「みどりのマキバオー」とは?

「みどりのマキバオー」のあらすじ

舞台は現代の北海道鵡川町にあるみどり牧場。桜花賞馬のミドリコと世界一と言われたタマーキンの間に生まれた期待のサラブレッドは白毛で犬のようなチビの仔馬でした。1億の借金を抱えていたみどり牧場のため、ミドリコは自ら借金のカタになってトラックに乗り込みます。仔馬は猛スピードでトラックを追いかけますが、まっすぐにしか走れないため離れ離れになってしまいました。
母のミドリコを追って牧場を飛び出した仔馬は森の中でネズミのチュウ兵衛と出会い、「うんこたれ蔵」と名づけられて弟子となります。やっとのことでミドリコに会えたたれ蔵ですがミドリコは心を鬼にして冷たい態度を取ります。ミドリコの真意を理解したたれ蔵は立派な競走馬になると誓ってミドリコと分かれるのでした。
たれ蔵は調教師の飯富昌虎に才能を認められ、みどり牧場の一人息子に命名された「ミドリマキバオー」の名でデビューして見事初勝利を果たします。騎手の山本菅助やライバルのカスケードなどの出会いを経てマキバオーは一流の競走馬として成長していくのでした。

「みどりのマキバオー」は初期の下ネタの多さと画風で好き嫌いが分かれがちな作品ですが、手に汗握る展開や泥臭くて熱いストーリーが多くのファンから支持されており、その面白さは折り紙つきです。アニメオリジナルのキャラクターたちも原作の邪魔にならず魅力的に描かれており、競馬の知識がない子供でも楽しく見ることができました。
個性豊かなキャラクター

ミドリマキバオー(うんこたれ蔵)

チュウ兵衛

飯富昌虎

山本菅助

飯富源次郎と三枝友則

飯富勝

本多麗

カスケード

アマゴワクチン

ベアナックル

ツァビデル

マキバコ
「みどりのマキバオー」のここが凄い!

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戦国武将を元ネタにした名前のキャラクターが多く登場する「みどりのマキバオー」。
山本菅助→武田信玄の軍師・山本勘助
服部政人(カスケードの騎手)→徳川家の伊賀忍者・服部半蔵
本多平七郎(カスケードの馬主)→徳川家康の家臣・本田平八郎
滝川正和(ニトロニクスの騎手)→織田信長の家臣・滝川一益
木曽政義(ニトロニクスの初期騎手)→武田家に反旗を翻した武将・木曾義昌
他にもベアナックルの異名が龍造寺隆信の異名である「肥前の熊」だったり、サトミアマゾン(里見氏)、モーリアロー(毛利氏)、アマゴワクチン(尼子氏)など馬の名や所属先も戦国武将になぞらえている部分があります。
歴史好きの人は細部のキャラクター名にも注目してみると面白いかもしれませんね。

原作の「みどりのマキバオー」は完結していますが、マキバオーの妹マキバコの子であるヒノデマキバオーが主人公の「たいようのマキバオー」(後に「たいようのマキバオーW」に改題)が現在も連載中です。単なる続編ではなく、競馬界の生々しい現実やどの馬が勝つのか予想できない熱い展開が好評な作品です。
気になる最終回は?

有馬記念でついに最強のライバル・カスケードに勝利したマキバオーは、「世界最強馬グランプリ」の日本代表として出場することになりました。伝説の野生馬・トリニダードと戦うためにアメリカやメキシコへ渡って武者修行を重ねたマキバオーは、ベアナックルと共にニューヨークで「世界最強馬グランプリ」に出場します。
カスケードやツァビデル、そして母のミドリコが見守る中、世界の舞台でも勝利を収めたマキバオーは大歓声の中でチュウ兵衛と一緒にウイ二ングランを始めます。OPの「走れマキバオー」が流れ、翌年の有馬記念で復活したカスケードやアマゴワクチンなどの精鋭たちと共にマキバオーがゲートをくぐる場面で終わりました。

有馬記念までは原作どおりのストーリーですが、ラストの8話はアニメオリジナルストーリーとなります。原作とは違ってカスケードが復活し、再び熱い戦いを繰り広げようとする希望ある展開で終わるところが良かったです。
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「みどりのマキバオー」は主人公がひたむきに努力を続け、友情と勝利を手にするというまさに黄金期の少年ジャンプの王道アニメです。「カッコ悪すぎてカッコイイ」を体現するマキバオーはもちろん、他のキャラクターも魅力的でどの世代が見ても胸を打たれる作品なので、ぜひもう一度見て欲しいです。