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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」（Back to the Future）は、1985年のアメリカのSF映画。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ、監督はロバート・ゼメキス。ゼメキスはボブ・ゲイルと共に脚本も担当しました。
アメリカンホームコメディのドラマで人気を博していたマイケル・J・フォックスのほか、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、トーマス・F・ウィルソンらが出演しています。
公開後すぐに高い評価を受け、3億8,110万ドルという、1985年の全世界における最高の興行収入を記録。特にストーリー、コメディ、キャストが高く評価された結果、アカデミー賞、サターン賞、ヒューゴー賞を受賞しました。
現在では1980年代の最高傑作の一つ、SF映画の最高傑作の一つ、そして史上最高の映画の一つとして、2007年に、アメリカ議会図書館が持つアメリカ国立フィルム登録簿に登録されました。

1989年には「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」が、1990年には「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」が続編として製作されています。

変わり者の老人ドク・ブラウンが改造したデロリアンに乗って1955年にタイプスリップしてしまったマーティ。そこには、若き日のドクだけでなく、自分の両親が高校生として存在していた。現代に帰る方法をドクと画策する一方、自分の両親、特に父親の情けない姿についつい手を出すマーティに、母親が惚れてしまいめんどくさい事態に。このまま両親が結ばれなければ自分は生まれてこないというタイムパラドックスの中で、マーティは・・・。

この映画の面白さは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というタイトルに如実に表れているのではないでしょうか。直訳すれば「未来に戻る」。つまり過去に行ってしまって、どうにかして未来に戻る物語です（もっともこのタイトルはユニバーサルに一度却下されたようですが）。

脚本担当のボブ・ゲイルが、自分の父親の高校年鑑を見ていて「過去に戻って、10代の自分が父親と会ったら友達になるだろうか？」と夢想したのが始まりだったそうです。

現代に使われている話題と過去の人々との言葉のギャップっぷりも見どころ。フリー（ノンカロリー）コーラや、マーティが穿いているカルバン・クラインのパンツ、元俳優だったロナルド・レーガン大統領など、クスッと笑えるネタがちりばめられており、軽いノリでコメディタッチの演技も楽しいです。

オープニングに使われるヒューイ・ルイス＆ザ・ニュースの「The Power of Love」も楽しいノリで大ヒットしました。ちなみに、過去の高校のパーティバンドのオーディションで「音が大きすぎる」とクレームをつけた先生はヒューイ・ルイスが演じているそうですよ。

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