ミドル世代がお世話になった!伝説の男性向け雑誌出版社「英知出版」
皆さんは「英知出版(えいちしゅっぱん)」という出版社を覚えていますでしょうか?主に80年代から90年代にかけて男性向けお色気雑誌を多数出版していた会社で、2007年に親会社の経営破綻に伴い事業を停止、現在その跡地は結婚式場となっています。特に同社がかつて発行していた「デラべっぴん」は、ミドル世代であれば誰もがその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。この記事では、我々の性春の1ページを彩っていた「英知出版」の雑誌について思い出してみましょう。
英知出版の社屋跡(現在は結婚式場「青山フェアリーハウス」)
ビデオボーイ
1984年創刊の「ビデオボーイ」。AV女優などを特集していた月刊誌で、1991年には月12万部の売上を記録する人気雑誌となり、特別編集版として写真集なども出していました。英知出版の倒産後はジーオーティー社に引き継がれ、その後2013年に紙媒体の雑誌としては休刊。2021年9月現在、ウェブサイト「ビデオボーイ.TV」として存続しています。
当時の雑誌の一例


デラべっぴん
1985年創刊の「デラべっぴん」。“もっと女を愉しみたいマガジン”のキャッチコピーで、セクシーなグラビアやフォト小説など、様々な企画で当時の男性向け雑誌のフォーマットの一つとなりました。全盛期は発行部数50万部を誇っていたものの、その後人気が低下。2004年に休刊となっています。なお2021年9月現在、ジーオーティー社が運営するウェブサイト「デラべっぴんR」としてその名が残っています。
当時の雑誌の一例


すっぴん
1986年創刊の「すっぴん」。中高生モデルの水着グラビアをメインとした、ソフトな内容の雑誌であり、後年人気を博すこととなる「クリーム」などのお菓子系雑誌の元祖と言われることもあります。その後、1999年に児童ポルノ法が施行されると雑誌名を「Suppin EVOLUTION」に変更し、内容も刷新。2007年に休刊となっています。
当時の雑誌の一例


Bejean
1990年創刊の「Bejean(ビージーン)」。デビュー前のAV女優が初のヌードグラビアを披露する「初写美人」のコーナーなどが高い人気を誇った雑誌で、2008年にジーオーティー社への移管後、2014年に休刊となりました。
当時の雑誌の一例


大海賊
1987年創刊の「大海賊」。「べっぴん」の増刊という位置付けのアイドル雑誌であり、新人などのマイナーアイドルをフィーチャーし、競合誌であった「BOMB!」などとの差別化を図っていました。しかしながら当時は“アイドル冬の時代”であり、1990年に休刊となっています。
当時の雑誌の一例


ハイスコア
アダルト誌、アイドル誌に定評のあった英知出版ですが、ゲーム関連の雑誌を発売していたこともありました。それは、1986年に創刊されたハイスコアメディアワーク社発行の総合ゲーム誌「ハイスコア」で、「ビデオボーイ」の別冊扱いで「ファミコン必勝本」「マル勝ファミコン」などとしのぎを削っていました。しかしながら、「ドラゴンクエストⅡ」の情報掲載においてエニックスと裁判沙汰になるなどのトラブルに見舞われ、発売元は日本文華社(現:ぶんか社)に移管。その後1990年に休刊となっています。
当時の雑誌の一例


トラウママンガマガジン
また、漫画雑誌を出していたこともありました。2002年創刊の「トラウママンガマガジン」で、すがやみつる「ゲームセンターあらしA」、のむらしんぼ「新・とどろけ!一番」など、当時の20代~30代をターゲットにした雑誌作りをしていましたが、わずか3号で事実上の廃刊となっています。
当時の雑誌の一例

このたびご紹介した以外にも、「ズバ王」「実話大報」「Dr.ピカソ」「PHOTOSHOT」「Beppin School」など、多数の男性向け雑誌を世に送り出し、ミドル世代に多大なる影響を与えた英知出版。この記事を機会に、実家の押し入れの奥底に眠っている「デラべっぴん」などを引っ張り出してノスタルジーを感じるのも面白いと思いますよ!
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