【箱根駅伝(2011年)】箱根駅伝史上もっとも接戦となった2011年!1位の早稲田大学と2位の東洋大学の最終タイム差はわずか21秒でした!!

【箱根駅伝(2011年)】箱根駅伝史上もっとも接戦となった2011年!1位の早稲田大学と2位の東洋大学の最終タイム差はわずか21秒でした!!

毎年のお正月といえば箱根駅伝。出場校は関東でありながら、全国区で注目される駅伝ですよね。2015年までに91回を数える箱根駅伝の長い歴史の中で、もっとも僅差での決着となった第87回箱根駅伝(2011年)を、振り返ってみたいと思います。


2011年の箱根駅伝、優勝争いは10区の最後まで目が離せない大激戦に

「山の神童」柏原竜二を擁した東洋大学はこの年、実に第5区・柏原竜二、第8区・千葉優、第9区・田中貴章、第10区・山本憲二と、4つの区間で区間賞。

一方の早稲田大学は第1区・大迫傑のみが区間賞と、まさに総合力でもぎ取った優勝となった。

1区~4区までは早稲田大学が独走、ところが5区で東洋大学の柏原竜二が16キロ過ぎでトップに立ち、そのまま東洋大学が3年連続3回目の往路優勝を果たす。2位の早稲田大学との差は27秒差。

6区で早稲田大学が逆転、7区で後続との差を広げる。東洋大学は8区から10区まで3区間連続区間賞を獲得する追走を見せたが及ばず、早稲田大学が18年ぶり13回目の総合優勝を飾った。

2位との差21秒は箱根駅伝史上最僅差。早稲田大学はこの年度の出雲駅伝・全日本大学駅伝と合わせて男子学生駅伝3つ全てを制すことになった。

18年ぶりの総合Vとなった早稲田大学、往路優勝だった東洋大学との27秒差を逆転し、21秒という僅差での優勝

そんな大激戦となった第87回箱根駅伝(2011年)を振り返っていきましょう。

【往路】第1区 早稲田大学がトップに、2位の日本大学とは54秒差

スタート直後から早稲田大の1年生大迫が集団を引っ張り、1キロ地点で集団から抜け出した。日大の堂本のみが大迫を追走し、3位以下はスローペースで牽制して先頭と差が開いた。

11.5キロ過ぎに大迫が仕掛けて堂本を振り切ると、そのまま独走に入った。3位集団は18キロ過ぎの六郷橋にかかる上り坂で駒澤大学の1年生油布が仕掛け、これに日本体育大学の出口、中央学院大学の塚本、山梨学院大の松枝などが付いていく。

先頭は大迫がそのまま鶴見中継所まで走り抜け、早大が2年ぶりとなる区間1位で襷を繋いだ。その後、54秒遅れで日大の堂本が2位で通過。以下、駒大、日体大、中央学院大、山梨学院大が続いたが、終盤まで大集団を形成していたため、3位の駒大と最下位の東海大との差がわずか38秒と大混戦の様相を見せる。


引用:wikipedia

早稲田大学の大迫傑が区間賞、2位の日本大学に54秒差をつける

【往路】第2区 早稲田大学のトップは変わらず2位の日本大学とは13秒差、東洋大学が6位に浮上

20位で襷を受け取った東海大の村澤が快走を見せた。村澤はスタートしてすぐに専修大を抜くと、中盤までに16人を抜いて4位にまで順位を上げた。

一方17位で襷を受けた拓殖大のマイナは序盤で14人抜きを見せ、一時3位にまで浮上したが、村澤に追いつかれると、その後しばらく併走を続けたが権太坂付近で村澤が抜け出した。

マイナは、足の大腿部に給水をかけた影響もあり終盤に失速、代わって、15位で襷を受けた明治大の鎧坂、16位で襷を受けた青山学院大の出岐が一旦は抜かれたマイナを抜き返し、それぞれ4位、5位にまで順位を上げた。

マイナは終盤、東洋大の設楽啓太にもかわされて7位まで後退した。先頭は早大の平賀が順調な走りをみせ、終盤こそペースを上げた2位の日大のベンジャミンに差を詰められたものの13秒差で3区へと繋いだ。

