淡路島の「世界平和大観音像」が老朽化により解体へ!!
兵庫県・淡路島にある巨大観音像「世界平和大観音像」が、老朽化のため6月14日より解体工事がスタートしました。
第一報はこちらです!
80年代前半、地元の資産家がおよそ53億円の私財を投じ完成させた世界平和大観音像。エレベーターや展望台などを備えており、完成当初は観光スポットとして人気を博していましたが、1988年に建立した資産家が死去、2006年には観音像を相続した親族も死去し、以降所有者不在のまま放置され外壁が剥がれ落ちるなど老朽化が進み、周辺住民にとって危険な存在となっていました。このたびの解体工事は観音像の所有権が国に移ったことで実現したもので、解体には約1年8か月かかるとのこと。なお跡地の評価額は6~7億円と見積もられており、明石海峡大橋に近く海が一望出来るため、跡地の活用にも期待が寄せられています。
世界平和大観音像の解体で思い出す!懐かしの廃墟特集!!
廃墟マニアの間では知る人ぞ知る存在であった「世界平和大観音像」。ついに解体工事が開始され、何らかの新たな施設に生まれ変わることが想定されますが、日本各地には廃墟となったまま現在も放置されているスポットがいくつも存在します。ここでは、その中から主だったものを軽くおさらいしておきましょう。
軍艦島
まずご紹介するのは長崎県の端島(通称:軍艦島)。廃墟の代表格として知られる無人島であり、70年代前半までは海底炭鉱事業によって栄えていました。2015年には世界文化遺産に登録されています。

海底ハウス
70年代、静岡県の沖合に存在した「海底ハウス」。1968年に建造され、水深8メートルの場所で居住実験が行われていたものの、1976年に死亡事故が発生し、その後は廃墟と化しました。2019年には、海底ハウスの上部構造が水深18メートルの深さの場所で発見されています。
志免鉱業所竪坑櫓
福岡県にある「志免鉱業所竪坑櫓(しめこうぎょうしょたてこうやぐら)」。1943年に完成した、旧日本海軍などにより運営された石炭の搬出施設であり、後に国鉄に移管したものの、1964年に炭鉱が閉山となったことで廃墟と化しました。2009年には、国の重要文化財に指定されています。

化女沼レジャーランド
1979年にオープンした宮城県の遊園地「化女沼レジャーランド」。最盛期には年間20万人の来場者数がいたものの、バブル崩壊により客が激減、2001年に閉鎖となりました。そしてその後、跡地の買い手が付かず廃墟化が進行しています。

このように、数自体は徐々に減少はしているものの未だ日本に点在している廃墟の数々。今回の世界平和大観音像が完全に解体される前に、廃墟マニアの方は最後の雄姿を拝みに行くのもありかと思います。
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