その1・元祖西遊記スーパーモンキー大冒険

ストーリーは、三蔵法師、孫悟空一行が天竺を目指して旅をするというもの。
以上です。
本当にこれだけの内容であります。仲間を加える、中ボスを倒すなどのイベントはありますが、山あり谷ありというRPGの王道ストーリーなんてものは無く起伏の無い平坦な道を進まされるゲームです。
西遊記という中国四大奇書を題材にしているゲームなのですが、本の内容は一切関係ありません。
膨大なクソゲーポイントがあるこのゲーム、どうしてこんなゲームにしてしまったんだ!

「孫悟空たちが天竺にお経を取りに行く」こと以外に物語性は一切なく、天竺に向けてひたすらフィールドマップを歩き続けるだけという、RPGのアの字もない内容
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2614.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 元祖西遊記スーパーモンキー大冒険


「混世魔王」は本作ではラスボスになっているが、原作の『西遊記』では孫悟空が三蔵の弟子になる前に戦った最初の敵である。
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ゲーム開始、天竺に行って!で終わりの斬新過ぎるゲーム展開、システムの不出来、キャラクターへの愛情の無さなど、クソ度を上げればキリが無いのです。全てにおいてクソゲーの要素を満たしているだけでなく溢れ出てしまっているクソ度。キングオブクソゲーの名を欲しいままにするだけのことはあります。
それでは、次は何かいい所を探してみました。

ドット絵の悟空、八戒、沙悟浄、三蔵などはなかなか可愛らしい出来栄え。 当時のRPGの中では珍しく斜め移動ができる。これは同じファミコンのゲームで言えば『MOTHER』を3年先取りしたものである。
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クソゲーあるある、「音楽だけ結構カッコいい」の法則どおりにこのゲームも音楽は良いです。フィールド音楽はかなりの良曲なので必聴ですよ。
ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 元祖西遊記スーパーモンキー大冒険
このゲームもストーリーを練り直して、移動速度を速めてボスや仲間などのイベントをもっと増やして武器防具の概念を取り入れて……と総合的に作り直せば良ゲーになりそうです。そうなったら全くの別ゲーですけどね。
どの時点でクソゲーへの道を進み始めたのかはわかりませんが、もったいないゲームであることは間違いありません。
その2・未来神話ジャーヴァス
これは西遊記よりもかなりマイルドなクソゲーです。なんとしっかりとしたストーリーがあるんです!

彼は探査船をアメリカ大陸(らしきところ)に不時着させ、母なる大地を踏みしめた だが何かがおかしい。かっての文明の形跡はどこにもないのだ。
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2628.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 未来神話ジャーヴァス
いや、うん。
神話の真相を教えてくるんじゃないの?
ゲーム世界の中での話しなのか、コントローラーを持っている人に語りかけているのか、どうとでも判断できるあいまいさが素敵です。あの頃はファジーという言葉が流行ってましたし。
それでは、このゲームがクソゲーといわれる理由はこちら。

ジャーヴァスの世界はさすがに2メガというだけあって当時のゲームではあり得ないほどマップが広い
http://ww3.tiki.ne.jp/~b-hawk/master/jarvas.htmゲームレビュー 第64話 未来神話ジャーヴァス

世界のどこかにゲームクリアに必要なアイテムがいくつか落ちており、 ほとんどノーヒントで「たんさく」を使用し見つけ出さなくてはならない。
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武器のリーチが短すぎる。リーチは主人公を三頭身とすると一頭身ぐらいしかない。また、どんな武器でもリーチは同じ。
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広大なマップ、ノーヒントで進むゲーム、イライラのつのる戦闘、移動速度の遅さ、上にも同じようなゲームがあった気がするんですが……
クソゲーを見分けるポイントですね、広いマップと移動速度、戦闘システムがクソならそのゲームは自動的にクソゲーです。
それでは、逆に良いところをあげてみます。
ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 未来神話ジャーヴァス
ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 未来神話ジャーヴァス
その3・北斗の拳
1986年に東映動画より発売された横スクロールアクションゲームです。北斗の拳と横スクロールアクションはかなり相性が良いものだと思いますが、期待を裏切る出来栄えになってしまった残念なゲームです。

北斗の拳がゲームになったのは、ファミコン版が最初では有りませんん。ほぼ同時期ですがPC版、セガマークIII版のリリースが若干早いんです。
ファミコンでは北斗の拳は4作品リリースされ、販売本数は好調だったようです。しかしながらゲームとしての完成度が高いとは言えず、ネームバリューが大きな力になったのは間違いありません。
それでは、ファミコン版北斗の拳のクソゲーポイント、いってみましょう。

グラフィックは当時を考えてもかなり粗い。1面で背景で出てくる廃ビルは汚すぎて何かのバグのように見える。
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2608.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 北斗の拳 (FC)
普通に進んでいるだけではいつまで経ってもゴールに辿り着けない。 マップ上の「正しい扉の前でAB+上」を入力
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ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 北斗の拳 (FC)
雑魚キャラはパンチで倒されると「アボウアボウアボウ……」みたいな声を出して飛び散るのだがケンシロウの「パパパパパパ」という掛け声との相乗効果でゲームが非常にうるさい。
見えない飛び道具や強すぎるボスなど全体的に難易度が高いゲーム。ケンシロウはやられると空を飛んで行く。全体的に北斗の拳の世界観が守られていない、というより原作への愛情が微塵も感じられない。
次にこのゲームの良いところをいくつか。


