『ケンネル所沢』とは?
『ケンネル所沢』
ちょっぴりエッチな作風で知られる漫画家おおつぼマキさん。代表作には『みだらな関係』『よろしくアスリート』『おだいじに!』などのタイトルが挙げられ、こちらの『ケンネル所沢』も、おおつぼマキさんらしさが際立つ内容となっています。
OVA版『ケンネル所沢』の本編動画・ストーリー
リーチンチンは飼い主としてチカに懐いているのではなく、女性として意識し、恋愛感情を抱いていたのです。チカを想うあまり、リーチンチンは高校についてきてしまい、隙をみてはチカの姿に欲情する始末。
しばらくしてトリマーとしての勉強をしていたチカ。実際にカットしてみようと、身近にいたリーチンチンを実験台にします。しかし、カットは失敗してしまい、リーチンチンは悲惨な姿に。鏡を見て、自分の姿を知ったリーチンチンは自信を失ない、オスとして不能状態に陥ってしまうのでした。
リーチンチンの落ち込みぶりを案じたチカの友達たちは、チカに町内会のガラガラで当たったペア旅行券を手渡し、一緒に心の傷を癒してくることを提案してきます。こうしてチカはリーチンチンとともに旅行にいくことに…
OVA版『ケンネル所沢』の魅力とは?
愛犬にスポットを当てた『ケンネル所沢』。その”犬”といった存在から思い浮かべてみると…
『フランダースの犬』
『銀牙-流れ星 銀-』
このようなタイトルが脳裏を過るのではないでしょうか。他にも”犬”にスポットを当てたアニメはありますが、ミドルエッジ世代に響くタイトルというと、この辺りが代表的なところだと思います。
まずは『フランダースの犬』ですが、最終回では多くの視聴者を泣かせた感動アニメです。主人公ネロに対してのパトラッシュの忠誠ぶりといった部分では、『ケンネル所沢』と通じる部分はあるのかもしれませんね。しかし、世界名作劇場である『フランダースの犬』とギャグアニメの『ケンネル所沢』では、そのテイストはあまりにも違うといえるでしょう。
続いて『銀牙-流れ星 銀-』ですが、仲間との友情や努力・勝利という要素が強い少年向けアニメとなります。『ケンネル所沢』にはそういったテイストはなく、同じ”犬”を題材にした作品ながら、その方向性は全く違うものです。
ここでギャグテイストという点を加えて考えてみると…
『平成イヌ物語バウ』
こちらのアニメ作品が挙げられると思います。意外とテイストが近い『平成イヌ物語バウ』と『ケンネル所沢』を比較させていただきますね。
類似点
主人公の犬の性格は、どちらもイメージ的に重なるのではないでしょうか。
『平成イヌ物語バウ』の主人公・バウは、お調子者でトラブルメーカーといった存在です。しかし、この特徴はそのまま『ケンネル所沢』の主人公・リーチンチンにも当てはまりますよね。
バウの食い意地が張っているところは、リーチンチンにはありませんが、代わりに欲情といった要素に置き換えられているように思えます。
主人公の犬のキャラクター性には、どちらの作品にも共通したものがあります。
相違性
『平成イヌ物語バウ』はホームドラマといった印象も強いですが、『ケンネル所沢』にそういった要素はありません。むしろ『ケンネル所沢』は学園ドラマというイメージが強いように思えます。
そこにはヒロインの存在も大きく関わっているのかもしれませんね。『平成イヌ物語バウ』のヒロイン・さやかは小学3年生の少女で、『ケンネル所沢』のヒロイン・チカは女子高生です。
メインで焦点が当たる人物像が異なるため、それぞれの舞台となる場所も違っているのではないでしょうか。
『ケンネル所沢』に関しては、女子高生であるチカのサービスカットが多いのも見逃せないポイントです。両者それぞれのヒロインの年齢層が違うことで、男性ユーザーにとって嬉しい場面が充実しているのも『ケンネル所沢』の魅力ですよね。
OVA版『ケンネル所沢』まとめ
ご覧になるときは、ジミー大西さんの仕事ぶりに注目してほしいです。本職ではないことでの違和感も拭えませんが、どこか動物的なジミー大西さんのキャラクターがぴったりのような気もしてきます。
そして飼い主と愛犬の超えてはならない一線というところにも注目したいですね。ドキドキしてしまうような展開に、思わず目が離せなくなってしまいます。
本編の最後に、アナウンサーとして知られる八木亜希子さんが、ジミー大西さんにインタビューをしている映像が収録されていて、1990年代の若かりしお二人の姿を見られるのも面白いです。こちらもお見逃しなく。
この機会に、ぜひ記事に掲載している本編動画をご覧になってっみてくださいね。