横溝正史原作の金田一耕助シリーズの映画「悪魔が来りて笛を吹く(西田敏行)」「女王蜂(石坂浩二)」「悪霊島(鹿賀丈史)」

横溝正史原作の金田一耕助シリーズの映画「悪魔が来りて笛を吹く(西田敏行)」「女王蜂(石坂浩二)」「悪霊島(鹿賀丈史)」

横溝正史原作の金田一耕助シリーズの映画を3作品振り返ります。ヒロインを演じた斉藤とも子の母親とその兄の近親相姦がすべての問題であった「悪魔が来りて笛を吹く」ほか「女王蜂(石坂浩二)」「悪霊島(鹿賀丈史)」を振り返ってみましょう。ネタバレ注意です。オドロオドロしいグロ画像は、そんなにありません。


大道寺銀造(仲代達矢)妾の「蔦代」(演:司葉子)

神尾秀子は大道寺家の先代が琴絵のために迎えた家庭教師で、琴絵の死後は智子の養育に当っている

神尾秀子:岸惠子

銀造が大道寺家の婿養子になる前の学生時代に親友の日下部仁志と伊豆旅行をした時、日下部は大道寺琴絵を愛し、やがて琴絵は妊娠したが、日下部は母に結婚を反対され、崖の上から転落事故死した。

金田一耕助はこの十九年前の事件の真相調査のため大道寺家を訪れる。

日下部仁志は偽名で東小路隆子(演:高峰三枝子)の次男、東小路仁志であった。

また仁志の転落事故は偽装されたものであり、仁志は何者かに殺されたのである。

元公爵の東小路隆子(演:高峰三枝子)

「…彼女は女王蜂である。慕いよる男どもをかたっぱしから死にいたらしめる運命にある。…」 大道寺智子の求婚者が次々と殺された

昭和二十七年、伊豆天城の月琴の里にある大道寺家の大時計で、大道寺智子の求婚者の一人、遊佐三郎が廻る歯車に体を引き裂かれ死んでいた。

東小路隆子主催の茶会が開かれる。その茶会で、智子がたてた茶を飲んだ赤根崎が突然その場で死亡する。解剖の結果、胃から多量の青酸カリが検出された。

銀造の東小路家への怨みは、東小路家を滅亡させるという殺意となって爆発した

大道寺銀造(演:仲代達矢)と日下部仁志(=東小路仁志)は月琴の里で大道寺琴絵(演:萩尾みどり)に出会う

琴絵まで父親を奪った憎き東小路家の次男である仁志に奪われたショックは大きかっただろう。

大道寺琴絵(演:萩尾みどり)に心を奪われる銀蔵だが、「日下部仁志=東小路仁志」と琴絵は愛し合っていた。

父を奪ったという銀造の東小路家への怨みは、琴絵も東小路家の仁志に奪われたことで、東小路家を滅亡させるという殺意となって爆発し、仁志を殺害した。

大道寺智子(演:中井貴恵)を愛し始めていた銀造は次々と許婚者を殺した。

戸籍上は娘だが、智子と銀蔵は血がつながっていない赤の他人ではあるので、琴絵をかって愛したように、琴絵に瓜二つの智子を愛し始めたのか。

結果、智子に集まる許婚たちが琴絵を自分から奪った仁志のような憎き存在に銀蔵には映ったのだろうか?

智子は絶対に奪われたくない。その気持ちが爆発し、智子に近づく許婚たちの殺害につながる動機か。
許婚たちの殺害の動機は深読みしないと分かり難いかもしれません。

非常に銀蔵の報われない愛は深い。そのため、智子への愛も深く、東小路家への怨み同様に、許婚たちへも爆発したのだろうか。

大道寺智子(演:中井貴恵)を愛し始めていた銀造は次々と許婚者を殺した。智子(演:中井貴恵)は憎き東小路家(仁志)の血が流れる子であるが、それ以上に愛した琴絵の子であり、琴絵にますます似てきた智子を銀造は愛し始めていた。

銀造を愛するが故に、罪をかぶろうとした神尾秀子(演:岸惠子)

銀造が琴絵を報われず愛し続けたように、秀子も銀造を一途に愛し続けていた。

銀蔵と神尾秀子の報われない愛が大きなテーマとなっている作品と言えそうです。

神尾秀子(演:岸惠子)

