【プロ野球】犠牲フライの達人は誰!? 歴代2位は阪急黄金時代のあの人・・・・

【プロ野球】犠牲フライの達人は誰!? 歴代2位は阪急黄金時代のあの人・・・・

外野に高々と上がるフライ。三塁ベースに戻る走者。フライを捕ると直ちにホームに送球する野手と、走り出す走者。どちらが早くホームにたどり着けるか!? 犠牲フライは、野球観戦を楽しませてくれるハラハラドキドキのプレイの一つです。今回は、犠牲フライを最も多く記録した歴代の打者を振り返ります。


犠牲フライとは

犠牲フライとは、「ノーアウトまたは1アウトで走者がいる時に、打者が外野にフライまたはライナーを打ち、その後、走者がホームインして得点する」という記録です。外野へのファウルフライも対象で、その場合、わざと補球しないことも許されます。



最も多いのは、ノーアウトまたは1アウトで三塁走者がいる場面で、外野フライの後、走者がタッグアップしてホームインするケースです。外野フライがタッグアップに十分な飛距離かどうかの判断、走者のホームインと外野からのバックホーム送球のどちらが早く到達するかギリギリの戦いは、野球の醍醐味の一つです。



犠牲フライでは、「ホームインして得点すること」が条件に含まれるため、単なる進塁、たとえば、二塁走者がライトへの深いフライの後に三塁に進塁するというケースは、犠牲フライにはなりません。この "得点" という条件が、犠牲バントと大きく異なる点です。しかし、ごく稀に、二塁走者がホームインして犠牲フライになることもあります。



また、細かいルールとして、犠牲フライは、打率には影響がありませんが、出塁率には影響があります。打率計算の分母は打数ですが、出塁率計算の分母は "打数 + 犠牲フライ" です。そのため、犠牲フライを打つと、出塁率が下がってしまうのです。

犠牲フライ歴代トップはノムさん

では、犠牲フライを最も多く打っている選手は誰でしょうか?



2023年現在の歴代トップ10は次の通りです。正に、走者を返すのが仕事である "クリーンナップを担った強打者" が名を連ねています。また、ミスター三冠王・落合博満が「ポップフライとホームランは紙一重」と言うように、いずれも "300本以上のホームランを記録した強打者" です。

順位 選手名 犠飛数 引退年
1 野村克也 113 1980年
2 加藤英司 105 1987年
3 王貞治 100 1980年
4 門田博光 95 1992年
5 長嶋茂雄 90 1974年
5 張本勲 90 1981年
7 山内一弘 88 1970年
7 落合博満 88 1998年
9 大杉勝男 86 1983年
10 新井貴浩 81 2018年

歴代トップは、ノムさんこと野村克也。クリーンナップを担っていたホームランバッターというのはもちろんですが、通算打席数も歴代トップであり、納得の結果と言えるでしょう。また、通算本塁打数トップ10のうち6人(野村、王、門田、張本、落合、大杉)がランクインしています。

加藤英司の犠牲フライ率が異様に高い

そして、歴代2位が加藤英司(現在は加藤秀司)。加藤が凄いのは、犠牲フライ率(犠牲フライ数÷打席数)では、他を圧倒しているところです。



以下が、犠牲フライトップ5の犠牲フライ率です。

順位 選手名 打席数 犠飛数 犠飛率
1 野村克也 11970 113 .0094
2 加藤英司 7910 105 .0133
3 王貞治 11866 100 .0084
4 門田博光 10304 95 .0092
5 長嶋茂雄 9201 90 .0098
5 張本勲 11122 90 .0081

加藤の犠牲フライ率は、なんと1.3%!100打席に1打席以上は、犠牲フライを打っていたことになります。



阪急黄金時代は、主に3番を打っていた加藤。



1番の福本豊が出塁し、すかさず2塁へ盗塁。

2番が送りバントで3塁に送って、1アウト3塁。

3番の加藤が犠牲フライで福本がホームイン。




という得点パターンが少なからずあったようです。

これなら、たとえば、



フォアボール→盗塁→犠牲バント→犠牲フライ



と、ノーヒットでも得点につながります。しかも、打数はゼロ。



同様の理由からなのか、加藤の後ろで4番を打つことの多かった長池徳士も、通算5523打席ながら68犠牲フライを記録しており、犠牲フライ率 .0123 は、加藤に匹敵する高い数字です。



加藤は、シーズン最多犠牲フライを、通算6回も記録しており、そのうち1回は阪急ではなく近鉄時代でした。この時も状況はよく似ており、加藤は3番指名打者で、1番にはその年の盗塁王、大石大二郎がいました。



因みに、シーズン記録の歴代最多は、大杉勝男が1970年に記録した15本。この年、大杉は、本塁打王、打点王に輝きながら、打率2位で惜しくも三冠王を逃しています。実は加藤も1979年に、首位打者、打点王になりながら、本塁打2位で三冠王を逃しており、同様の経験があります。

加藤英司

現役で犠牲フライが多い選手は

2023年9月現在、西武の栗山巧と巨人の中田翔が通算73本で歴代15位です。特に中田は6534打席で73本と犠牲フライ率が高く、今後の通算でのトップ10入りを期待したいところです。

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