1stGUNDAM 1yearWar 機動戦士ガンダム 1年戦争

1stGUNDAM 1yearWar 機動戦士ガンダム 1年戦争

乾杯のかけ声は「ジーク・ジオン!」どこかへいくときは「(自分の名前)、いきます」誰かにブタれたら「オヤジにもブタれたことないのに」失敗したら「坊やだからさ」赤いものは「シャア専用」 アニメ「機動戦士ガンダム」は、1979年4月~ 1980年1月に放映されたが、その衝撃は少年の心に深く刻み込まれ、オッサンになっても消えることはない。


9時25分、
「フフフッ、Nフィールドはドロス(ジオン軍ドロス級大型空母1番艦)の部隊だけで支え切れそうだ」
ア・バオア・クーの司令室でギレン・ザビは椅子に座り戦況を見つめていた。
キシリア・ザビは、その背後に歩み寄った。
「結構なことで」
「んっ?」
「グレートデギン、父が乗っていた。
その上で連邦軍と共に。
何故です?」
「やむを得んだろう。
タイミングずれの和平交渉がなんになるか」
「死なすことはありませんでしたなあ、総帥」
キシリア・ザビはギレン・ザビのこめかみに銃口を向けた。
「フッ、冗談はよせ」
「意外と兄上も甘いようで」
キシリア・ザビがそういって引き金を引くとギレン・ザビは後頭部から撃ち抜かれ、体を前方に舞わせた。
「死体を片づけい!
父殺しの罪はたとえ総帥でもまぬがれることはできない。
異議のある者はこの戦いの後、法廷に申し立てい。
ア・パオア・クーの指揮は私がとる」
司令室内にいた将兵が動揺する中、ギレン・ザビの腹心だったトワニング准将は叫んだ。
「ギレン総帥は名誉の戦死をされた。
キシリア閣下、ご采配を」

ホワイトベースは、激しい戦闘でエンジンを撃たれ、やむを得ず切り離し、ア・パオア・クー内のドッグに座礁。
ブライト・ノアは白兵戦の指示。
敵のドッグ内で身動きの取れないホワイトベースは、四方八方から攻撃を受けながら、カイとハヤトのガンキャノン2機と共に総員で反撃。


9時40分、ア・バオア・クー防衛宙域Nフィールドにて、ジオン軍ドロス級大型空母1番艦「ドロス」撃沈。
10時10分、ア・バオア・クー防衛宙域Sフィールドにて、ジオン軍ドロス級大型空母2番艦「ドロワ」撃沈。
一部の部隊が戦線離脱を開始。
やっとア・バオア・クーにたどり着いたガンダムに、ジオングが突進。
アムロ・レイとシャア・アズナブルも最後の戦いへ入った。
ニュータイプ同士、高速の戦いが続いたが、ガンダムは接近戦に持ち込みジオングの左腕を破壊。
「ガンダム!」
「こう近づけば四方からの攻撃は無理だな。
シャア」
「な、なんだ?」
「なぜララァを巻き込んだのだ。
ララァは戦いをする人ではなかった」
「ええい」
ジオングもガンダムの左腕を破壊したが、すぐに右腕をやられたため逃げた。
シャアはコックピットでノーマルスーツに着替え、胴体部のコックピットから頭部コックピットへ移動。
「ガンダムのパイロット、アムロとかいったな。
どうする。
あのニュータイプに打ち勝つ方法は」
焦るシャアの攻撃を読んだガンダムは、ジオングの胴体中央をビームライフルで撃ち抜いた。
「ガンダム」
ジオングは、頭部を切り離しメガ粒子砲でガンダムの頭部を破壊した。
「シャアめ。
まだだ。
たかがメインカメラをやられただけだ」
アムロ・レイは連射したが、ジオングは逃げた。
「赤い彗星も地に落ちたものだな」
胴体部を破壊されたジオングから識別信号がなくなるとキシリア・ザビはつぶやいた。
そして密かにトワニング准将を呼び寄せいった。
「私の脱出15分後にここを降伏させるのだ」
「し、しかし」
「グラナダの戦力と本国の戦力が残っているうちに・・」
「しかし今となっては脱出こそ至難の業かと・・」
「私が生き延びねばジオンは失われる」
「降伏後、私の身柄は?」
「捕虜交換の折りに引き上げよう。
船の用意を」
「直ちに!」

