ラオウ(北斗の拳)
1983年から1988年にかけて、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた、武論尊原作・原哲夫作画による「北斗の拳」。核の炎により文明が崩壊し、暴力に支配されることとなった199X年の世界を舞台とし、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが戦いを通じて成長していく姿を描いた作品でした。
「北斗の拳」の連載がスタートした1983年第41号。
その作中で、ケンシロウ最大の強敵として登場したラオウ。北斗神拳四兄弟の長兄であり、ケンシロウの義兄でもありました。虎さえ恐れさせる剛の拳の持ち主であったものの、北斗神拳の伝承者争いでケンシロウに敗れて以降は、“世紀末覇者拳王”として、世界を恐怖させる暴君として君臨していました。
そんなラオウが最期を迎えたのは、ケンシロウとの死闘において。北斗神拳究極奥義である「無想転生」を会得したケンシロウに対し、自らも愛するユリアに手をかけ、哀しみを背負うことで無想転生を会得。しかし最終的にはケンシロウに敗北し、自らに秘孔を突き「わが生涯に一片の悔いなし!!」という名言を残し、体中のエネルギーを空に向かって放出し立ったまま大往生を遂げることとなりました。
ラオウが最期を迎えた名シーン。
高柳秀次郎(男組)
1974年から1979年にかけて「週刊少年サンデー」で連載されていた、雁屋哲原作、池上遼一作画による学園漫画「男組」。戦後30年頃の日本を舞台に、己の信念を賭けて闘う男達を描いた70年代の傑作として知られています。
「男組」単行本第1巻。
少年刑務所出身の主人公・流全次郎は、己に掛けられた手錠を外さないまま強敵と戦うという陳家太極拳の使い手。また、全次郎は未成年にもかかわらず、物語が進行すると巨悪との闘いを強いられていきました。警察を自在に操り、政界のフィクサーとして「影の総理」と呼ばれる大きな闇に迫るなど、荒唐無稽な展開とも言える内容が魅力の作品でした。そんな「男組」の中で、ひときわ輝いたキャラが高柳秀次郎です。
「男組」が連載されていた時代の週刊少年サンデー。
高柳秀次郎は、全次郎の少年刑務所内の仲間「五家宝連」の一人で、どこかブルース・リーを思い起こさせる古今東西の様々な武技に長けた武術の達人。物語の最終決戦前、高柳は全次郎達を逃がすためにしんがりとなって奮戦。致命傷を負いながらも、仲間たちの勝利を信じて立ち姿のまま息を引き取りました。「おれたちは勝つ!おれという個人がここで倒れても、おれたちは勝つ!おれには兄弟がいる!仲間がいる!最後の勝利はおれたちのものだっ!!」という高柳のセリフは心に響くものがありました。
マシュマー・セロ(機動戦士ガンダムΖΖ)
1986年から1987年にかけて放送された、サンライズによるテレビアニメ「機動戦士ガンダムΖΖ」。「機動戦士Ζガンダム」の続編として制作されたガンダムシリーズ第3作で、第一次ネオ・ジオン抗争を描いた作品でした。
「機動戦士ガンダムZZ」のVHS。
ネオ・ジオンの実質的指導者であったモビルスーツのパイロット、ハマーン・カーン。そんな彼女に心酔し、自らの能力を認めてもらおうと意気込んでいたのが、ネオ・ジオンの将校、マシュマー・セロでした。「力を感じる…この戦勝てるぞ」と、緑色の闘気に包まれながら出陣した彼ですが、Ζガンダムに襲いかかるも巧妙な罠にはまり、グレネードランチャーの直撃を受けて死亡してしまいます。
罠に掛かった際の「ええぃ、子供騙しがぁ」というセリフは、マシュマー・セロを語る際の名言として知られています。また、光を発しながら「ハマーン様万歳!!」と叫び絶命したその姿は、心底崇拝するハマーンへの敬意と愛情を感じるシーンでもありました。
マシュマーが発光した、問題のシーン。
ブロッケンマン(キン肉マン)
1979年から1987年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されていた、ゆでたまご「キン肉マン」。超人の“キン肉マン”ことキン肉スグルが、正義超人たちとともにリングで様々な敵と戦い成長していくストーリーでした。
「キン肉マン」の連載がスタートした、1979年第22号。
「キン肉マン」での衝撃的なシーンと言えば、原作漫画の第34話で繰り広げられたラーメンマンvsブロッケンマンの一戦。この戦いでは、ラーメンマンによりブロッケンマンの身体が真っ二つに千切れるという狂気のシーンが描かれ、さらにラーメンマンはブロッケンマンの上半身を高笑いしながら掲げ、血塗れになるという猟奇的な描写が見られました。
なお、原作漫画の描写は流石に問題視されたのか、テレビアニメでは残虐性を控えた表現に。ラーメンマンによりブロッケンマンの身体が麺棒で平たく伸ばされ続け、「ラーメンの麺として打たれて食べられる」という描写に変更されました。
こちらが話題のアニメ版!
斉藤始(さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち)
1978年公開のアニメ映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」で初登場した、宇宙戦艦ヤマトシリーズを代表するキャラの一人である斉藤始。巨体で大食い、そして武道の達人という言葉遣いの荒いバンカラ男で、「愛の戦士たち」の舛田利雄監督が発案したオリジナルキャラクターでもありました。
斉藤始のハイライトとなったのが、宇宙戦艦ヤマトの工作班長・真田志郎とともに都市帝国の動力炉に残り、動力炉へ爆弾を設置する真田を援護するため、敵の銃弾を浴びながら仁王立ちして時間を稼いだシーン。「技師長、慌てず、急いで、正確にな」と真田を気にかけながら、仁王立ちのまま非業の戦死を遂げています。
仁王立ちして時間を稼いだ斉藤始。
番場蛮(侍ジャイアンツ)
1971年から1974年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されていた梶原一騎原作、井上コオ作画による野球漫画「侍ジャイアンツ」。通称“サムライ”の剛速球投手・番場蛮(ばんば ばん)が巨人に入団し、魔球を駆使してライバルたちと対決していくというストーリーで、同作が発表された時期は巨人のV9時代と重なり、さらに大人気漫画「巨人の星」の連載終了から数か月後というタイミングでした。
連載がスタートした、1971年第36号。
多くの魔球や打法が登場するトンデモ展開が持ち味の本作。お調子者の性格である番場蛮が、「ハイジャンプ魔球」や「大回転魔球」といった魔球を次々と生み出し、稀代のスーパースター達との対決を繰り広げていきました。
一時は人気低迷により打ち切り寸前の憂き目にあったものの、アニメ化が決定されると持ち直していくことに。アニメ放映当時には、子供達がテニスボールなどの身近な道具で魔球を再現する遊びが各地で見られました。
そんな「侍ジャイアンツ」において、番場蛮が非業の死を遂げたのは物語の最終回。蛮の最大のライバルである大砲万作らを分身魔球によって次々と討ち取った際、魔球の投げ過ぎにより心臓発作が起こり、マウンド上で仁王立ちの状態で死亡しました。
なおアニメ版ではこの最終回は改変されており、蛮は死亡することなく、世界最強の打者と名高いロジー・ジャックスを討ち取りMVPを獲得。賞品として車をプレゼントされるというハッピーエンドとなっています。