ペンダントには琴絵の写真が入っている。

実はその下には彼女が本当に愛していた、大道寺銀三(仲代達矢)の写真が入っている

神尾秀子(演:岸惠子)「私の愛した方の写真をお見せしましょうか」

秀子は編み物袋に隠しもっていた銃を発砲する。銀造を愛するが故に、罪をかぶろうとした秀子は、自ら胸を射ち銀造の死体の上に折り重なる。

各登場人物の色々なメッセージや思いを読み取ろうとするのも映画「女王蜂」の楽しみ方でしょう。

神尾秀子の編み物を金田一が受け継ぐ

「金田一君、また会おう」と言って、等々力警部は去って行く。

等々力警部は、金田一の手に持っている毛糸の玉を見て、神尾秀子の話をする。 それに対して金田一は、「どうも今度の事件の事は、自分の失敗だったようで...」とポツリと言う。 すると等々力警部は、「真犯人の事か?君は間違っておらんよ」と言葉をかける。

映画「悪霊島」(1981年10月3日に公開) 金田一耕助 - 鹿賀丈史

1981年10月3日に公開された。角川映画、監督は篠田正浩。
原作発表から直ちに映像化された作品。原作発表の年に発生したジョン・レノン暗殺のニュースを本編に折り込むという方針から、物語のキーマン・三津木五郎が、1980年の現在から本編で描かれた刑部島事件のあった10年前を回想するという形式に変更されている。本作完成直後に横溝正史が逝去し、弔報が逆に集客に一役買うことに。

公開時キャッチコピーは「鵺の鳴く夜は恐ろしい…」。
原作では岡山県にあるとされている刑部島が、映画では広島県となっており、磯川警部の所属も広島県警に変更されている。

挿入歌にビートルズの「レット・イット・ビー(Let It Be)」、同じく「ゲット・バック(Get Back)」を使用し作品に強い印象を残していたが、後年、これら楽曲の使用権が切れたためTV放映・ソフト発売出来ずに長らく幻の作品となっていた。2004年にようやくDVDが発売されたものの楽曲部分は別歌手によるカバー版に変更されており、近年のCS等でのテレビ放映に於いてもその変更版が放映されている。なお、20年以上前に東芝EMIから発売されたビデオソフトは公開当時のオリジナルで収録されている(1980年代のTV放送時も)。
(出典:Wikipedia「悪霊島」)

映画「悪霊島」(1981年10月3日に公開) 金田一耕助 - 鹿賀丈史

金田一耕助を演じるのは鹿賀丈史

「あの島には恐ろしい悪霊が取り憑いている…腰と腰がくっついた双子…鵼の鳴く夜は気をつけろ……」

映画「悪霊島」も金田一耕助シリーズに特有のオドロオドロしいシュールでグロなキービジュアルが冴える

目など顔面がつぶれていてグロイですね。

フェリーが拾った謎の死体を検分している広島県警の磯川警部(演:室田日出男)「この顔じゃぜんぜん分からんのう」とボヤいている

この映像のインパクトは強かったですね。

腕をくわえた犬

巴御寮人(岩下志麻)と巴御寮人の双子の姉「ふぶき」の登場

双子姉妹の真帆(岸本加世子)と片帆(岸本加世子=二役)「お母様、早よう」と母親の巴御寮人を呼ぶ。

呼ばれて出てきた「巴御寮人」(演:岩下志麻)の登場。

双子が生まれやすい血筋、刑部家

巴御寮人(演:岩下志麻)と双子姉妹の真帆(岸本加世子)と片帆(岸本加世子=二役)

「ふぶき」見るからに犯人くさいですねえ・・・と誰もが思う。

巴御寮人の双子の姉「ふぶき」(岩下志麻=二役)の登場。巴御寮人「彼女、かわいそうに脳を患ろうとります」

「巴御寮人(演: 岩下志麻)」と「ふぶき」は実は二重人格の同一人物。「巴御寮人」の男狂いの人格が「ふぶき」

おさげの似合う若いころの巴御寮人(演: 岩下志麻)は越智竜平と愛し合っていたが・・・

そして、新たな人格はとんでもない淫乱だったのです。好都合というのもヘンですが、双子のふぶきが、広島の原爆で亡くなったことから、大膳はオカシクなったときの巴を、ふぶきとして扱うことに。

これで、巴御寮人はわずかに、精神のバランスを保っていたのでした。

大膳の手で、越智竜平とムリに別れさせられた巴御寮人は、そのショックから二重人格に。

清楚で美しく控えめな女性「巴御寮人」の男狂いの人格「ふぶき」が出現し、オナニーにふける

巴御寮人「ねえ、早よう抱いてーん」 越智竜平「巴さん!」

洞窟内の真の刑部神社には巴御寮人(岩下志麻)がいる

刑部大膳(佐分利信)「そんなに秘密が知りたいか!」と言い放って、 金田一を洞窟の奥へ誘うシーンです。刑部大膳(佐分利信)の後について、金田一耕助(鹿賀丈史)が、 橋を渡る。

この腰と腰がくっついた双子の映像も気味が悪い演出として効果が高かった。

腰と腰がくっついた双子(シャム双生児)の太郎丸・次郎丸

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