ともさかりえ

ドラマ『金田一少年の事件簿』の美雪役が当たり役となり大ブレイクを果たしたともさかりえさん。金田一一を演じたKinki kidsの堂本剛さんとのコンビはまさに90年代キッズの青春でした。そんなともさかさんは当時アイドル的な人気を獲得し、女優業のみならず歌手としても良作を生んでいましたよね。彼女のデビュー曲は1996年にリリースされた『エスカレーション』。約25万枚を売り上げ、オリコンシングルチャートでは最高8位を記録しています。この曲を聴くとコンタクトレンズのCMやともさかさんのラジオ番組を思い出すという人も多いのではないでしょうか。
また作家陣にデビュー曲や3枚目のシングル『泣いちゃいそうよ』で作詞を担当した秋元康さんをはじめ5枚目のシングル『恋してる』には「恋愛の神様」と称され多くの女性ファンを持つ古内東子さん。そして1999年にリリースされた2枚目のオリジナルアルバム『むらさき。』では椎名林檎さんがシーナ・リンゴ名義で楽曲提供した『カプチーノ』や『木蓮のクリーム』『シャンプー』が収録された他、8枚目のシングル『少女ロボット』や収録曲『いけない子』『日本(にっぽん)に生まれて』もシーナ・リンゴによるプロデュース作品となっています。
ポンキッキーズではバンドのボーカルにも挑戦!

また、さかともえり名義でも活動するなど幅広く音楽活動を楽しんでいた印象。ちなみにさかともえり名義ではシングル『好きになったらキリンレモン』『どっちでもIN』『稲妻娘』、アルバム『さかさま』を発表しています。さらには当時レギュラー出演していた『ポンキッキーズ』内でRIZEの金子ノブアキさん、鮫島巧さんと共にバンドGonna Be Funを結成。同バンド名義でシングル曲『Birthday Party』をリリースし、ボーカルを務めました。
2000年以降は歌手としてあまり目立った活動を行なっていませんでしたが、2009年に30歳を記念したメモリアル・アルバム『トリドリ。』とベストアルバム『rie tomosaka best +3』を同時発売し音楽活動を再開させています。しかしその後の新たなリリース情報は無く、再び女優業に専念している模様です。
広末涼子

広末涼子さんもまたともさかりえさん同様、デビュー当時アイドル的な人気を誇った女優の1人です。クレアラシルのCMですい星のごとく現れた広末さんはポケベルのCMで一躍有名人の仲間入りを果たしました。そして1997年に発売された竹内まりやさんプロデュースによる衝撃のデビュー曲『MajiでKoiする5秒前』はもはや社会現象でしたよね。

続く岡本真夜さんプロデュースのセカンドシングル『大スキ!』も大ヒットし、同曲で「第48回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たしました。「三ツ矢サイダー」のCMも可愛かったですよね。セカンドシングル『風のプリズム』では原由子さんが楽曲提供を行ないこちらも大ヒット。4枚目のシングル『summer sunset』は、冬の女王・広瀬香美さんが夏をイメージして制作した他、その後も『ジーンズ』『明日へ』『真冬の星座たちに守られて』など多くのヒット曲に恵まれました。

初主演映画『20世紀ノスタルジア』では、主人公・遠山杏名義で歌った「ニューロンシティの夜」などが収録された貴重なサウンドトラックも発売。しかし2002年にリリースしたベストアルバム『広末涼子 Perfect Collection』を最後に女優業に専念するため音楽活動を休止しました。女優業も絶好調で、1995年『ハートにS』にてドラマデビューして以来、『ビーチボーイズ』『Summer Snow』『できちゃった結婚』や映画『WASABI』『鉄道員(ぽっぽや)』、舞台『幕末純情伝』ほか多くのヒット作に恵まれるなど、まさにアイドル期の広末涼子は時代に愛された女の子でしたよね。現在は主演・脇役問わずに幅広く活躍する演技派へと成長し、そのキャリアをますます輝かせています。

