『ありすin Cyberland』とは?
『ありすin Cyberland』
アニメ版『ありすin Cyberland』
※2話まで制作され、テレビ東京系列にて放送されるも打ち切り。
ビデオとして商品化されているのは1話分のみとなります。
今回の記事では、こちらアニメ版『ありすin Cyberland』の内容を主に振り返っていきます。
アニメ版『ありすin Cyberland』の本編動画・ストーリー
物語の舞台は、20年後の東京―――。
アニメ版『ありすin Cyberland』が放送されたは1997年という事実から、2017年といった時代設定であると予想できます。アニメ本編で描かれている世界観は、インターネット技術が現在よりも発達した近未来という印象)
主人公は、私立ミスカトニック学園に通う水無月ありす・鳳麗奈・八神樹莉。三人の女子中学生です。
インターネット内に作り上げられた仮想空間・サイバーランド。その内部はレベル8までの8つの階層に区切られて管理されており、取り扱う情報の重要度が高いほど、より深部の階層に保管されていました。
しかし、その深層部に保管された機密情報を悪用しようと、サイバーランドにダイブする人間は後を絶ちませんでした。サイバーランドの開発者を父親にもつありすは、その父親が残したダイブシステム・ルシアを用い、親友である麗奈・樹莉とともに悪人ダイバーに立ち向かい、サイバーランドの秩序を守ることを決意します。
アニメ版『ありすin Cyberland』が打ち切りになった理由とは?
『ありすin Cyberland』をアニメ化するにあたって、当時、かなり無理な制作体制を敷いていたようです。その結果、納品されたアニメ版『ありすin Cyberland』の完成度はグラムス株式会社の社長・吉田直人さんの期待を大きく裏切り、ショックを受けるほどのものだったといいます。
オリジナルビデオとして制作されたアニメ版『ありすin Cyberland』は、テレビ東京で先行放送も実施されました。しかし、一挙放送した2話分で放送を中止。その後、商品化されたビデオについても、収録されたのは1話のみとなっています。
アニメ版『ありすin Cyberland』の魅力とは?
映像作品として『ありすin Cyberland』を視聴してみると、そんなに完成度の低いアニメというわけではありません。むしろインターネット上の仮想空間にダイブするという発想が斬新で、この続編が制作されなかったという事実が残念でなりませんね。
こういった着想は、
『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』
名作として現在でも高く評価されているこちらの作品に通ずるものがあります。
映画では、
『マトリックス』
こちらの作品は世界中で公開され、当時、日本国内でも爆発的なヒットを記録しましたね。
最近のタイトルで類似例を挙げるなら、ネットゲーム上の仮想空間にダイブするといった展開をみせる…
『ソードアート・オンライン』
こちらの作品にて当てはまる要素も多いと思います。
しっかりと制作の体制を整え、アニメ作品として『ありすin Cyberland』を完成させていたならば、現在、高く評価されていたかもしれません。名作に化ける可能性を秘めた作品だといえるので、そう考えると惜しいですね。
『ありすin Cyberland』の関連商品
ゲーム版
『ありすインサイバーランド~闇夜の魔術師~』
小説版
『ありすインサイバーランド』
ドラマCD
『ありすインサイバーランド』
アニメ版『ありすin Cyberland』のまとめ
残念ながら打ち切りとなってしまったアニメ版『ありすin Cyberland』。現在、視聴できるのは1話のみですが、その1話だけでもコンテンツそのものの持つ面白さが充分に伝わってきます。先進的な内容だっただけに、アニメ作品として完成していれば、名作として高く評価されていたようにも思えます。
戦う美少女ものといった括りでいえば、『美少女戦士セーラームーン』といったアニメにも類似しているかもしれません。こちらも名作といわれるコンテンツだけに、やはり大化けした可能性は充分にあったのではないでしょうか。記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にぜひご覧になり、その魅力を堪能なさってみてくださいね。