ドラマの名脇役「鈴木ヒロミツ」とは!

ドラマの名脇役「鈴木ヒロミツ」とは!

レッツゴーヤングの司会でお馴染みの鈴木ヒロミツ。刑事ドラマなどでは名脇役。バンドのボーカリストとして芸能界入りし、プライベートでは美食家と多彩な彼を調べてみました。


はじめに

鈴木ヒロミツ、本名は鈴木弘満(ひろみつ)。
生まれは満州で東京都文京区育ち。私立芝高等学校を卒業、武蔵大学経済学部を中退。1946年に誕生し、2007年60歳で他界しました。

多才な彼はバンドマン、俳優、タレント等で多くの作品や番組にかかわり、芸能界の多くの人々に愛されつつこの世を去りました。

芸能界デビュー

The Mops

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鈴木ヒロミツは、The Mops(ザ・モップス)というバンドのボーカリストとして1967年に芸能界デビューしました。

星、三幸、村上、スズキ幹治(ヒロミツの実弟)の4人によりインストゥルメンタルバンドとして結成されていた「チェックメイツ」というバンドに鈴木ヒロミツがボーカルとして加わり、ブルース・ロックを志向するバンド「モップス」として活動が始まりました。

都内のゴーゴー喫茶などで活動中にスカウトされ、日本ビクターよりシングル「朝まで待てない/ブラインド・バード」でデビューします。デビューに際してホリプロの意向でサイケデリック・サウンドをとし、デビュー後もサイケのイメージを徹底して演出しました。その後、日本でのサイケデリック・ブームも終わりを迎え、モップスも本来のシンプルなブルース・ロックに回帰します。

バンドは、レコード会社移籍など紆余曲折あったのち1969年にプロ活動の先行き不安を理由にベース担当の村上が脱退。メンバーの補充はせずに三幸の担当をそれまでのリズム・ギターからベース・ギターへ変えて4人のまま活動を続けますが、星はグループ在籍中から編曲家・作曲家としても活動しおり、歌謡曲とフォークブームに追いやられたロック音楽でのバンド活動の限界により、それぞれの道を進むべく1974年に解散しました。

このモップス、70年代初期において日本のロック・バンドとしては大変重要な存在だったのですが、彼らの偉大さはほとんど知られていません。ですが世界的なガレージロック・コンピレーションアルバム「Nuggets」シリーズの「ナゲッツII:オリジナル・アーティファクツ・フロム・ザ・ブリティッシュ・エンパイア・アンド・ビヨンド、1964-1969[Disc4]」の5曲目に、ザ・モップスの「アイ・アム・ジャスト・ア・モップス」が収録されるなど歴史に残るバンドなのです。

ディスク4の5曲目に「I'm Just A Mops」が収録されています。

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解散後の芸能活動

バンドの解散後は、俳優やタレントとして活動します。そもそも「こわしや甚六(1968年松竹)」や「女番長 野良猫ロック(1970年日活)」など映画にバンドとして出演をしていましたし、単独で俳優としては「ザ・ガードマン(TBS・大映テレビ)第344話(1971年)」に出演しています。

1974年からはTBSで放送されたドラマ「事件狩り」への出演に引き続き、刑事ドラマ「夜明けの刑事」「新・夜明けの刑事」「明日の刑事」にうだつの上がらない刑事役で出演、またエンディング・テーマも担当しました。この刑事ドラマで俳優という印象がついたのではないでしょうか。その後、映画やドラマに数多く出演しています。

CMでは、1971年に放映されたモービル石油(現:ENEOS)のCM「のんびり行こうよ」編ではCM演出家の木村俊士とともにガス欠のクラシックカーを押す青年の役を演じ、昭和の名CMの一つとなり、「のんびり行こうよ」は流行語にもなりました。

司会なども務めていて、NHKの「レッツゴーヤング」は記憶にあるのではないでしょうか。その他のバラエティ番組では、「なるほど!ザ・ワールド(フジテレビ)」や「ものまね王座決定戦」、「一億人の歌謡曲」などに出演しています。

また、芸能界きっての美食家としても知られ、紀行番組のグルメリポーターとしても活躍、2002年に自らが堪能した絶品料理を紹介した単行本「食わずに死ねるか!」を出版しています。



また、大の中日ドラゴンズファンであったためドラゴンズの応援番組「ヒロミツのスーパードラゴンズ(東海テレビ)」でメイン司会を務めていました。

この番組は東海テレビで1985年から3年間、毎週土曜日夕方5時から放送された中日ドラゴンズ応援番組です。

メイン司会に鈴木ヒロミツを据え、アシスタントに堀江しのぶ、レギュラー解説者に権藤博として始まりました。番組ではスタジオ観覧者を募集し、サインボール、デジタル時計、オリジナルステッカーなどの記念品を贈っていたようです。

残念ながら1988年に鈴木が番組内で星野仙一監督の采配に怒って「こんなことなら、星野ドラゴンズって名前を変えればいいんですよ」と批判したことにより降板し、番組は終了してしまいました。

おしまいに

60歳、まだまだやりたいことがあったであろう彼は、余命宣告を受けてからは入院することなく、妻と息子と自宅で過ごすことを選び、家族や知人に手紙を書き続けたそうです。

彼の葬儀には700人もの関係者が参列したそうです。喪主は長男・雄大さん(当時20)。「手が動く限りあらゆる人に手紙を書き、家族のためにラブレターとしてノート3冊分のメッセージを残してくれました。さよならは言いません。」と葬儀で話しています。このノートや手紙は「余命三ヶ月のラブレター」という本になって出版されています。

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