【訃報】作曲家・渡辺宙明さん死去。
「マジンガーZ」「秘密戦隊ゴレンジャー」など昭和を代表するアニメソング、特撮ソングを数多く手がけた作曲家・渡辺宙明(わたなべ ちゅうめい、本名:みちあき)さんが23日、老衰による心不全のため東京都内の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。96歳でした。
第一報はこちらです!
渡辺さんは1925年、愛知県名古屋市出身。1950年代より映画音楽の作曲家として活動を開始し、70年代に入ると特撮「人造人間キカイダー」「スーパー戦隊シリーズ」、テレビアニメ「マジンガーZ」「野球狂の詩」などを担当。その音楽は子供たちを中心に広く浸透していました。近年も「機界戦隊ゼンカイジャー(2021年)」の音楽を担当するなど、生涯現役を貫いていた中でのこのたびの訃報となりました。
水木一郎も追悼コメントを発表!
渡辺さんの訃報に際し、「マジンガーZ」の主題歌を担当した歌手・水木一郎が追悼のコメントを発表。「マジンガーZをはじめ先生の歌は、時代を越え、国境を越え、世界中のファンに愛されています」「生涯現役を貫いた先生。今まで本当にありがとうございました」と、感謝の言葉を綴っていました。
アニソン界のレジェンド・渡辺宙明が手掛けた楽曲の数々!!
ミドル世代が慣れ親しんだ特撮・アニメソングを幅広く手掛けていた渡辺宙明さん。その仕事は多岐に渡っており、全てをご紹介することはとても出来ないのですが、ここでは代表作と呼ばれているものをいくつか振り返っておきましょう。
マジンガーZ
テレビアニメにおける代表作と言えるであろう「マジンガーZ(1972~1974年)」。劇場作品の音楽も担当しており、また続編である「グレートマジンガー(1974~1975年)」の音楽も手掛けています。
人造人間キカイダー
特撮の作曲家として大きく知名度を上げるきっかけとなった「人造人間キカイダー(1972~1973年)」。この作品以降「キカイダー01(1973~1974年)」「イナズマン(1973~1974年)」など多数の特撮を手掛けるようになります。
秘密戦隊ゴレンジャー
渡辺さんが関わった特撮の中でも最も著名と思われる「スーパー戦隊シリーズ」。「秘密戦隊ゴレンジャー(1975~1977年)」を皮切りに、「大戦隊ゴーグルファイブ(1982~1983年)」まで毎年音楽を担当。また後年には「超力戦隊オーレンジャー(1995~1996年)」「轟轟戦隊ボウケンジャー(2006~2007年)」などに参加。最晩年となった2021年には、大石憲一郎との共作で「機界戦隊ゼンカイジャー」を担当していました。
