『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』は2001年にフジテレビ系「月9」枠で放送された滝沢さん主演のハートフルコメディーです。洋菓子店「アンティーク」を舞台に、元天才ボクサーという異色の経歴を持つ見習いパティシエ神田エイジ(滝沢)や某財閥の御曹司でありながら訳あってアンティークのオーナーとなる決意をした橘圭一郎(椎名桔平)、天才パティシエ・小野裕介(藤木直人)、そして子持ちのギャルソン小早川 千影(阿部寛)という個性豊かな面々と店に訪れる客たちとの心温まる物語。また無念の引退から新たな道で奮闘するエイジの成長記録でもあり、若きタッキーがベテラン俳優たちと堂々と渡り歩く姿もカッコ良かったですよね。
大河ドラマ『義経』
『義経』は滝沢さん主演で2005年に放送された第44作目のNHK大河ドラマです。当時尾上菊之助(現在の七代目尾上菊五郎)さんが持っていた最年少記録23歳を更新し、放送開始時22歳という若さで大河ドラマ単独主演を務めました。美しくも哀しい悲劇のヒーローを見事に体現し、大きな反響を呼んだ本作は彼のキャリアを代表する名作の1つです。
義経 (NHK大河ドラマ) - Wikipedia
『オルトロスの犬』
刑事の長谷部渚(水川)は、ある事件の捜査中に主犯格の男に追い詰められ命の危機に陥っていた所を碧井涼介(錦戸)という青年の力によって救われます。彼は相手に触れただけで人が殺せるという特殊能力「悪魔の手」の持ち主でした。碧井の力を目の当たりにした渚は彼の能力について調べていくうちに、もう一人病気や傷を治す能力「神の手」を持った竜崎臣司(滝沢)という男の存在を知るのです。対照的な2人が引き合わされた時、彼らを巡る思惑と野望が渦を巻く。タッキーのダークな役柄が渋い1作です。
『真夜中のパン屋さん』
営業時間が午後11時から午前5時までという風変わりな真夜中だけのパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」を舞台に、仕事を通して成長していく姿や人々の心の交流が温かいヒューマンドラマです。本作で滝沢さんは店のオーナでどんな時も笑顔を絶やさない主人公・暮林陽介を好演しました。タイトルとは対照的にシリアスなテーマを扱いながらも個性的なキャラクターたちがユニークさをプラスするハートフルな作品です。また事務所の後輩で当時関西ジャニーズJrだったジャニーズWESTの桐山照史さんとの共演作でもありました。
『せいせいするほど、愛してる』
『せいせいするほど、愛してる』は北川みゆきさんによる同名少女漫画を原作とし、滝沢さんと武井咲さんのダブル主演で2016年にドラマ化されたラブストーリーです。ティファニージャパン全面協力のもとヒロイン未亜はティファニージャパンの広報、海里はティファニージャパンの副社長という豪華な設定や世界観も素敵でした。不倫といういけないシチュエーションでありながらも惹かれ合う未亜と海里をつい応援してしまいたくなったり…。年齢を重ね、さらにイケメン度が増したタッキーの魅力満載な1作です。劇中で披露されたエアギター姿も印象的でしたよね。
『孤高のメス』
WOWOWで放送された連続ドラマW『孤高のメス』が俳優・滝沢秀明としての最後のドラマ出演となりました。共演の長塚京三さんとは『ニュースの女』以来、約20年ぶりの再共演です。舞台は1980年代後半。当時日本ではタブー視されていた臓器移植をテーマに、日本初の臓器移植を目の前にして起こる様々な問題を描いた医療ドラマです。2018年いっぱいで引退したタッキーファンにとっては引退後に見られる貴重なドラマとして、その勇姿に感動した人も多かったことでしょう。本作で滝沢さんはこの物語の主人公で外科医の当麻鉄彦を演じました。
まとめ
23年間の芸能生活の中で様々な役柄に挑戦し続けてきた滝沢さん。あれだけのルックスと演技力を持ちながら裏方に専念すべく引退してしまったことはとても寂しいですが、しかし今度はプロデューサーとしてのタッキーの活躍に期待したいですね。