも本作の醍醐味だと思います。
スナッチャー プレイ動画紹介
実際のプレイ動画ですので、作中の雰囲気がよく感じられると思います。
ACT1/ACT2/ACT3 と全編をご紹介します。
アドベンチャーゲームにとって、プレイ動画は 【盛大なネタバレ】 になりますので
「自力攻略を目指したい」という方はご注意ください。
まとめ
アドベンチャーゲームとしては、物凄く難解というわけでもなく
散りばめられたヒントや、ナビゲーターの助言があれば初心者の方でも
十分にクリアが出来る内容となっています。
謎を解くたびに、物語の流れが変わる実感も得やすく
そのストーリーに、ぐいぐいと引き込まれていきます。
また、シリアスなストーリーの中にもコメディがあり
寄り道が存在したり、選ばずにはいられない選択肢があったりと
プレイヤーを飽きさせない、楽しませようという工夫が多く存在します。
本作は、アドベンチャーは難しい、面倒、と苦手意識を持った方にも
オススメできる作品ではないでしょうか。
関連作品

ポリスノーツ