早大が2区を1位で通過するのは13年ぶり。3位以下は東海大、明大、青山学院大学が続いた。東海大の村澤は17人抜きで3位にまで順位を上げ、区間賞を獲得。

鎧坂、出岐もそれぞれ11人抜きの快走を見せた。駒大は10位に後退し、前回優勝の東洋大は終盤、設楽啓が粘りを見せ、6位で2区を通過した。

引用:wikipedia

東海大学の村澤明伸が17人抜きを達成し、東海大学は3位に浮上

【往路】第3区 早稲田大学のトップは変わらず2位の東海大学とは1分10秒差、東洋大学は7位に後退

早大の矢澤は終盤失速したものの、独走を続けて4区に繋いだ。15位で襷を繋いだ山梨学院大のコスマスは11人抜きの快走を見せ、4位で襷を繋いだ。

また東海大の1年生元村が区間3位の走りで日大をかわして2位に浮上し、1分10秒差で4区へと繋いだ。明大も3位へ追い上げた。

後方では日体大の1年生服部が区間2位の快調な走りで7人を抜いて6位に上がり、駒大は上野が5人抜きの働きでチームを5位にまで押し上げた。日大は9位に後退し、前回優勝の東洋大は7位で3区を通過した。

引用:wikipedia

山梨学院大学のオンディバ・コスマスが11人抜きで区間賞

【往路】第4区 早稲田大学のトップは変わらず2位の東海大学とは2分17秒差、東洋大学が3位に浮上

先頭を行く早大の前田が区間記録に2秒と迫るペースで走りきり、2位の東海大に2分17秒差をつけ5区に繋いだ。後方では15位で襷を受け取った帝京大学の西村が従来の記録を30秒上回る区間新記録を樹立し、8位にまで順位を上げた。

日大は順位を15位まで下げ、青学大も17位まで後退した。7位で襷を受け取った東洋大は明大、駒大と競り合い、最後は宇野がスパートをかけて3位で4区を通過し、前年、前々年と驚異の走りを見せた5区の柏原へと繋いだ。

引用:wikipedia

帝京大学の西村知修が従来の記録を30秒以上上回る区間新記録を樹立

【往路】第5区 東洋大学がトップに、2位の早稲田大学とは27秒差

3位で襷を受けた東洋大の柏原が6.8キロ付近で東海大の早川を抜くと、16キロ過ぎで早稲田大の猪俣をかわして先頭に立ち、そのままゴールへと駆け抜けた。

5区での首位交代は6年連続。前年、前々年の自身の記録には及ばなかったものの3年連続となる5区区間賞の走りで、東洋大の3年連続往路優勝に貢献した。

一方、東洋大にかわされた早稲田大であったが、最後の下りで猪俣が粘りを見せて1位との差を27秒に抑えてゴールした。東海大が3位に続き、明大は前年に失速した5区で大江が区間2位の走りをみせて往路4位と健闘した。また國學院大の仁科が区間4位と快走して12位から6位にまで順位を上げ、中央大の大石も14位から8位へ順位を上げた。

後方では、18位まで1位と10分以内になるという例年にない混戦となり、20位に上武大が先頭から11分46秒遅れで最後にゴールし、往路は全20チームが完走した。なお、東洋大と早大は、第79回箱根駅伝で山梨学院大が樹立した往路記録を更新した。

引用:wikipedia

「山の神童」と呼ばれた東洋大学の柏原竜二が区間賞の走りで東洋大学が往路優勝

5区で毎年驚異的な走りを見せた東洋大学の柏原竜二、この年もやはりこの人の走りは別格でした。

【往路優勝】東洋大学

5区の逆転で、往路優勝は東洋大学に。
2位の早稲田大学ともども、これまでの往路記録であった第79回箱根駅伝の山梨学院大学の記録を更新しました。

【復路】第6区 早稲田大学が再びトップに、2位の東洋大学とは36秒差

2位でスタートした早稲田大の高野が、9キロ付近の小涌園前で東洋大の市川に追いつき、抜きつ抜かれつの併走が続いた。

途中、早稲田大の給水係が高野に激突し、また高野は15.5キロ付近で凍った路面に足を滑らせ転倒するなどアクシデントが続いたが終盤まで併走、下りが終わりかけた18キロ過ぎで市川を振り切り差を拡げて7区に繋いだ。

早大は2年ぶりの6区1位通過となった。2位に後退した東洋大は36秒差で7区に繋いだ。往路5位だった駒大は千葉が従来の記録を10秒上回る区間新記録の走りで3位に浮上。

