シャーリー・マクレーン&ウォーレン・ベイティ

まずは芸能一家に生まれたハリウッドスター姉弟から。16歳でブロードウェイ・ダンサーとしてキャリアをスタートさせ、その後映画女優として成功した姉のシャーリー・マクレーンは、『愛と追憶の日々』(1983年)でアカデミー主演女優賞を受賞したオスカー女優であり、また輪廻転生を信じるスピリチュアルな人物としても知られる大ベテラン!
88歳となった今でも現役で活躍しており、最新の出演作は人気ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング2』(2022年)。同作はディズニープラス「スター」にて独占配信されています。

真面目な姉シャーリー・マクレーンとは対照的にハリウッドきってのプレイボーイだったのが弟のウォーレン・ベイティ。映画『俺たちに明日はない』(1967年)でスターの座を手にすると、その後も数々のヒット作を生み出し、81年公開の主演映画『レッズ』では監督・脚本・製作も手掛け、アカデミー賞「最優秀監督賞」を受賞するなど、監督としても高い評価を受けています。そんなヒットの陰には、華やかな女性遍歴があり、映画デビュー『草原の輝き』(1961年)で相手役だったナタリー・ウッドをはじめ、ジュリー・クリスティ、ダイアン・キートンら浮名を流した共演者は数知れず。
しかし1992年に『バグジー』で共演した女優のアネット・ベニングと結婚してからはスキャンダルとは無縁。それには姉シャーリーの苦言が効いているのだとか。いまでは4人の子供の父親となり幸せな家庭を築いている模様です。現在俳優としての活動は少なく、最新作は18年ぶりにメガホンをとり、主演のほかに原案・脚本・製作も手掛けた映画『ハリウッド・スキャンダル』(2017年)。
ジャネット・リー&ジェイミー・リー・カーティス



ヒッチコックの映画『サイコ』(1960年)で有名な女優のジャネット・リーとホラー映画『ハロウィン』シリーズなどで知られるジェイミー・リー・カーティスは実の親子です。ジェイミーはジャネット・リーと二枚目俳優トニー・カーティスとの間に生まれた次女。しかしその親子関係はとても複雑なものだったとたびたびメディアに語っています。
両親は彼女が3歳の時に離婚。金銭面ではきちんと面倒を見てくれたが子育てには一切かかわらなかった父親と、必要なことはなんでもしてくれたが娘たちに愛情を示すことはなかった母親から、親子の繋がりを感じずに育ったというジェイミー。それでも彼らを亡くした今となっては恋しく思う自分がいるといいます。そしてそんな複雑な親子関係でありながらも母と娘、ともに「絶叫クイーン」と評される運命にあったのは、何とも不思議な巡り合わせですね。
ニコラス・ケイジ&ソフィア・コッポラ


有名どころからは俳優のニコラス・ケイジと映画監督のソフィア・コッポラ。『ゴッドファーザー』などで知られる映画監督フランシス・フォード・コッポラを父に持ち、ニコラスとは父親同士が兄弟であることから、その関係性は「いとこ」にあたります。
ジェイソン・シュワルツマン

そして現在は俳優であり、以前はロックバンド「ファントム・プラネット」のドラマーとして音楽活動をしていたジェイソン・シュワルツマンもまた母親で女優のタリア・シャイアがコッポラの妹であるという繋がりからニコラスとソフィアとはいとこ同士というコッポラ一族の一員です。バンドマン時代には「カリフォルニア」というヒット曲にも恵まれました。ちなみにジェイソンの母タリアは映画『ロッキー』のヒロイン、エイドリアン役でお馴染みです。
オルセン姉妹&エリザベス・オルセン


現在マーベルのスーパーヒーロー映画「アベンジャーズ」シリーズや、Disney+の配信ドラマ『ワンダヴィジョン』などでワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチを演じ、一躍注目を集めているのが女優のエリザベス・オルセン。そんな彼女の実の姉は大人気だった名作ドラマシリーズ『フルハウス』のミシェル役で一世を風靡したオルセン姉妹です。しかし有名な姉たちの名前を使わず、キャリアを重ねながら、地道に知名度を上げてきた実力派であり、今は芸能界を引退しファッションデザイナーとして活動しているアシュレーとメアリー=ケイトも妹の活躍を応援しているという。今後最も注目すべき次世代女優の1人です。
マヤ・ホーク&ユマ・サーマン&イーサン・ホーク

2016年からNetflixで配信されているSFホラーシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』にシーズン3よりオーディションを勝ち抜きメインキャストの1人、ロビン役を好演しているのは女優のマヤ・ホーク。彼女の両親は映画『ガタカ』(1997年)で共演し、1998年に結婚したハリウッドスターのユマ・サーマンとイーサン・ホークです。
芸能一家に生まれたマヤは自身も雑誌「ヴォーグ」のモデルからキャリアをスタートさせ、ソフィア・コッポラが監督を務めたカルバン・クラインの下着のキャンペーンCMなどに出演する傍ら、ロンドンの「王立演劇芸術アカデミー」や、ニューヨークにある「ステラ・アドラー・コンサバトリー」で夏季研修に参加したり、また演技のキャリアを追求するために1年で中退したものの「ジュリアード音楽院」で学んだ経験をもつ勉強家。
そんな彼女はミニテレビシリーズ『若草物語』(2017年)で女優デビューし、2019年から出演中の「ストレンジャー・シングス」で大ブレイクしました。両親は2005年に離婚していますが、演技派として知られる2人のDNAがしっかりと受け継がれていることがわかりますよね。
またクエンティン・タランティーノ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演したり、ただいま絶賛撮影中の最新映画『ザ・キル・ルーム』ではユマとの親子初共演が発表されました。ちなみに父イーサンとは既にドラマ『The Good Lord Bird(原題)』で共演済みであり、コメディ映画での再共演も決定しています。両親の活躍は皆さんご存知の通りですが、現在歌手やファッション・アイコンとしても注目されているマヤ。ますます今後が楽しみな才能溢れる次世代女優の1人です。