ファミリーベーシック
ファミコンがパソコンに!?
電源を入れると対話式のメニュー画面に
5つのモードで様々な用途に対応
ファミリーベーシックはBASIC言語によるプログラミングだけでなく、計算、音楽制作、メッセージボード、占いなど、様々なモードが用意されていました。
カリキュラムボード
ミュージックボード
BASICモード
1,982バイトってどのくらい?
文字に換算すると1982文字なので、この文字量以下でプログラムを組まなくてはいけません。
ファミリーベーシックのBASIC言語
ゲームプログラミング
そしてファミリーベーシックには、ドットや線を描いたりする機能は持っていませんでした。確かにメモリが2キロバイトでは、ちょっとしたものを描いただけでメモリを大きく消費してしまいます。ではいったい、どのようにしてゲームを作るのでしょうか。
キャラクターテーブル
どんなゲームが作れたの?
以下の動画は、マイコンBASICマガジン(1982~2003発行)にて掲載された、読者投稿プログラムを実行させてみたというものです。単純なゲームも多いですが、それはそれで雰囲気があり味があったりしますね。
動画を見ていけばわかりますが、中にはすごいゲームも混じっています。
いったい何がすごいのでしょうか。
同じくベーマガに投稿されたという、ファミベ界の伝説とも称される以下の動画をご覧になってみて下さい。
以下は制作者本人のサイトからの引用です。
この処理はもう、下手な市販ソフトを軽く超えていると言ってもいい出来映えではないでしょうか。
作ったプログラムの記録
「作ったプログラムを保存したい」
時間を掛けて苦労して作り上げたプログラムなので、当然のことと言えますね。
ではどんな保存方法だったのでしょうか?
ハードディスク?まさかフロッピー?
いえいえ…
データレコーダー
じゃあプログラム記録するには、この9,800円もするレコーダーを買わないとだめなの!?
いえ、そこは我らが任天堂。ちゃんと別の方法も用意されていました。
バッテリーバックアップ
その理由とは、ファミコンとカセットの接触部分は非常に脆く、カセットにため息がかかっただけでフリーズする可能性のあるファミコンにおいて、電源を入れたままカセットのスイッチをずらすという行為は、とてつもなく恐ろしいものでした。
呼吸を整え、全神経を指先に集中してカセットのスイッチを操作する様は、トランプタワーかなんかの職人になった気分かもしれません。
CM
ファミリーベーシックV3発売
RAMが2キロから4キロバイトに
V3 CM
バックアップ用のコストの高いSRAMを諦めて、その浮いたコストをゲーム開発のための機能アップに費やせば、もう少し違った結果になったのかもしれませんね。
そして、せっかくのキーボードが他ゲームの周辺機器として使えなかったのも、残念な理由の一つだったとも言われているようです。
神周辺機器にもなり得る可能性があっただけに、個人的には大変勿体無く感じますね。