後方では往路10位の日体大が6位に浮上し、13位の山梨学院大も8位まで順位を上げた。往路6位の國學院大は失速してシード圏外の11位に後退した。


引用:wikipedia

早稲田大学が東洋大学を捉え、再びトップへ

【復路】第7区 早稲田大学のトップは変わらず、2位の東洋大学との差を1分24秒に広げる

トップで襷を受け取った早稲田大の三田が前半から飛ばし、追いかける東洋大との差を1分24秒に広げた。

駒大の1年生窪田が区間賞の走りを見せ、1位と1分56秒差で襷をつないだ。後方では拓大の野本が区間3位の走りを見せて、12位から7位に順位を上げた。山梨学院大は8位から13位に順位を下げた。

引用:wikipedia

第6区、第7区は駒澤大学が区間賞、2位の東洋大学に32秒差と迫る

【復路】第8区 早稲田大学のトップは変わらず、2位の東洋大学との差は57秒に縮まる

上位5チームに順位の変動はなし。2位の東洋大の千葉が区間賞の活躍で早大との差を57秒に縮める。

4位争いは、5位の明大が4位の東海大との差を縮めていく。一方、シード権争いは白熱し、7位の日体大から13位の國學院大までの差が1分33秒に縮まった。

引用:wikipedia

東洋大学の千葉優が区間賞の走りで早稲田大学との差を縮める

【復路】第9区 早稲田大学のトップは変わらず、2位の東洋大学との差は40秒に縮まる

上位5チームに順位の変動はなし。東洋大の田中が区間賞の活躍で早大との差を縮めていく。逃げる早大の八木は追い上げられながらも区間2位と粘り、東洋大との差を40秒としてアンカーへ繋いだ。

拓殖大が6位に浮上した。シード権争いはますます白熱し、城西大が順位を2つ上げて8位、一方日体大は7位から12位に後退。8位の城西大から13位の山梨学院大まで1分11秒差となった。

また、上武大の原が繰り上げスタートまであと10秒というところで、10区の地下に何とか襷をつないだが、日大の坂下は3分5秒で間に合うことが出来ず、10区の寺田が繰り上げスタートとなった。坂下が鶴見中継所まで完走したため日大の記録は残った。

引用:wikipedia

東洋大学の田中貴章が区間賞、早稲田大学との差は40秒に

【復路】第10区 早稲田大学が逃げ切って優勝、2位の東洋大学とのタイム差は21秒まで縮まっていた

東洋大の山本が区間賞の走りで早稲田大を追いかけて、新八ツ山橋付近で21秒差にまで詰めた。しかし早稲田大の中島が粘って東洋大の逆転を許さず、早稲田大がトップでゴールテープを切った。2位とのタイム差21秒は過去最短の記録となった。

以下、駒澤大、東海大、明治大、中央大、拓殖大がゴールした。東海大は4年ぶりにシード権を獲得、明治大は48年ぶりの5位以内に入り、拓殖大は過去最高の7位に入った。

一方、シード争いは白熱し、新八ツ山橋付近で11位の國學院大、山梨学院大、日体大が9位の青山学院、帝京大に追いつき5校の集団となった。まず帝京大が脱落した後、集団は8位の城西大に追いついたが、山梨学院大が脱落して4チームで3つの争いとなった。

残り500m地点から各校がスパートしまず日体大と青山学院大が抜け出すものの、國學院大寺田が一旦はトップに立つ。ところが、ゴール直前にコースを誤って最後方に下がったが、何とか城西大をかわして初のシード権を確保した。

城西大はシード権にわずか3秒届くことができず結局11位となり、2年連続のシードを逃した。なお、早大と東洋大は、第76回箱根駅伝で駒大が樹立した総合記録を更新した。

引用:wikipedia

東洋大学の山本憲二が区間賞の走りで猛追も、早稲田大学が逃げ切って優勝

【復路・総合優勝】早稲田大学 

8区以降、実に3連続区間賞の猛追を見せた東洋大学でしたが、早稲田大学は第7区でつけた1分24秒の貯金を守り抜き、実に21秒差という僅差で復路及び総合優勝を果たしたのでした。

毎年いくつものドラマが生まれる箱根駅伝、来年はどんなドラマが生まれるのか楽しみです。

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