そして2020年、23年ぶりに広末涼子×竹内まりやという夢のタッグが音楽で大復活を遂げました。タイトルは『キミの笑顔』!同曲はまりやさんがNHK「みんなのうた」のために書き下ろされた楽曲で、12月4日より配信リリースされています。
篠原涼子
![名前:篠原涼子(しのはら・りょうこ)
生年月日:1973年8月13日
出身地:群馬県
血液型:B型
職業:女優・歌手
ジャンル:映画・テレビドラマ・舞台・CM
夫は俳優の市村正親
主な作品:テレビドラマ『輝く季節の中で』『ギフト』『ムコ殿』『溺れる人』『anego[アネゴ]』『アンフェア』『ハケンの品格』『月の恋人〜Moon Lovers〜』ほか
映画:「アンフェア」シリーズ、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『人魚の眠る家』ほか](/assets/loading-white-036a89e74d12e2370818d8c3c529c859a6fee8fc9cdb71ed2771bae412866e0b.png)
ドラマ『アンフェア』や『ハケンの品格』『月の恋人〜Moon Lovers〜』など数多くのヒット作に恵まれ、今ではすっかり女優一本という印象の篠原涼子さんですが、デビュー当時は東京パフォーマンスドールのメンバーとしてアイドル活動をしながら、大人気バラエティー『ダウンタウンのごっつええ感じ』にレギュラー出演するなど、どちらかと言えばバラエティー色の強いイメージでしたよね。
そんな篠原さんの音楽的才能を開花させたのが音楽プロデューサーの小室哲哉さんです。1994年に篠原涼子 with t.komuro名義でリリースされたシングル『恋しさと せつなさと 心強さと』がいきなりのダブルミリオンを記録し大ヒット!さらにはシングル売り上げ200万枚以上を達成した初の日本人女性ソロ歌手という快挙まで成し遂げました。同年の「第36回日本レコード大賞」では優秀賞を受賞し、「第45回NHK紅白歌合戦」にも出場するなど大ブレイクを果たします。

続く「もっと もっと…」や「Lady Generation」もダブル・プラチナを記録するなど大いに活躍しました。1995年にリリースされたアルバム『Lady Generation 〜淑女の世代〜』を最後に小室プロデュースからは離れましたが、その後も音楽活動は続き、井上陽水さんが楽曲提供を行なった『ダメ!』や広瀬香美さん提供の『平凡なハッピーじゃ物足りない』、忌野清志郎さんとコラボレーションした『パーティーをぬけだそう!』など個性豊かな作品を発表しています。しかし2003年にリリースされた椎名純平 with 篠原涼子名義の楽曲『Time of GOLD』を最後に現在まで音楽活動は行われていません。
中谷美紀

日本を代表する女優の1人、中谷美紀さんもまた音楽活動を行なっていました。1991年から94年まで放送されていた「桜っ子クラブ」。司会の森脇健児さん、内海光司(光GENJI)さんをはじめ、当時はまだ若手だったSMAPやTOKIOなどもレギュラー出演していたアイドルバラエティーです。まだ女優デビュー前の中谷さんも出演者として、番組のメインキャラクターであった女性アイドルグループ「桜っ子クラブさくら組」に参加。内部ユニット「KEY WEST CLUB(キー・ウェスト・クラブ)」のメンバーとしてCDデビューも果たし、東恵子さんと共にアイドル活動を行なっていた時期もあります。女優デビューは1993年に放送された大ヒットドラマ『ひとつ屋根の下』です。

そんな中谷さんが本格的に音楽活動を再開させたのは1996年。プロデューサーは何と世界的に活躍するミュージシャン・坂本龍一さんでした。翌1997年には中谷美紀 with 坂本龍一名義でシングル「砂の果実」をリリース。33万枚を売り上げ、自身初のオリコンシングルチャートTOP10入りを果たしました。その後も坂本さんとのタッグは続きシングル、アルバム共に独特の世界観を作り出していましたよね。初主演ドラマ『ケイゾク』の主題歌「クロニック・ラヴ」もその一つです。