11時30分、
「シャアだってわかっているはずだ。
本当に倒すべき相手が誰だっていうことを」
左腕と頭部を失ったガンダムはア・バオア・クー内を歩行移動しジオングを探した。
「いるな」
そして前方になにかを感じるとアムロ・レイはコックピットから出た。
ガンダムは自動で歩いていき、上方の死角で待ち伏せていたジオングの頭部に向かってビームライフを発射。
ジオングもメガ粒子砲を発射。
両機は相討ちになり大破。
「まっすぐ行けばア・バオア・クーの核へいける」
ア・バオア・クーの中枢部へ行こうとするアムロ・レイの背後からシャア・アズナブルが現れた。
「貴様がララァを戦いに引き込んだ」
「それが許せんというなら間違いだな、アムロ君」
「な、何」
「戦争がなければララァのニュータイプへの目覚めはなかった」
「それは理屈だ」
「しかし正しいものの見方だ」
「それ以上近づくと撃つぞ」
「君はいかに自分が危険な人間かわかっていない。
素直にニュータイプのありようを示し過ぎた」
「だからなんだというんだ」
「人は流れに乗ればいい。
だから私は君を殺す」
2人のニュータイプは拳銃とライフルで撃ち合った。

敵のドッグ内で身動きの取れないホワイトベースは、四方八方から攻撃を受けながら、総員が武器を持って反撃。
ガンキャノン2機は奮闘の末、破壊され、カイとハヤトも白兵戦に入った。
コアブースターでホワイトベースに戻ったセイラ・マスも白兵戦に入ろうとした。
しかし兄、シャア・アズナブルの存在を感知し、敵地を拳銃1つで進んでいった。
しゃべり声が聞こえるほど近くにいる敵兵とあちこちで起こる爆発をかいくぐって進んでいくと、やがてシャア・アズナブルとアムロ・レイの声が聞こえてきた。
「貴様が最強の兵だからだ」
「本当のザビ家ではないのか」
モビルスーツ戦に続いて銃撃戦でも決着がつかなかった2人は剣を持って戦っていた。
「やめなさい、アムロ。
やめなさい、兄さん」
そうセイラ・マスが叫んだ直後、2人は交錯。
勢いあまって頭と頭を突き合わせ抱き合う形になった。
アムロの剣先はシャアの額に当たっていたがヘルメットのために貫通せず、一方、シャア・アズナブルの剣はアムロ・レイの右肩を貫いていた。
そのときセイラ・マスの背後で爆発が起こり、3人は吹き飛ばされ、位置関係を変えた。
「あっ、アムロ、大丈夫?」
(セイラ・マス)
「ウッ・・・」
(アムロ・レイ)
「アルテイシア!」
(シャア・アズナブル)
「兄さん、やめてください。
アムロに恨みがあるわけではないでしょう」
「しかし敵にするわけにはいかん。
相手であれば倒せるときに・・・」
「兄さんの敵はザビ家ではなかったの」
「ザビ家打倒などもうついでのことなのだ、アルテイシア。
ジオン亡き後はニュータイプの時代だ。
アムロ君がこの私のいうことがわかるのなら、私の同志になれ。
ララァも喜ぶ」
「なにっ?!」
「兄さん、なんてことを。
あっ!」
「あっ!」
「うわっ!」
再び爆発が起こり、シャア・アズナブルはセイラ・マスを助けにいった。
「兄さん、額の傷は・・」
「ヘルメットがなければ即死だった」
1人だけ違う場所に飛ばされたアムロ・レイは折れた剣の刃を自分で引き抜いた。

