「JAPAN COUNTDOWN」の放送時間
「JAPAN COUNTDOWN」は1998年10月に放送スタートし、放送時間を変更しながらも2020年まで放送されました。22年間も放送されていた人気番組ですね。前身は「TOWER COUNTDOWN」という番組で1996年から1998年9月まで放送されていました。
放送開始当初は土曜 23:45 - 翌0:15に放送されていました。2000年からは時間が少し遅くな土曜の深夜0:20 - 0:50に。2003年からはさらに5分遅くなり0:25 - 0:55に放送されていました。ミドルエッジ世代にとっては土曜の深夜の番組というイメージになっていると思いますが、2011年からは日曜の朝に引っ越しし、日曜 9:30 - 9:55に放送されていました。さらに2020年4月から9月の最後の半年間は土曜 10:30 - 11:00になっていました。
朝から音楽番組が放送されていたというのはなんだか違和感がありますが、この世代の人にとってはこれが普通だったんですね。
番組の概要
基本的には売上チャートのカウントダウンの番組ですが、それだけではありませんでした。
まずは最新情報の紹介。その後アルバムのトップ10が紹介され、1位のアーティストの特集。人気アーティストのインタビューをはさみ、シングルトップ10と1位のアーティストの特集と続きます。2000年までのナレーターはアラン Jさん。2004年から番組終了までは鮎貝健さんでした。ナレーションだけで進行していくスタイルもなんだかおしゃれに感じました。
オープニングでは今秋誕生日のアーティストが紹介されたり、音楽ニュースや音楽クイズも入っていて、音楽が好きな人のための番組という感じでした。土曜深夜の間のキャッチフレーズは
「音楽ファンによる、音楽ファンのためのミュージック・プログラム、JAPAN COUNTDOWN」でした。スタッフも音楽好きだったということが分かりますよね。
日曜朝になってからは「音楽シーンの今を伝えるミュージック・プログラム、JAPAN COUNTDOWN」というフレーズに変わりました。
2002年以降は「ROCK IN JAPAN FES.」や「COUNTDOWN JAPAN」の出演者を紹介するコーナーもありました。「COUNTDOWN JAPAN」とは名前が似ていますが、番組とは関係なく、「ROCK IN JAPAN FES.」同様、ロッキンオンジャパンの主催する大晦日に行われるロックフェスです。
ランキングはどうやって作られていた?
タイトルの通り、基本的には売上チャートのカウントダウンです。
カウントダウン番組といえば1993年から放送されていたTBS系列の「カウントダウンTV」が最も有名だと思います。カウントダウンTVのチャートはオリコンのシングルCDランキングにHMV等のCD売上と有線放送(CANSYSTEM)のリクエストデータも加えたオリジナルチャートでした。ですが元がオリコンチャートなのでオリコンチャートに近い、安心感のあるようなランキングでしたね。
対して「JAPAN COUNTDOWN」のチャートはプラネット社の最新データとHMV、TOWER RECORDSなどの外資系CDショップのランキングを加味したもので、カウントダウンTVのランキングとはまた一味違いました。アイドルやお笑い系の楽曲はオリコンチャートよりも下になっていることが多く、真の音楽好きが見るのはこちら、というような感じがしましたね。
2004年頃からは過去のチャートを振り返ったり、1ヶ月のDVD売上チャート、DVDチャートTOP10、資系CDショップや都内大型CDショップのシングルTOP10などが増え、インタビューのコーナーなどは減っていきました。
ちなみに前身の「TOWER COUNTDOWN」の時はタワーレコードの一社提供でした。JAPAN COUNTDOWNになってからはSONYとの二社提供でしたが、2004年以降はSony Music、EMI ミュージック・ジャパン、TOY'S FACTORY、Being GIZAなど複数のレコード会社が提供していました。競合する複数のレコード会社がスポンサーになっている番組は2020年時点でこの番組だけでした。
それだけみんなで協力して作っている音楽番組、という感じがしますよね。
チケットの先行発売やプレゼント企画も!
「JAPAN COUNTDOWN」では『ROCKIN'ON JAPAN』『bridge』『H』『Cut』などの音楽雑誌のプレゼントも毎週行われていました。雑誌のプレゼントも他ではなかなかないですよね。
また、チケットの先行予約のお知らせが放送されることも!見逃せない情報いっぱいの番組でしたね。今ではサブスクなどで簡単に音楽を聴くことができるようになったので音楽番組、特にチャート番組の需要はなくなってしまったのか番組は終了してしまいましたが、深夜に最新の音楽をチェックしていた時代が懐かしいですね。