【ジャングルウォーズ】1991年発売

ポニーキャニオンから1991年6月21日に発売されたゲームボーイソフト、『ジャングルウォーズ』。
原作は、『ファミコン神拳』ライターのキム皇こと木村初(きむら はじめ)さん。
監修は、ドラクエシリーズの堀井雄二さんと友人である、佐久間晃(さくま あきら)さん。
さらに、キャラクターデザインは桃太郎電鉄シリーズの土居 孝幸(どい たかゆき)さんと、錚々たるメンバーで作成されました。
ドラクエや桃太郎伝説のような王道RPGで、ゲームシステムもかなり細かくこだわられているた、め、良作として根強いファンも多い作品です。
こんなゲームだった
ストーリー
平和なジャングルで強盗や密猟、誘拐などを繰り返す組織「ゴート団」。
ジャングルパパやジャングルボーイは、ジャングルの見回り中にゴート団に捕まり船に乗せられてしまいます。
ジャングルパパはジャングルボーイを船から突き飛ばし、なんとか逃がすことに成功。
1人残ったジャングルボーイは、ジャングルパパを助けるためにゴート団に立ち向かうことを決意します。
途中、サスケやミオと仲間になり、ゴート団に洗脳されてジャングルボーイたちを襲ってくる動物たちを改心させながら、進んで行きます。
ジャングルらしい戦い
敵として現れるのは、ゴート団に洗脳された動物たちなので、「やっつける」のではなく「懲らしめる」ことが目的。
敵を懲らしめたあとは、
「〇〇たちは あやまって ジャングルへ かえっていった」というメッセージが出るのが、他のRPGとは違ってユニークなところです。
ゴート団に入れられてしまったというだけで、元はみんな普通の動物たちですもんね。
RPGでは珍しい?都会がおもしろい
ゲームの中盤、ジャングルのイメージとは真逆の「都会」に行けるようになります。
都会では、市役所・デパート・銀行・学校・図書館などいろいろな施設があり、建物に入って都会のいろんな人の話を聞くのもまた楽しみの1つです。
電車にも乗れて、これまでのジャングルとのギャップに驚かされます。
ユニークでかわいいキャラクターたち
ジャングルボーイ
このゲームの主人公、ジャングルボーイ。(プレイ名は変更可能)
さらわれたジャングルパパを探し、ジャングルの平和を取り戻すために、仲間と共にゴート団の本拠地目指して旅をします。
サスケ
ゴート団にガールフレンドのリラをさらわれてしまった、さるのサスケ。
リラが都会に連れて行かれてしまったと聞き、ジャングルボーイと一緒に旅をすることを決めます。
愛嬌があってかわいいけれど、戦闘ではあまり使えないのが問題。
木の実を投げたり、サルの仲間を呼んで攻撃してくれますが、こちらのコマンドで戦いの指示ができないので、行動はサスケにおまかせになります。
ミオ
都会にいるお父さんを探すため、ジャングルボーイの仲間になったミオ。
占いオババの孫娘で、自分のことを「ここらでは有名な美人のミオだけど…」と説明するのがちょっと気になる点ですが、強力な攻撃呪文が使えるので、戦闘ではかなりの戦力です。
敵の多くも動物で、かわいくて愛嬌たっぷりのキャラクターがたくさん。
ボスキャラですら、こらしめた後はみんな素直に謝罪するいいやつばかりです。
懐かしのプレイ動画&ファンの声
OVAにもなっている!
1991年2月に、ゲームとの連動企画で製作されたOVA。
全4話で構成されており、内容はゲームボーイ版のジャングルウォーズそのまま。
サスケとミオが仲間になり、ヘビ王を倒すところまでのストーリーです。
ジャングルパパを助けるところまで映像化しなかったのは、「この先はゲームで」ということなのでしょうか。
ゲームと合わせてOVAを見るのも楽しめます!

OVA版の声優さんはとても豪華!
主人公のジャングルボーイは田中真弓さんで、サスケは鈴木みえ(現:一龍斎貞友)さん。
2人は後に、『忍たま乱太郎』のきり丸、しんべヱ役として共演しています。
アニメのオープニング『ジャングルで遊ぼう!』は、ゲームのオープニングテーマ。
アニメのエンディング『BOY~ぼくらの夢の街へ~』は、ゲームのエンディングテーマとしてそれぞれ使われています。