『みどりの守り神』とは?
『みどりの守り神』
『みどりの守り神』は、藤子-F-不二雄さんによるSF短編マンガ。
1976年に漫画雑誌『マンガ少年』9月号に掲載され、中央公論社の愛蔵版『SF全短編』第2巻や、藤子-F-不二雄さんの読み切り漫画を扱った短編集にも収録されています。
OVA版『みどりの守り神』
この当時に発売されたVHSビデオには『絶滅の島』も同時収録されていて、お得感のある商品となっています。今回の記事では、こちらのOVA版『みどりの守り神』の内容を中心に振り返っていきたいと思います。
OVA版『みどりの守り神』の本編動画・ストーリー
OVA版『みどりの守り神』の魅力とは?
まず圧倒的に情報が足りておらず、視聴者すら置いてきぼりでストーリーは展開していきます。坂口は人類は滅亡してしまったのではと予想し、動物すら存在しない密林はそんな彼の発言を証明するかのように思えてきます。
藤子-F-不二雄さんの作品としては、かなりネガティブな部類に入る作品といえるでしょう。
子供が観るには少し重たいテーマが敷かれており、どちらかというと大人向けの内容といえます。暴力的な描写があるわけではありませんが、精神的な圧迫というところでは少し病んでしまいそうな気分にもなってきます。
ユーザーによって、面白い・つまらないといった意見が大きく分かれそう。それがOVA版『みどりの守り神』の魅力なのだと思います。
OVA版『みどりの守り神』には、それよりもパンチの効いたサービスカットが用意されていて男性ファンにとっては嬉しい限り。小学生のしずかちゃんとは違い、女子高生だと思われるみどりの水浴びシーンはエロさが爆発しています。
ネタバレになってしまうので、これ以上の記載は控えておきますが、最後の最後に明るい未来を予想させるのは、見終えた後の余韻に大きく左右しますよね。ネガティブな展開が続きますが、決して後味の悪い終わり方をしないのも、『みどりの守り神』の面白いところといえるでしょう。
OVA版『みどりの守り神』のまとめ
環境問題に、人間の根底にある暗闇。精神的に追い詰められ、壊れていく様子を描いたOVA版『みどりの守り神』は観る人を選ぶ作品だと思います。しかし、そんな内容だから、漫画家としての藤子-F-不二雄さんが込めたメッセージがダイレクトに伝わってくるような気がします。
物語の結末も希望がもてるような内容となっていて、決して後味の悪さだけが際立つような内容にはなっていません。みどりの水浴びシーンは、藤子-F-不二雄さんの作品にしては珍しく、セクシーさを全面に押し出していて「ごちそうさまです」と言いたくなりますよ。
記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にぜひご覧になって、その面白さをご自身の目で確かめていただければと思います。