コナミがMSX向けに開発したSCC音源はFM音源にも負けない!PSG音源に甘んじていたMSXユーザーに希望を与えてくれました。

コナミがMSX向けに開発したSCC音源はFM音源にも負けない!PSG音源に甘んじていたMSXユーザーに希望を与えてくれました。

MSXに力を注ぎ、専用のゲーム音源「SCC音源」を開発してくれたのがコナミ。当時のMSXユーザーはファミコンをはじめとするゲーム専用機とPC-88などの本格派パソコンの狭間で不遇の思いをすることが多く、他のパソコンゲームからの移植版ゲームで、オリジナルとのクオリティの差に溜息をつくことがよくありました。MSXユーザーはコナミの尽力をいつまでも忘れません。


コナミのSCCによる作曲傾向

【コナミのMSXゲームソフト】MSXユーザーはコナミが好きだった!コナミがMSXにゲーム供給してくれたあの時代を懐かしむ。【あの頃のコナミに捧ぐ】 - Middle Edge(ミドルエッジ)

ベースとなったPSG音源

実は重ね合わせることで綺麗な音色も奏でることが出来るのがPSG音源でした。

PSG音源の「重ね」にとにかくこだわった作品としてはマイクロキャビン社の「Xak」が挙げられるでしょう。

【Xak(サーク】他機種のFM音源に比べて貧弱だったMSXが、もっとも美しい音色を奏でたとされる名作RPG「Xak(サーク)」はPSGの丁寧な「重ね」がスゴイ! - Middle Edge(ミドルエッジ)

当時リッチとされていたFM音源

80年代のゲームサウンドのみならず音楽シーンにおいて、FM音源は欠かせない音源でした。

1980年代のポピュラー音楽に多く取り入れられ、当時を象徴するサウンドと評される【FM音源】 - Middle Edge(ミドルエッジ)

ヤマハ(当時・日本楽器製造)は、FM方式の特許のライセンスを取得し研究開発を進め、1980年にGS1ステージピアノを発表する。その後、1983年に発売されたシンセサイザーDX7によって、一般に耳にする音楽で広く使われるようになり、FM音源のサウンドは広く知られるようになった。 また、音源チップは、1980年代のパソコンやアーケードゲーム機、家庭用ゲーム機セガ・マークIIIのFMサウンドユニット、マスターシステム、メガドライブの内蔵音源として大量に使われ、これらから発せられる音としても聞かれることとなった。 特にエレクトリックピアノの音色は秀逸で、PCM音源にサンプリングされ今でもよく使用されている。マリンバやオルガンの音などはPCM音源に負けないほどリアルな音が出せる。アコースティックピアノの音のシミュレートは苦手であり、PCM音源に押されて、一時はシンセサイザー市場から消えかけた。しかし、FM音源独自のベロシティによる音色のダイナミックな変化が見直され、ソフトウェアシンセサイザーのFM7やヤマハのDX200やPLG150-DXなど近年もFM音源の機種が発表されている。 発声用の「キャリア」だけでなく、変調用の「モジュレータ」にもエンヴェロープの設定が可能であるため、倍音構成の時間変化を伴う音色を作成できる。FM変調による倍音変化は減算式フィルタによる倍音変化に比べて自由度が高いことから、極端な倍音変化を設定することで「にょわーーーーん」などという擬音語で表現されるような、金属的かつ非自然的な「FM音源らしい音」を生み出すことができる。レゾナンス、ワウペダルなどの項目も参考になると思われる。他の方式のシンセサイザーでもレゾナンスなどのパラメータをリアルタイムで変更することによって、ある程度の再現は可能。だが、生産性に問題があり、演奏データの肥大化にも繋がる。 逆に、自然な生楽器の再現などにこの自由度を生かすこともでき、減算方式のシンセサイザーに比べてよりリアルな表現が可能である。無論PCMなど録音済み波形を用いる音源に比べれば再現度は劣るが、必要な計算リソースも少ないため、現在でも低コストで多彩な音色が得られる音源装置として有用な選択肢となっている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/FM%E9%9F%B3%E6%BA%90

FM音源 - Wikipedia

SCC音源とPSG音源、さらには後にMSXで聴けることになったFM音源でのサウンド比較

日本ファルコムの名作「イースⅡ」オープニング楽曲で比較

名作「イースⅡ」オープニングで検証します。
ちなみにFM音源はPC-88等他機種のではなく、あくまでも後に登場したMSX用のFM音源で奏でた場合の音色です。

SCC音源

PSG音源

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