「ファミコン初の北斗ゲー」という事もあって、売上150万本のミリオンヒット作になった
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その4・東方見文録
1988年にナツメから発売されたアドベンチャーゲームです。メダロットシリーズや東京魔人學園剣風帖など質の良いタイトルを生み出している会社の作品です。
それでは問題作、東方見文録のストーリー、クソゲーポイント、良い面を挙げてみましょう。

東南アジア大学歴史工学部旅行学科4回生の「東方見 文録(トウホウケン ブンロク)」は卒業論文を書くためにタイムマシンを開発。敬愛するマルコ・ポーロが生きた1275年にタイムスリップした。
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/996.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 東方見文録

ゲームシステムは総当たり・コマンド選択型のアドベンチャーゲームで全5章。基本的には文禄とマルコの2人旅ですが、どちらか一方で進む場面も出てきます。
それではクソゲーポイントです。
コマンドは「みる」「はなす」「とる」などの他に「なぐる」が常備されている。主人公の性格を表すと共に、誰彼構わず殴る事が出来るシステムとなっているのである。
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/996.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 東方見文録

彼らの旅路は意外と元ネタの『東方見聞録』に忠実なのだが、章が進むにつれてストーリーは混沌としてくる。さらに、軽いノリで話が進むわりに人死にが多い。
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/996.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - 東方見文録
ゲームとしては上手くまとまっており、システムとしてはストレスを感じることなく遊べます。それならこのゲームが何故クソゲーに分類されるのか?ということなのですが、電波なストーリーと衝撃のエンディングによるところがかなり大きいのです。
それでは、ネタバレでストーリーをエンディングまで解説します。


かなりのストーリー展開ですね。当時の角川映画のような壮大なストーリー展開と衝撃のラスト。シナリオライターはかなりの実力者か電波的な方なのでしょう。
このゲームはクソゲーに分類されてしまうものの、システム上のストレスは無く、このストーリーもトラウマものですがハマる人も多そうです。
ファミコンをお持ちの方なら是非探してプレーして欲しいおススメのゲームです。
その5・シャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件

当時も今もゲーム制作とは、ユーザーの楽しみを第一に考えること、求めることに応えることが大事なのだと思います。クソゲーとは、ユーザーに対して不親切であったり、ストーリーやシステムに不具合があり楽しめなかったりするものが多い訳です。
今回紹介するシャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件は今までとは若干異なるクソゲーだと断言できるゲームです。
それでは、紹介していきましょう。

ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件
文字にしてみると特に問題は感じませんね。
それでは、このゲームがクソゲーと言われる理由を紹介します。
ホームズの推理が展開される原作とは違い、「武装した人間がうろつくイギリスを舞台に繰り広げられるバイオレンスアクション」が大きな比重を占め推理場面がほぼ無いというゲーム内容。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA_%E4%BC%AF%E7%88%B5%E4%BB%A4%E5%AC%A2%E8%AA%98%E6%8B%90%E4%BA%8B%E4%BB%B6シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件 - Wikipedia



依頼主のアップル伯爵が一切登場せず、誘拐されたマーガレット嬢も殆ど登場しないなど、ゲーム中では誘拐事件の話が殆ど出てこないため、説明書を読まないとストーリーがほとんど分からない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA_%E4%BC%AF%E7%88%B5%E4%BB%A4%E5%AC%A2%E8%AA%98%E6%8B%90%E4%BA%8B%E4%BB%B6シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件 - Wikipedia
ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件

説明書で使用しないと記述されている2Pコントローラーが実際は攻略に必要 謎解きに2コンが必須となるステージまで存在している。しかもラスボス戦手前。
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2621.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件
ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件
とにかく最大で最高の疑問はシャーロックホームズを題材にしたゲームなのにアクションということです。ファミコンでは探偵もののゲームは数々ありますが、アドベンチャーゲームが普通です。さんまも名探偵になりました。
このゲームは何故かアクション、しかもかなり難しい部類、システムもちょっと不具合あり、という強烈な個性を放っています。
アクションゲームでも良いのですが、もうちょっとシステムをしっかりとしてくれないといけません。
それでは、良いところをちょっとだけ。
あまり取り上げられない原作ホームズの一面をピックアップしている事。 原作においてホームズは格闘技に精通した人物で、犯人を逮捕する過程で肉弾戦を行うことは頻繁にあり、生命を危険にさらすことも珍しくない。
http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2621.htmlゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件
このゲームは一般市民も関係なく歩いている人に暴力をふるい、ヒントを集めてラスボスを倒したら令嬢が救えるというだけのものです。
百歩譲ってアクションでもいいのですが、システムが悪いのでストレスが溜まるだけ。
どうしてホームズを題材にしてアクションを作ろうと思ったのか、製作途中にシステムが悪い、ヤバい物だということに何故気付かなかったのか、疑問の残るゲームです。