あんな電卓、こんな電卓ありましたよね

あんな電卓、こんな電卓ありましたよね

事務仕事をしていると人の電卓が気になりませんか?ときどき驚くほどの骨董電卓を使っている人に出会います。不思議な電卓などいろいろと集めてみました。


いつ生まれた?

電卓(でんたく)は、計算機の一種で電子式卓上計算機の略です。
1979年(昭和54年)に電卓の呼称が標準化しました。
まだまだ電卓は新しい道具の一つのようですね。
名前の通り電卓は、電子回路によって計算を行い、卓上で使用できる便利な道具です。

世界初の電卓は、1963年(昭和38年)にイギリスでつくられた「Anita」という機械で、
イギリスのBell Punch and Sumlock-Comptometer社が発売した「Anita Mk.8」という製品で、
価格は約1000ドル(当時の36万円)だったそう。

Anita Mk VIII calculator

電卓 - Wikipedia

日本初の電卓は、1964年(昭和39年)に早川電機(現在のシャープ)が発表・発売した
「コンペット CS-10A」です。

価格はなんと53万5000円、当時の新車価格と同じ値段です。

当時、早川電機は電卓に商機を見い出し、Anitaを購入します。
そして他社の製品を分解してその構造を学ぶ「リバースエンジニアリング」という手法で、
電卓作りのノウハウを身につけ、1年後に自社電卓を発売することになったのです。

シャープ COMPET CS-10A

現在は、カード型のものが現れたり、また「電卓」という名前のソフトウェアがパソコンや携帯電話に搭載されるなどしたりして、必ずしも卓上ではなくなっています。

ですが、いまだに事務職等では大活躍していますよね。
現在ものは軽くて、薄くて、電池とソーラー電池からなるもの(下の写真)が主流ですね。

一般的に使用される実務電卓

電卓 - Wikipedia

電卓戦争

1960年代後半から1970年代前半にかけて、「電卓戦争」と呼ばれる激しい価格破壊と
技術革新による競争が激化した時代だそうです。

電卓の技術革新は、従来、軍事・宇宙産業の需要や高価なコンピュータ向けの需要が
中心だったICに膨大な民需をもたらし、半導体産業を一段と発展させ日本の半導体技
術の向上に影響を与えたのです。

世界初のマイクロプロセッサであるインテル 4004が誕生したのは、電卓戦争の過程な
んだそうですよ。

Intel 4004

Intel 4004 - Wikipedia

4004を初めて組み込んだ電卓「ビジコン 141-PF」

Intel 4004 - Wikipedia

電卓と言えばカシオ

<カシオFN-20>
12桁の加算器式事務用電卓です。
デスクトップサイズですが、A4サイズの手提げ鞄に入るくらいの大きさ。
1985年~86年に発売された機種だそうです。

最近は加算式の電卓が少なくなってきましたが、慣れているとこちらのほうが
使いやすいので、壊れない限り使ってしまいますね。

電源は単1電池2本か、ACアダプタです。

カシオFN-20

電卓 - Wikipedia

<カシオDS-2>
1973年発表の12桁の電卓です。
ソーラー電池を採用しています。

こちらもまだまだ厚みはありますが、サイズは随分と小さくなり
縦約19.5cm ×横約14.3cm×高さ約3.5cmとなり、デスク上の邪魔にはなりませんね。

カシオの12桁電卓 DS-2

レトロ 電卓の中古/未使用品を探そう! - メルカリ

<カシオ SL-110>
なんと1984年(昭和59年)のグッドデザイン賞を受賞した電卓です。
ソーラー電池を採用の手帳型電卓です。

10桁タイプが、このSL-110。そのほかに8桁タイプ(SL-100)と12桁タイプ(SL-120)。
当時の価格が、4,900円から6,800円となっていました。

カシオ SL-110

メルカリ - CASIO sl-110 【オフィス用品一般】 (¥1,200) 中古や未使用のフリマ

シャープも負けていません おもしろ電卓なら

<ソロカル EL-428>
電卓が大衆化し、そろばんに代替する中、そろばんに慣れていた人は足し算はそろばんで、
かけ算を電卓で計算したりしていました。
また、電卓が正しい計算をしているか自信がないため、そろばんで確かめたりもしていました。

そんな時代に生まれたソロカル。1978年に発売された最初のソロカルでは、単4電池2本電源、
1984年に発売されたEL-429では太陽電池を使用しています。

自分は、まだお目にかかったことはないですね。

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