【銀河任侠伝】、一体どんなゲーム?
『銀河任侠伝』は、ジャレコより1987年に発表されたアーケードゲームです。
ジャレコといえば『エクセリオン』『シティコネクション』『フロントライン』などを手がけたゲーム界の老舗。
ファミコンソフト開発にも早くから参戦し、ミドルエッジ世代には『フォーメーションZ』『忍者じゃじゃ丸くん』『フィールドコンバット』『寺尾のつっぱり大相撲』などが懐かしく思い出されると思います。
一方で、『燃えろ!プロ野球』『バイオ戦士DAN』など、賛否両論の実験作も多く発表してきました。
そんなジャレコでも最大の珍品と言われるのが、この『銀河任侠伝』です。
その理由は、おいおいお話するとして…
1985年、ジャレコが発売したファミコンゲーム「フォーメーションZ」はロボット↔飛行機の変身形態が斬新だった!! - Middle Edge(ミドルエッジ)
【ファミコン】バイオ戦士DANとは何だったのか - Middle Edge(ミドルエッジ)
ゲームの内容
オープニング
8方向レバー+ジャンプ(宇宙ではメカの弾)、パンチ(ドス)で自機・やっちゃんを操作し、全8ステージを攻略します。
宿敵コブラにさらわれた二代目組長&恋人・クリスちゃんを追いかけ、地上と宇宙を行ったり来たり。
マップ
主人公の攻撃手段はパンチですが、敵を倒すと出す「義理人情」の文字を取ると、ドス・長ドスが使えるようになります。(ただし攻撃を受けるとパワーダウン)
残機ありのライフ制で、同じく敵の出す「E」を取るとライフ1つ回復。(最大8つ)
その他、規則的に出る「招き猫」を取ると体力が全回復、さらに「まむしドリンク」を取ると体力全回復に加え画面上の敵が一掃され、ビーム(流星剣)が16発撃てるようになります。
ですので、敵の多い難所でいかに招き猫とドリンクが出るようにするかが、攻略の最大のポイントになります。
ただし、このゲームの最大の見所は…
アクションステージ
そう、1987年当時の映画、アニメ、TV番組等のパロディがてんこ盛りだったのです!
そのため、ゲームの内容よりむしろ、当時のゲーム業界や世間の流行を知ることのできる史料としての価値が高く評価されています。
■ キャラクターデザイン・ANO清水とは?
『銀河任侠伝』テーブルポップ
【銀河任侠伝】のキャラデザインを担当した「ANO清水」とは、『うる星やつら』『Dr.スランプ アラレちゃん』『銀河漂流バイファム』『ぬらりひょんの孫』『僕は友達が少ない』等を手がけたアニメーター・アニメ監督の西島克彦氏の別名義です。
ゲーム関係の仕事の際のペンネームが『ANO清水』とのこと。
制作段階では地味だった【銀河任侠伝】を世紀の珍品にした、最大の功労者(!?)です。
なりゆき任せで作ったキャラを次々採用したため、当初と全く違った内容になったとか…
昭和の名作をオマージュした。ネタあり、笑いあり、涙ありのアドベンチャーゲーム『バトルゴルファー唯』 - Middle Edge(ミドルエッジ)
■ 現状、入手可能なの?
つまり著作権もろもろの事情により、現在では再現不可能!ということです。