芸能界入りから女優になるまで
篠原涼子さんは1989年、16歳の時に雑誌『月刊デ・ビュー』に載っていたオーディションに応募し、現在の事務所であるジャパン・ミュージックエンターテインメント(イー・コンセプト)に所属することになります。この年に『高速戦隊ターボレンジャー』に高校生役で出演しドラマデビューしました。
ですがすぐに女優の道に進んだわけではありませんでした。1990年には東京パフォーマンスドールのメンバーとしてアイドルデビュー。1991年には『ダウンタウンのごっつええ感じ』にレギュラー出演し、アイドルでありながら体を張ってバラエティに挑んでいたことで知名度がアップしました。
1994年に小室哲哉さんプロデュースで「恋しさと せつなさと 心強さと」を発売。ロングヒットとなり200万枚を超える売り上げを記録し、紅白歌合戦にも出演。この年に東京パフォーマンスドールを卒業します。
ソロ歌手として活動をつづけながら、テレビドラマにも出演していくようになります。歌手活動は1998年頃までメインで行っていて、2003年を最後にCDのリリースはしていません。
輝く季節の中で
 
  	1989年のドラマデビュー以降、年に1度くらいのペースでドラマにも出演していました。「素顔のままで」「放課後」「若者のすべて」などの話題のドラマにも出演していたんですよ。
メインキャストとなったのは1995年の「輝く季節の中で」が最初だと思います。
石田ひかりさんが主演で臨床実習課程(ポリクリ)で同じグループになった5人の医大生のお話なのですが、篠原さんはその5人の星野 明美 を演じました。外交官の娘で美人でクールで優秀な女性の役です。今の篠原さんのイメージにも近い役ですね。
成績はトップ争いするほどだったのですが、人の死に直面し、考えるところがあり、産婦人科医を目指すようになります。
ちなみにこのドラマで中居正広さんと共演していますが、中居さんの主演ドラマ「ナニワ金融道」にも二度(2と6)ゲスト出演されています。
なにさまっ!
「なにさまっ!」は1998年にTBS系列の日曜劇場で放送されました。主演は岸谷五朗さん。
岸谷さん演じる坂巻風太郎は駅伝選手。大手食品会社「チトセフーズ」に実業団選手として入社したのですが、故障で挫折し、仕事も左遷になり、下町の佃煮工場で働いています。プライドは捨てて気楽に働いていたのですが、ある日本社の上司に呼び出されます。
実は会社が経営難で佃煮工場も閉鎖の危機にありました。閉鎖の危機を救うために風太郎に任された使命は品開発のコンサルタントでもある沢木いづみ(松雪泰子さん)のアシスタントでした。プライドが高く完ぺき主義のいづみと風太郎をメインにしたお話です。
篠原さんは、駅伝時代からの風太郎のファンでペットショップ店員である園田 祐子を演じています。無名時代の竹内結子さんも風太郎のファンとして出演していました。
危険な関係
 
  	1999年には木曜劇場で放送された「危険な関係」に出演。主演は豊川悦司さんです。
豊川さん演じる魚住 新児はタクシー運転手。ある日19年ぶりに帰国してきた高校の同級生都築雄一郎を偶然お客として乗せることになります。
高校時代は新児が優等生、雄一郎は劣等生だったのですが、雄一郎は大手スーパー「都屋」の御曹司になっていました。雄一郎は、現在の新児を見下し、バカにしていました。その態度に耐えがたい苦痛を感じた新児は、衝動的に雄一郎をひき殺してしまいます。
その後、雄一郎の宿泊先のホテルで篠原さん演じる秘書の若林ちひろに雄一郎だと誤解されたことから、雄一郎として生きていくことを決意するというサスペンスストーリーでした。篠原さんは社長秘書でかなり重要な役どころでしたね。
ムコ殿
2001年には長瀬智也酸主演の「ムコ殿」に出演。
長瀬さん演じる桜庭裕一郎は、天涯孤独の抱かれたい男NO.1のシンガーソングライター。ある日、竹内結子さん演じる新井 さくらに出会い、恋に落ち、極秘結婚することになります。
天涯孤独の裕一郎は新井家に同居し、ムコ殿として生活をするというホームコメディ。篠原さんはさくらの姉(四姉妹の三番目)新井 さつきを演じています。
ラジオ局のディレクターで姉御肌な性格で、現在の篠原さんらしい役だったと思います。
2年後に「ムコ殿2003」も放送されました。こちらは続編ではなく、桜庭裕一郎以外の設定を一新していたのですがここでも篠原さんは裕一郎の嫁の姉妹役で出演していましたね。
ぼくの魔法使い
2003年には「ぼくの魔法使い」に出演。こちらは伊藤英明さんとW主演でした。
伊藤さん演じる町田 道男(みったん)と篠原さん演じる町田 留美子(るみたん)はラブラブの夫婦。
留美子はある日、田町 浩二(古田新太さん)と自転車でぶつかったことをきっかけに、道男がピンチになると超人的な力を発揮するように。その代わり、何かを思い出そうとすると田町の姿になってしまうという超能力を身に着けてしまうというコメディです。
篠原さん演じる留美子は甘えん坊で少しおバカという初期の篠原さんのイメージに近いキャラでした。
その後は主演なども増えた篠原さんですが、基本的にかっこいい女性の役が多いのでこの役はかなり貴重だったと思います。
今後の篠原さんがどんな役を演じていくのかも楽しみですね。
 
     
    




