テレビゲーム以前の主役たち。ハラハラドキドキの「非デジタル」な世界
『日本懐かしアナログゲーム大全』
ファミコンをはじめとするテレビゲームが家庭に浸透し、遊びの主役がデジタルへと移り変わる以前の昭和の時代。子どもたちを熱狂させていたのは、手先を使い、物理的なギミックで遊ぶ「アナログゲーム」の数々でした。
辰巳出版株式会社は、2025年12月23日(火)、往年の名作から個性豊かな珍作までを網羅したビジュアル書籍『日本懐かしアナログゲーム大全』(著:思い出商店)を発売しました。本書は、昭和から90年代頃までに発売されたボードゲームやアクションゲームの魅力を凝縮し、豊富な写真とともに紹介する、世代を超えて楽しめる一冊です。
玉転がしにスポーツ、対戦系まで。ジャンル別の圧倒的ボリューム
『アスレチックランドゲーム』 〜巻頭特集 2大玉転がしゲームより
本書では、今見ても新鮮な工夫が施されたアナログゲームの数々を、ジャンル別に多数紹介しています。
2大玉転がしゲームの衝撃:巻頭特集では、磁石やバネを駆使して鉄球をゴールへ導く『アスレチックランドゲーム』や、立体的なコースが魅力の『大迷路』をクローズアップ。指先に伝わる緊張感と、クリアした瞬間の達成感はアナログならではの醍醐味です。
スポーツ系の王道:ピッチングマシン機能が付いた野球ゲームやサッカー、ホッケー、ボウリングなど、卓上でスタジアムを再現した名作たちが登場します。
白熱の対戦・パズル系:一対一で頭を飛ばし合う『ポカポンゲーム』や、制限時間内に型をはめ込む緊迫感たっぷりの『パーフェクション』、さらに『チクタクバンバン』や『宇宙弾道ミサイル戦』といった、今なお色褪せない名作も収録。
手のひらの小宇宙:多くの子供がコレクションした小型ゲームの金字塔『ポケットメイト』や、水の中でリングを操る『ウォーターゲーム』シリーズなど、コンパクトな中に詰め込まれた技術と遊び心にも光を当てています。
『ピッチングマシン付野球ゲーム』『ゴーゴーベースボール』 〜スポーツ系の王道ゲーム①より
著者「思い出商店」が語る、アナログの奥深さ
著者を務めるのは、人気YouTubeチャンネル『思い出商店』(登録者数22.3万人)を運営する「思い出商店」氏です。
グラフィックデザイナーや映像美術の仕事を経て、現在は特撮用のミニチュア製作などに携わる著者は、2025年10月、東京都東村山市に数多くの10円ゲームなどが楽しめるレトロ遊技場『思い出商店』をオープンさせるなど、レトロカルチャーの普及に尽力しています。プロの造形師としての視点と、アナログゲームへの深い愛が込められた解説は、単なるカタログを超えた、当時のモノづくりの面白さを伝える内容となっています。
「あの頃」を知る世代には懐かしい思い出が鮮やかに蘇り、デジタルネイティブの世代には逆に新鮮でユニークな創意工夫を感じさせる本書。144ページ、オールカラーで綴られる「非デジタルなレトロ感」を、ぜひ誌面で堪能してください。
『KOビッグファイト』『パーフェクション』 〜玩具・パズル・対戦系の王道ゲームより
■商品概要
タイトル:日本懐かしアナログゲーム大全
著者:思い出商店
体裁:A5判/本文144ページ(オールカラー)
発売日:2025年12月23日
定価:1,870円(本体1,700円+税10%)
発行元:辰巳出版株式会社
ISBN:978-4-7778-3331-3