「ガンバの冒険」とは?
本作は、巨大な白イタチに立ち向かう7匹のネズミの冒険を描いたアニメ。1975年にTVアニメ化され、不朽の名作と呼ばれるほど人気が高い。TVアニメのほか、劇場版、ゲームや舞台にもなっている。
http://news.ameba.jp/20141123-190/名作アニメ『ガンバの冒険』初BDBOX発売! 野沢雅子×大塚周夫 対談も収録 - Ameba News [アメーバニュース]
「ガンバの冒険」のあらすじ

舞台は昭和の東京にある下町。都会育ちのネズミ・ガンバと親友のボーボは、まだ見たことのない海を一目見ようと10日かけてドブ川を下り、港へやってきました。そこで風来坊の医者ネズミ・シジンと出会い「港というものは海にあるもんだ」と教わり、ついに海にたどり着いたと大喜びのガンバ。ちょうどその時港の倉庫内では港ネズミと船乗りネズミの大パーティーが行なわれており、ガンバは力自慢のヨイショと出会って力比べをしていました。
そんな中、血まみれになった島ネズミ・忠太が助けを求めて倒れこんできました。忠太の島は大きな白イタチ・ノロイに滅ぼされかけていると聞き、倉庫のネズミたちは怖気づいてしまいます。ノロイの恐ろしさを知らないガンバは皆の反対を押し切って島ネズミを助けるために忠太と2人で船に乗り込みます。
船のエンジン音で飛び起きたガンバの元にはヨイショとその親友のガクシャ、酔いどれ詩人のシジン、ボーボが現れ、さらに船に乗り合わせていたばくち打ちのイカサマも加わって、ガンバたち7匹の長い冒険は幕を開けたのでした。

「ガンバの冒険」は子供向けアニメにも関わらず、生々しい流血シーンや強者の言いなりになって維持される平和は、果たしてそれが本当に平和と言えるのか?といった問いかけが描かれたハードボイルドな内容です。
さらにネズミの視点でストーリーが展開されるので人間やさらに犬・ネコまで巨大な脅威的な存在として描かれているのが他のアニメとは違って面白いところです。
キャラクター紹介

ガンバ

ボーボ

ヨイショ

ガクシャ

イカサマ

シジン

忠太

ノロイ
「ガンバの冒険」こぼれ話

ノロイ島のモデルは、東京都伊豆諸島の八丈島。原作者の斎藤惇夫さんが仕事で訪れた際にイタチを目撃し、ネズミ退治のためにイタチが連れてこられたと知ってイタチとネズミの戦いを書こうと構想を練ったそうです。
作中に登場する早瀬川の唄も、八丈島に伝わる民謡「ショメ節」に類似点が多く、モデルになっているのではないかと思われます。

野沢雅子が明かす『ガンバの冒険』秘話、「ノロイと一緒に食事しなかった」 | マイナビニュース
ガンバの声優・野沢雅子さんですら「本当に頭にくるほど憎たらしい」存在だったノロイ。その恐ろしさは幼い子供たちだけでなく、大人にも通用するものだったのですね。野沢さんは3DCGアニメ映画『GAMBA ガンバと仲間たち』ではオオミズナギドリのリーダー・ツブリの声を担当しています。

よゐこ有野 書記係になりました!!―よゐこ有野 オフィシャルブログ―
SMAPの中居さんやよゐこの有野さん、伊集院光さんも好きだという「ガンバの冒険」。やはり皆ノロイのインパクトが強いようです。単なる悪ではなく、殺しの美学を持つノロイは精神的にも恐ろしい存在ですね。現在はその残酷な描写から地上波では放送できないようですが、友情・努力・勇気といった大事なことがたくさん詰まった傑作なので、子供がいたら絶対見せたいアニメです。
気になる最終回は?

ついにノロイ島は目前というところまでたどり着いたものの、ノロイ島の前には荒れ狂う潮流が流れており、ガンバ達は多くの犠牲者を出しながらもガンバ達は島ネズミと共に火山の火口にある岩穴に避難します。ノロイは硫黄の匂いが弱点で、火口の岩穴は唯一の安全地帯なのでした。
忠太の姉・潮路が歌った高瀬川の唄からヒントを得たガクシャは一年に一度うず潮が収まって安全な対岸の島へ渡れると知り、ちょうど今日がその日だと発覚します。ガンバたちは島ネズミたちを対岸の島へ送り、自分達はイタチの囮となってうず潮に誘い込む決死の作戦に出ます。
水中で死闘を繰り広げるガンバたちですが、とうとう収まっていたうず潮が復活し忠太が助けを呼んでいたオオミズナギドリに拾い上げられます。ガンバも拾い上げられようとしたその時、ガンバはノロイの首に噛み付いてノロイと一緒にうず潮に巻き込まれてしまいます。討ち死にしたと思われるガンバを思って涙する仲間達の島にノロイと首に噛み付いたままのガンバが現れます。ノロイは断末魔の叫びをあげながら島のネズミを殺していきます。対してガンバの仲間たちはノロイにいっせいに噛み付いて応戦し、ついに倒れたノロイは大波にさらわれていくのでした。
忠太と潮路を島に残し、ガンバ達は再び冒険の旅に出ます。ラストにシジンが海について詩を詠み、ノスタルジックな余韻を残しながら最後にはガンバの「あばよーっ!さあ、みんな!!しっぽを立てろ~~!!!」「おーー!!」という掛け声で締めくくられます。

死んだと思っていたノロイがしぶとく生き残り、島で殺戮を繰り広げる場面は恐ろしすぎます。シジンが詠む詩は全話見た後だと必ず心に響いてくる素晴らしい詩なので、ぜひ見て欲しいです。
関連商品はこちら

ガンバの冒険 Blu-ray BOX

ガンバの冒険 Original recording remastered

フルカラーHGシリーズ ガンバの冒険 全6種

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫044)

GAMBA ガンバと仲間たち
ノロイの恐ろしいイメージが強いですが、大人になって見ると独特のタッチの背景や胸が熱くなるストーリーに感心する部分も多いこの作品。子供達と一緒にもう一度見てみたい作品ですね!