【1998年洋楽】ナタリー・インブルーリアって覚えてる?一発屋アーティストと唯一のヒット曲5選

【1998年洋楽】ナタリー・インブルーリアって覚えてる?一発屋アーティストと唯一のヒット曲5選

ある一時期だけ活躍したアーティスト、一曲だけ売れたアーティストを、日本語では「一発屋」と言いますが、英語でも同じ意味で「ワンヒットワンダー(One Hit Wonder)」という言葉があります。今回は "1998年" にフォーカスして、全米でヒットした一発屋(ワンヒットワンダー)5選をご紹介します。


1998年のヒット曲から選出

全米シングルチャート(Billboard Hot 100)で、1998年にランクインした楽曲を対象とし、その中から "一発屋(ワンヒットワンダー)" と称されることの多いアーティストを選出しました。アメリカだけでなく、日本でもよく流れたあの曲もご紹介します。

トーン / ナタリー・インブルーリア

『トーン(Torn)』は、オーストラリアのシンガー兼女優、ナタリー・インブルーリア(Natalie Imbruglia)のヒット曲で、全米シングルチャートでは最高位42位ですが、エアプレイ、ポップ・エアプレイ、アダルト・ポップ・エアプレイの各チャートでナンバーワンを獲得しました。



原曲は、デンマークのポップシンガー、リズ・ソーレンセン(Lis Sorensen)の楽曲で、今日まで多くのアーティストがカバーしています。その中で最も有名なのが、ナタリー・インブルーリアのバージョンです。彼女は、楽曲の作者であるフィル・ソーナリー(Phil Thornalley)に、プロデュースを依頼。本曲は、ヨーロッパを中心に世界20カ国以上でトップ10入りし、世界的大ヒットとなりました。



アメリカでのヒットは本曲のみですが、イギリスでは2000年代に入ってもトップ10ヒットが誕生しています。近年では、2021年にリリースした6作目のアルバム『ファイアバード(Firebird)』が、全英アルバムチャート10位を記録しました。

タブサンピング / チャンバワンバ

『タブサンピング(Tubthumping)』は、イギリスのロックバンド、チャンバワンバ(Chumbawamba)のヒット曲で、全米シングルチャートで最高位6位、年間チャートでは35位を記録しました。



本曲について、メンバーのダンスタン・ブルース(Dunstan Bruce)は、「この曲ができる前、バンドは混乱状態にあり、方向性を見失っていた。この曲は決してベストな曲ではないが、バンドを再び結束させてくれた曲」と話しています。2007年には、ローリングストーン誌が選ぶ、最もイライラさせる曲トップ20(20 Most Annoying Songs)12位に選ばれました。



その後は目立ったヒットはなく、結成から30年後の2012年に解散しています。

ホエン・ザ・ライツ・ゴー・アウト / 5ive

『ホエン・ザ・ライツ・ゴー・アウト(When The Lights Go Out)』は、イギリスのボーイバンド、5iveのヒット曲で、全米シングルチャートで最高位10位、年間チャートでは38位を記録しました。アメリカでは、シングルチャートに半年間ランクインし続けた息の長い楽曲です。



主にヨーロッパでヒットし、実際には2枚目のシングルながら、本国イギリス以外の国では、デビューシングルとしてリリースされました。作詞・作曲・プロデュースには、デッド・オア・アライヴ(Dead Or Alive)のメンバーが共作で参加しています。



アメリカでのヒットは本曲のみですが、その後、イギリスでは、『キープ・オン・ムーヴィン(Keep On Movin')』クイーン(Queen)とのコラボでカバー曲の『ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)』などがヒットします。しかし、2001年、メンバーのショーン・コンロン(Sean Conlon)が精神的な病を患い脱退。その年、活動休止を余儀なくされました。現在は活動を再開し、2022年には最新アルバムがリリースされたばかりです。

ネヴァー・エヴァー / オール・セインツ

『ネヴァー・エヴァー(Never Ever)』は、イングランドのガールグループ、オール・セインツ(All Saints)のヒット曲で、全米シングルチャートで最高位4位、年間チャートでは42位を記録しました。



デビュー曲『アイ・ノウ・ホエア・イッツ・アット(I Know Where It's At)』が、イギリスでヒットすると、続いてデビューアルバム『オール・セインツ(All Saints)』と、アルバムの第二弾シングルとなる本曲をリリースします。本曲は、ヨーロッパを中心に、世界約20カ国でトップ10ヒットを記録。世界的ヒットに合わせ、ミュージックビデオは、ヨーロッパ版とアメリカ版の2パターンが用意されました。当時はスパイス・ガールズ(Spice Girls)の全盛期でしたが、そのアンチテーゼとしてスローテンポの本曲がヒットしたという見方があります。



アメリカでのヒットは本曲のみですが、その後、イギリスでは、『アンダー・ザ・ブリッジ(Under The Bridge)』 『ピュア・ショアーズ(Pure Shores)』などがナンバーワンを獲得しました。そして、グループの絶頂期にもかかわらず、活動休止を発表。近年は再結成し、2018年に最新アルバム、2022年にはスティング(Sting)とのコラボで最新シングルをリリースしています。

クラッシュ / ジェニファー・ペイジ

『クラッシュ(Crush)』は、アメリカのポップシンガー、ジェニファー・ペイジ(Jennifer Paige)のヒット曲で、全米シングルチャートで最高位3位、年間チャートでは21位を記録しました。



ロサンゼルスの人気ラジオ局「KIIS-FM」が本曲をオンエアすると、レコードレーベルの宣伝は一切ないにもかかわらず、ヒットチャートを急上昇します。その後、正式に本曲をリリース。その結果、当ラジオ局で最もリクエストの多い楽曲となり、少なくとも世界17カ国でトップ10ヒットを記録しました。



その後は目立ったヒットはないものの、2000年には映画『オータム・イン・ニューヨーク』のサウンドトラックに楽曲提供するなど、現在も音楽活動を継続しています。

関連する投稿


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

WOWOWの配給で、映画『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』が10月17日(金)より日本初上映されることが決定しました。


【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

イギリスのヘヴィメタル・ミュージシャンとして知られるオジー・オズボーンさんが22日、亡くなっていたことが家族によって明らかとなりました。76歳でした。


英ロックバンド「オアシス」唯一の公式インタビュー本『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』が発売!!

英ロックバンド「オアシス」唯一の公式インタビュー本『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』が発売!!

光文社より、イギリスのロックバンド「oasis(オアシス)」の公式インタビュー集「Supersonic: The Complete, Authorised and Uncut Interviews」の翻訳書籍『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』の発売が決定しました。


伝説のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』が全世界で大ヒット!大好評につき日本国内での追加上映が決定!!

伝説のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』が全世界で大ヒット!大好評につき日本国内での追加上映が決定!!

4月24日に公開された、伝説のロックバンド「ピンク・フロイド」のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』の限定上映が全世界で大ヒットし、日本でもその熱狂を受け追加上映が決定しました。5月9日以降、全国の劇場で随時上映がスタートします。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。