ドラマデビューは金八先生!
長野博さんは1986年にジャニーズ事務所に入ります。V6がデビューしたのは1995年なのでデビューまでに9年かかっているんですね。
そして、ドラマデビューしたのは1988年。「3年B組金八先生」の第3シリーズに生徒役で出演していました。第3シリーズは金八先生が唯一、桜中学ではなく松ヶ丘中学に赴任している時のお話です。金八先生以外の教師人のキャストも変わっているので、他の金八シリーズとはちょっと違う印象ですよね。そして第3シリーズだけなかなか再放送をしないので見たことがない人も多いかもしれません。
2学期の途中から学期末までを描いた1クールの作品だったので、放送終了後に卒業スペシャルも放送されました。
長野さんはおしゃれに気を使っている生徒の役でした。とってもかわいらしいですね。このシリーズではほかに森且行さん、萩原聖人さん、浅野忠信さん(当時・佐藤忠信)なども出演されていましたよ。今となってはみな学園ドラマのイメージのないメンバーですよね。
初主演は「ハンサムマン」
金八先生終了後はしばらくドラマに出ることはなく、1994年、1995年に土曜ワイド劇場『新・赤かぶ検事奮戦記』に2度出演しただけでした。その後V6としてデビューし、1995年にグルー全員で主役を務めた「Vの炎」に出演します。バレーボール部を舞台にしたドラマで、全員本名が役名。長野さんは頭がよく、スポーツも万能な財閥の御曹司というバレー部員役でした。
そして、翌年の1996年にはテレビ朝日系列の月曜ドラマインで放送されていた「
ハンサムマン」で主演を務めます。いきなり主演に抜擢されたんですね。
長野さん演じる佐伯トビオは、25歳の「自称天才外科医」。クールなイケメンで病院内外にもファンが多く女遊びの激しいプレイボーイでした。
ある時、トビオが行きつけのバーで飲んでいると初老の男に惚れ薬だといって「シンヘン」という実をもらいます。この実を本当に愛している人の前で食べると、その女性とずっと一緒にいられるというもの。トビオはホテルに一緒に行った女性の前でその実を食べます。
以来、少しでもエッチなことを考えると元の彼からは想像できないブ男に変身してしまうようになりました。そのブ男は、松村邦洋さんが演じていました。
トビオはある事件をきっかけに同僚の看護師、高見萌子(小沢真珠さん)に嫌われていました。萌子は変身したトビオの姿には優しく接してくれます。トビオは思わず偽名を名乗り、2人は仲良くなっていき・・・というストーリー。
長野さんが松村さんに変身というのはなかなかびっくりですよね。楽しく見られるラブコメディでした。
やっぱり外せない「ウルトラマンティガ」
1996年9月から1997年8月までは「ウルトラマンティガ」に出演。主役のマドカ・ダイゴを演じました。トビオを演じた半年後にヒーローになっていたというのはちょっと驚きです。
ウルトラマンティガは、ウルトラマン誕生30周年を記念した作品。従来のウルトラマンシリーズの設定を引きずらず、全く新しいウルトラマンとして誕生したのでした。
主人公にはアイドルを起用して今までとは違う特色を出したい、視聴率に貢献する人にしたいということでジャニーズ事務所に話が行き、藤島ジュリー景子さんがV6の中から誰かをと提案。主人公のダイゴと年齢的に合うトニセンのメンバーの中から長野さんが選ばれたという経緯です。ウルトラマンシリーズはもちろん、特撮ヒーロー作品の主役をジャニーズ事務所のタレントが演じるのは初めてでした。
長野さんはV6の活動も並行して行っていたので特に前半はスケジュール調整がつかず撮影が難航したそうです。そこでダイゴ以外のメンバーにもスポットを当てた回を多くしました。そうすることで作品に深みが増す結果になったそうです。
今でも長野さんといえばティガのイメージがありますよね。そして主題歌はV6の「TAKE ME HIGHER」でした。ウルトラマンの主題歌がアイドルの楽曲だなんてすごいですよね。
「少年タイヤ」や「演技者。」にも出演
「少年タイヤ」は元々少年隊の冠番組で、その中のセレクトドラマというコーナーで少年タイヤ他のジャニーズタレントが出演するドラマが製作されていました。長野さんは第2弾作品に出演し、第四弾作品では主演を務めました。
少年隊のスケジュール調整が難しくなったということで「演技者。」「劇団演技者。」という番組に変わります。こちらは、舞台とテレビのコラボレーションとして、ジャニーズタレントと劇団がコラボしたドラマ作品。だいたい全4話で放送されていました。
長野さんは演技者。の「錦★鯉」と「グリフトの手口」、劇団演技者。の「あたらしい生き物 」で主演を務めました。全作品DVD化もされています。
「きみはペット」
小雪さん、松本潤さんが出演した「きみはペット」にはゲスト出演という形で出演していました。
小雪さん演じる巌谷スミレの元カレ吉田勇治役です。スミレと同じ新聞社に勤める2つ上の先輩なのですが、印刷部に所属していていつも作業着姿でしたね。おとなしく地味な男性で、スミレに対する劣等感を持っていて、別れを切り出します。
後輩の松本さんの作品で、地味な先輩役で出るというのはなかなかすごいと思います。オーラを消していましたよね。主題歌は嵐ではなく、V6の「Darling」でした。
その後はゲスト出演などが多くドラマにはあまり出演されていませんがまたドラマでの長野さんも見てみたいですね。