『電脳都市OEDO808』とは?
OVA版『電脳都市OEDO808』
Wikipedia - 電脳都市OEDO808
海外で知られている理由に、イギリスの有名アーティストが発売したミュージックビデオに『電脳都市OEDO808』のアニメ映像が使われたことが大きいようですね。
こちらが、その話題となったミュージックビデオ。
ミュージックビデオの映像の全てが『電脳都市OEDO808』で構成されており、これだけの話題性になるのも納得がいきますね。
小説・ゲーム媒体といったものも後ほどご紹介しますが、まずはOVA版の内容を振り返っていきたいと思います。
OVA版『電脳都市OEDO808』の本編動画・ストーリー
西暦2808年、日本の中心都市OEDOは世界的にもトップクラスの発展を遂げるも、同時に、凶悪犯罪の発生率も急上昇。そういった事態に対抗するため、無期懲役が確定し、執行猶予中の犯罪者たちに白羽の矢が立ちました。
それらの犯罪者たちに機動刑事としの任を負わせ、その実績によっては刑期が短縮されるものの、超小型の爆弾を内臓した首輪を装着させられ・脱走・反逆したときは遠隔操作によって首が吹き飛んでしまうというもの。機動刑事として任命されたセンゴク、ベンテン、ゴーグルの3名は未来都市OEDOを舞台に、凶悪犯罪や電脳犯罪に立ち向かうのでした…
何者かに摩天楼がハッキングされてしまい、コンピュータ室室長の黒川、機動警察3名の秘書と配属されたばかりの新人婦警オキョウも人質にされてしまいます。
事件の真相を追っていくと、黒川の黒い過去が発覚。手柄を独り占めするため、摩天楼をつくった天才技術者アマチを殺害していたのです。しかし、アマチは完全に息絶えておらず、自分自身の亡骸をコンピューターと接続することで意識だけは生きながらえ、黒川に復讐しようと…
かつてゴーグルの相棒だったサラが軍に追われる身となり、それを匿ったゴーグルも追われることに。しかし、そもそもサラは囮として行動しており、本当の目的は、ゴーグルを新しく開発された兵器と戦わせることにありました。
一方、センゴクとベンテンの二人は別角度から事件の真相に迫っており、新兵器が何人もの人間の犠牲のうえで生み出されており、実験のために犯罪者たちを無差別に殺していることを突き止めるのでした…
大量の血を吸われたであろう違法生物学者の死体が発見され、その事件の真相に迫るベンテン。殺害現場に残されていたダイニングメッセージから、冷凍睡眠装置で永らく眠っているはずの少女レミの存在を知ります。ベンテンが彼女が眠っているはずの冷凍カプセルも元に行くと、その中に彼女の姿はなく、何者かに命を狙われる始末。
事件の背後には、違法生物学者のスポンサーをしていた医療センターの名誉会長を務める老人・西園寺の影が。彼は不老不死の研究を進めるうち、冷凍睡眠していたはずのレミをも実験材料にし、レミは不老不死を実現するのに大量の血を必要とするため、他人の命を奪うことでしか生きられない身体にされていたのです…
OVA版『電脳都市OEDO808』の魅力とは?
『鬼平犯科帳』をサイバーパンク風にアレンジ?
『電脳都市OEDO808』の主人公たちが十手を武器に戦うことで時代劇を彷彿とし、治安が悪化した世で活躍する姿を、『鬼平犯科帳』の世界観に重ねてしまうのかもしれませんね。しかし、『鬼平犯科帳』の主人公は十手で戦ったりしないし、罪人を犯罪を取り締まる側に登用するといった設定も存在しません。
かなりテイストは違うような気はしますが、その辺はご自身の目で確かめていただければと思います。
声優・塩沢兼人さんの仕事ぶりも渋すぎる!
しかし、ここで述べておきたいのは故・塩沢兼人さんの仕事ぶりです。クールさを売りにするキャラクターから、ギャグ路線に突っ走ったものまで、その活躍ぶりは幅広く、日本のアニメ史に名を残す逸材といっても過言ではないでしょう。
南斗水鳥拳レイ /『北斗の拳』
多くの名作アニメに出演されてきた塩沢兼人さんですが、その代表作品に『北斗の拳』のレイを挙げるユーザーも多いのと思います。そんなレイの宿敵として登場したのが…
南斗紅鶴拳ユダ /『北斗の拳』
こちらも日本の漫画・アニメ史に残る元祖・お姐系のキャラクターといえるでしょう。
『電脳都市OEDO808』で面白いのは、こちらでは塩沢兼人さんのほうがお姐系のキャラクターであるベンテンを演じているところ!
本編をご覧になるときは、その皮肉な配役と演技ぶりに注目してみてほしいです。
OVA版『電脳都市OEDO808』の関連商品
小説
『電脳都市OEDO808』
ゲーム
OVA版『電脳都市OEDO808』のまとめ
サイバーパンクな世界観を展開しながら、どこか時代劇的なテイストを意識したOVA版『電脳都市OEDO808』。未来世界を舞台にしたハードボイルド系の作品が好きなユーザーには堪らないコンテンツだと思います。
豪華なベテラン声優が勢揃いしているところも見逃せないポイント。なかでも故・塩澤兼人さんのハマり具合は素晴らしいです。そのクールな演技ぶりは、ついつい『北斗の拳』の南斗水鳥拳レイを思い浮かべてしまうでしょう。
小説・ゲーム、それぞれ違ったストーリーが展開されますので、OVA版の続きが気になるようなら、そちらに手を出してみるのもいいと思います。まだアニメを見てないようなら、この機会に、記事内に掲載している本編動画をご覧になってくださいね。その魅力をたっぷりと堪能なさってもらえれば嬉しいです。