1984年8月 コンピューター雑誌『マイコンBASICマガジン』において、手塚一郎により「ペーパーアドベンチャー」としてゲームブックの形式が紹介される

1984年8月 コンピューター雑誌『マイコンBASICマガジン』において、手塚一郎により「ペーパーアドベンチャー」としてゲームブックの形式が紹介される

手塚一郎氏の監修による 短編集の二冊目「ペーパーアドベンチャー2」
ペーパーアドベンチャー ケンヅョウコウヅの館
1984年9月、朝日ソノラマより『ハローチャレンジャーブック』シリーズが刊行開始。これが日本における初のゲームブック単行本である。

『ハローチャレンジャーブック』シリーズの第1弾は高橋昌也執筆の『出発!スターへの道』

『ハローチャレンジャーブック』シリーズ ゲームブック『出発!スターへの道』
1984年12月に日本語版『火吹山の魔法使い』が社会思想社より発行されて直ちにベストセラーになる

ゲームブック『火吹山の魔法使い』

冒険記録紙(アドベンチャーシート)に能力を書いて冒険スタート!

ゲームブックの元祖『火吹山の魔法使い』のマップ(CG)

強い魔法使い
1985年には『ソーサリー』4部作の日本語訳が東京創元社より創元推理文庫として発売され、ゲームブックブームの火付け役となった

ゲームブック『ソーサリー』

古典ゲームブック『ソーサリー』が iPadで復活
古典ゲームブック『ソーサリー』が iPadで復活、『魔法使いの丘』から (動画) - Engadget Japanese
【ゲームブック】アドベンチャーゲームブックでページをめくりまくった幼き日々、一番人気のあったタイトルは!? - Middle Edge(ミドルエッジ)
1986年には社会思想社よりゲームブック雑誌「ウォーロック」が翻訳・創刊された

社会思想社による特約誌 日本版『ウォーロック』
1980年代には二見書房・富士見書房・ホビージャパンなどの出版社がそれぞれシリーズを刊行するという一大ブームになっていた

1984年のアーケードゲーム『ドルアーガの塔』を原作とする「ドルアーガの塔」3部作(鈴木直人・創元推理文庫 1986年 -)は日本のゲームブック史上最高傑作とも言われる

「ドルアーガの塔」のアドベンチャーシート

シャーロックホームズ 10の怪事件(1985年12月)

シャーロックホームズ 10の怪事件(1985年12月)
ゲームブックの隆盛はテーブルトークRPGの普及に直結した

テーブルトークRPG

世界で最初のロールプレイングゲームのテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をプレイ中の様子
任天堂のファミコンをはじめとする家庭用ゲーム機が爆発的に普及している時なので、日本ではコンピューターゲームをベースとしたゲームブックが多数発行された

エニックス(現スクウェア・エニックス)からも「エニックスオリジナルゲームブック」として、同社が発売したコンピュータRPGの人気作ドラゴンクエストシリーズ(ゲームブックドラゴンクエストの項参照)などのゲームブック化

「アドベンチャーヒーローブックス」シリーズ 「機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星」
一連のブームは1990年以降急速に衰退していった
1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲーム(TCG)「マジック:ザ・ギャザリング」

トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」

『マジック:ザ・ギャザリング』デッキビルダーセット
2001年に創土社が『アドベンチャーゲームノベル』シリーズと銘打ってゲームブックの出版を開始

アドベンチャーゲームノベル「竜の血を継ぐもの」

デジタライズド・ゲームブック『蠅声の王』
【アドベンチャーゲームの歴史】1980年代前半のマイコンブームとともに黄金期を迎えたとされるアドベンチャーゲーム、その歴史を振り返ろう。 - Middle Edge(ミドルエッジ)