2001年に発売されたベストアルバム『MIKI』以降は目立った音楽活動はなかったものの2006年、主演映画『嫌われ松子の一生』のサントラでは5年振りに「Happy Wednesday」「まげてのばして」という2つの楽曲へ参加しました。2007年には久しぶりに坂本龍一さんとの共演を果たし、これが現在最新の音楽作品となっています。
松雪泰子

1991年にドラマ『熱血!新入社員宣言』で女優デビューして以降、『白鳥麗子でございます!』や『毎度ゴメンなさぁい』など立て続けにヒット作に恵まれ、早くから人気女優としての地位を確立していた松雪泰子さん。そんな彼女が歌手デビューしたのは1995年のことでした。タイアップ曲が多く、中でもテレビアニメ『怪盗セイント・テール』のオープニングテーマ「時を越えて」やV6の三宅健さんと共演し人気を博したドラマ『名探偵 保健室のオバさん』の主題歌「空っぽの愛の嵐」が特に印象的で、当時は歌番組などにも積極的に出演していましたよね。歌手としてシングル10枚、アルバム4枚を制作し、1999年頃まで活動していました。

現在、音楽活動は行なっていませんが2018年に公開されたディズニー映画『リメンバー・ミー』では日本語吹き替え版のママ・イメルダ役に抜擢され、変わらぬ美声を響かせています。
菅野美穂
![本名:堺美穂(旧姓:菅野)
生年月日:1977年8月22日
出身地:埼玉県
血液型:AB型
職業:女優
ジャンル:テレビドラマ・映画・舞台・CM
夫は俳優の堺雅人
主な作品:テレビドラマ『走らんか!』『イグアナの娘』『いいひと。』「君の手がささやいている」シリーズ、『愛をください』「ちゅらさん」シリーズ、『アルジャーノンに花束を』『大奥』『ギルティ 悪魔と契約した女』『砂の塔〜知りすぎた隣人』『監獄のお姫さま』ほか
映画:『落下する夕方』『化粧師 KEWAISHI』『Dolls』『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』ほか](/assets/loading-white-036a89e74d12e2370818d8c3c529c859a6fee8fc9cdb71ed2771bae412866e0b.png)
1993年ドラマ『ツインズ教師』の生徒役で女優デビューした菅野美穂さん。NHK連続テレビ小説『走らんか!』では準主役に抜擢された他、大ヒットドラマ『イグアナの娘』ではヒロイン・青島リカ役を見事に演じ切り、高い評価を受けました。そんな菅野さんも芸能界デビュー当時は、バラエティー番組『桜っ子クラブ』の番組内ユニット「桜っ子クラブさくら組」の一員としてアイドル活動を行なっていました。その頃にグループとしてCDデビューも果たしています。しかし菅野さんが音楽的に高く評価されたのはアイドル時代でもソロシンガーとしてでもありませんでした。
蓮井朱夏・名義

それは2000年にフジテレビで放送された連続ドラマ『愛をください』で菅野さんが演じたヒロイン・蓮井朱夏としてでした。ドラマ内で蓮井朱夏が歌う「ZOO 〜愛をください〜」は大きな反響を呼び、蓮井朱夏名義で実際にCDもリリース。するとドラマで100万枚の大ヒットとなった同曲が現実世界でも売り上げ50万枚を超えるヒットとなり、ドラマと現実がリンクするという不思議な現象が生まれたのです。
ドラマをきっかけにリバイバルヒットしたことで、同曲は再び高い評価を受けましたよね。そして菅野美穂さんの女優魂にも驚かされる思いでした。残念ながらこの作品を最後に現在まで音楽活動は行っていません。
まとめ
女優が歌を唄うということ。それはまさに「表現者」という名のアーティストですね。