シャア・アズナブルは倒れているトワニング准将を発見。
「キシリア閣下が脱出されるので護衛にと思いましたが残念です。
大佐なら・・・」
「安心しろ。
貴様に代わってキシリア殿は必ずお守りしてみせる」
「ありがとうございます」
トワニング准将の死亡を確認すると立ち上がりいった。
「ここもだいぶ空気が薄くなってきた。
アルテイシアは脱出しろ。」
「兄さんはどうするのです?」
「チャンスは最大限に生かす。
それが私の主義だ。」
「兄さん」
「お前ももう大人だろ。
戦争も忘れろ。
いい女になるのだな。
アムロ君が呼んでいる」
「アムロが・・・」
シャア・アズナブルはビームバズーカ砲を持って妹から去った。
12時05分、シャア・アズナブルは脱出しようとしているキシリア・ザビの戦艦の前にいって敬礼を送った。
「シャアか」
キシリア・ザビは、それに気づいた。
「ガルマ、私のたむけだ。
姉上と仲良く暮らすがいい」
そうつぶやきながらシャア・アズナブルは、ザンジバル級機動巡洋艦のコックピットに向かってビームバズーカを撃ちこんだ。
それはキシリア・ザビの頭部を貫通し、船も破壊。
直後、ア・パオア・クー防衛司令部から緊急伝文が各隊へ発せられた。
「我、すでに指揮能力なし。
作戦参加の全艦艇は速やかに戦闘を中止し各個の判断によって行動せよ」
以後、ア・パオア・クーとの連絡は途絶。
「投降せよっていってる」
「ギレン総帥が戦死されたって本当なんだ」
「キシリア少将も」
「まるで敗走ではないか」
ジオン軍の各部隊は戦線を離脱し始めた。

12時30分、
「ちくしょう、ここまでか」
戦火の中、ア・パオア・クーの中をひたすら逃げ続け、あきらめかけたアムロ・レイの目前に偶然、頭部と腕を失い横たわったガンダムが現れた。
「まだ助かる」
アムロ・レイは機体を切り離し、コア・ブースターに乗り込んだ。
するとララァ・スンの声が聞こえた。
「殺し合うのがニュータイプじゃないでしょ」
「あ、みえるよララァ。
みえるよ、みんなが」
その後、ホワイトベースのクルーたちはアムロ・レイの声を聞いた。

「セイラさん立ってください」
「アムロ?
アムロなの?
でもここはどこだかわからないのよ。
エッ、ここを真っ直ぐ?」
(セイラ・マス)

「アムロ?
退艦命令を出さないと全滅する?」
(ブライト・ノア)

「アムロ?
そうね、ランチの発進準備をさせるわ」
(ミライ)

「聞こえましたか?」
(ハヤト)
「ああ、アムロだ」
(カイ)
「もうここは撤退ですって」
「そう思うな」
「連邦軍は攻勢らしいし」
「勝つとなりゃここを引き上げてもよかろう」

「僕の好きなフラウ。
次に銃撃が止んだら一気に走り抜けられるよ」
「アムロなのね。
どこにいるの?」
「ランチのところへ行くんだ。
いいね」

アムロ・レイの導きにより乗組員はランチに乗ってア・パオア・クーを脱出。
直後、ホワイトベースは爆発した。
「アムロが呼んでくれなければ我々はあの炎の中で焼かれていた」
ノア・ブライトは敬礼を送ると周囲もそれに倣った。
「じゃあ、このランチにアムロはいないの?!
ブライト!」
(セイラ・マス)
「いない」
(ブライト・ノア)
「・・・・・」
「・・・・・」
そのときクルーたちは炎の中から飛び出す一機のコアブースターを認めた。
「アムロー」
「アムロ」
「アムロ」
仲間の無事を確認したアムロ・レイは涙を流しながらいった。
「ホワイトベースのみんな。
ああっ・・・ごめんよ。
僕にはまだ帰れるところがあるんだ。
わかってくれるよね。
ララァにはいつでも逢いに行けるから」
そしてコアブースターを乗り捨て、ランチに飛びこんでいった。

崩れ行くア・パオア・クーはザビ家の崩壊を思わせた。
ジオンの敗北は歴史の必然だったのか。
18時30分、デギン公王から内密に依頼を受けていたジオン公国首相:ダルシア・バハロが、公国から共和制へ移行を宣言。
サイド6を通じて、地球連邦政府に終戦協定の締結を打診した。
U.C.0080、1月1日15時、月面都市グラナダにおいて地球連邦とジオン共和国の間で終戦協定が結ばれた。
サイド3、すなわち敗戦国となったジオン共和国は武装解除され、地球連邦軍が進駐。
地球連邦政府は、第2のザビ家を出現させないために強力な中央集権体制を布き、実質的にその統治下においた。
こうして地球圏に再び平和が訪れたが、それは争いがなくなったのではなく争うことすらできない抑圧が人々に課せられただけだった。
やがてその抑圧は新たな戦いの火種となる。
戦後も抵抗を続けるジオンの戦士たち、再起を待ち闇に潜む崇高な魂が、暗黒の宇宙から地球を見つめていた。

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