エド・ゲインとは
エド・ゲインが行ったことをまとめるとこのようなことが挙げられます。
・墓から遺体を盗む
・遺体を解体
・遺体の一部でコレクション製作
・コレクションを身にまとい徘徊
・殺人
では詳しく見ていきましょう。
エド・ゲインが行ったおぞましい行動
①墓を掘り返し遺体を持ち去る
②遺体のコレクション製作とリスト
そしてまだあります。遺体を解体し、その一部から様々なものを制作し、エド・ゲインが次に起こした行動とは?
③コレクションを身にまとい徘徊
エド・ゲインの究極の異常行動はその”物”を身に着けて徘徊していたことです。
エド・ゲインは「女性になりたい」という願望を持ってたとされ、そのことからも墓から持ち出した遺体、殺害した被害者も女性というこだわりがあらわれています。
そして遺体を解体して作られたものを身にまといその姿でこともあろうことか農場の外にでてしまいます。
もちろんその姿を何人もの町の人々に目撃されることとなります。
女性の顔の皮から作られたマスクをつけ、切り取った女性器で自分自身のモノ”を包むなどしていたと言われています。
エド・ゲインの精神の崩壊ともいえる状態は生い立ちにより形成されていったものです。
エド・ゲインの生い立ち
エド・ゲインは次男として生まれ、家族は父・母・兄の4人家族でした。
父親は酒好きで仕事にも就かず、DVも日常的に行っていたようです。
そんな父親とは対照的だったのが母親のオーガスタでした。
エド・ゲインはこの母親のオーガスタにより、支配され、精神が崩壊していったとされています。
それはオーガスタが亡くなってさらにひどくなったと言われています。
またのちに逮捕され裁判でエド・ゲインが「性的サイコパス」と烙印を押されますが、母親によって人格形成された犯罪者と言っても言いすぎではありません。
母親の異常な宗教観と教え
殺人犯になった要因
1.母親の異常で歪んだ教え
2.家族の死で孤独に
3.人肉を食べる行為、人の体の解体に興味
特に3つ目は実在した人物から影響を受けています。
・人の皮でランプシェードを作ったとされるナチスの看守だったイルゼ・コッホ。
・ウイリアム・バークとウイリアム・ヘア連続殺人犯で死体を解剖用に売っていた
・クリスチーネ・ヨルゲンセンという性転換した第二次世界大戦の英雄軍人
歪んだ母からの教えから自分の幼少期から形成されてしまった人格や価値観がどこかで合致し、実在した人物たちから影響を受けたということです。
ただエド・ゲインはイルゼ・コッホと同じように人も体の一部でコレクションを作りますが、女性になりたいという願望がありながら、自身の性器を切り落とすことはできませんでした。
年 | エドの年齢 | 状況 |
---|---|---|
1940年 | 35歳 | 父親:心臓発作で死去(66歳) |
1944年 | 39歳 | 兄死去:農場の山火事の最中に死亡(死因は窒息死だが後頭部に傷があった)エドの関与が疑われている |
1945年 | 40歳 | 母親:脳卒中になり闘病するも死去 |
1947-1954年 | 42-49歳 | 墓から遺体を掘り起こす遺体から”コレクション”製作 |
1954年 | 49歳 | 最初の殺人 |
1957年 | 52歳 | 2度目の殺人逮捕 |
エド・ゲイン自身は一連の事件が発覚するまでは、近隣の農場のお手伝いをしたり、ベビーシッターの仕事をしたりしていて、近隣の住人からの評判は決して悪いものではなかったと言います。
物静か、口調も丁寧で汚い言葉や他人の悪口を口にしない礼儀正しいということです。
性的サイコパスで無罪!?
エド・ゲインが殺人を起こした動機は動機はやはり、「母のオーガスタ」でした。
母を探していた、そして母に似た体を持つ中年の女性を探していたということです。
「女の体の仕組みが知りたかった」エド・ゲインの生涯は母・オーガスタの教えから始まりその教えで終わったということでしょうか。
エド・ゲインをモデルにした映画3選
1960年 ヒッチコック「サイコ」

2013年 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

2001年 エド・ゲイン
