大河ドラマ唯一の半年作品「琉球の風」は今までにない試みがたくさん!

大河ドラマ唯一の半年作品「琉球の風」は今までにない試みがたくさん!

東山紀之さん主演の大河ドラマ「琉球の風」タイトルからも分かるように舞台は沖縄。そして大河ドラマ唯一の半年作品ねんですよ。このドラマを振り返ってみましょう。


「琉球の風」の放送時期

「琉球の風」は1993年1月から6月まで放送された第31回NHK大河ドラマです。大河ドラマは1年の4クールが原則ですが、この作品は唯一の半年作品です。もちろん、途中で打ち切りになったという訳ではなく元々半年クールの作品なんです。

この作品はNHKではなく、NHKエンタープライズが制作しました。大胆なメディアミックスなど、今までの大河ドラマにはないチャレンジをいくつかしているんです。その1つが大河ドラマの短期化でした。

ですが結局半年クールだったのはこの1作のみ。次の「炎立つ」が1991年7月から1992年3月まで’(9カ月・3クール)、その次の「花の乱」が1992年4月から12月まで(9カ月・3クール)でした。そして次の「八代将軍吉宗」からはまた1年ずつに戻っています。

やはり大河といえば1年というのが定着していたのと、半年だと半分になってしまうので壮大さにかけてしまったんでしょうね。

そんな実験として放送されたのが「琉球の風」でした。

沖縄では、放送終了した翌年に総集編を沖縄弁吹き替え版で放送しました。日本の俳優さんに日本の方が声を当てるといのはなかなかないですよね。

さらに、5年後の1997年に沖縄本土復帰25年を記念してNHK総合で全編再放送しています。

大河ドラマが全編地上波で放送されるというのはなかなか珍しいんですよ。半年だから再放送しやすかったというのもあるかもしれませんね。

ですが、本編、総集編含めVHS,DVDなどソフト化はされていません。さらに現在のところ配信ないので再放送を待つしかないんです。いつかソフト化もしくは配信してほしいですよね。

「琉球の風」の舞台

「琉球の風」は陳舜臣さん原作の同名小説です。

タイトル通り、琉球王国のお話です。16世紀末、朝鮮やベトナムと同様、独立国家だった琉球王国。慶長14年(1609年)に薩摩藩の侵略により、日本の一部となりました。ですが琉球の人々は独自の文化と歴史に誇りを持ち続けていました。

実際の歴史をベースにしていますが、主流の歴史ではないので知らない方も多いのではないかと思います。主流の歴史ではないテーマを題材にした大河ドラマは初。沖縄を舞台にしたドラマも初でした。

ちなみに沖縄県では第一回の視聴率が82%でした。視聴率とは思えない数字ですよね。さすがです。

主人公は架空の人物!

大河ドラマは歴史上の人物にスポットを当てたドラマがほとんどですが、「琉球の風」の主人公は架空の人物です。大河ドラマの主人公が架空の人物なのは、2020年現在、この作品以降ありません。

ですがすべてが創作という訳ではなく、歴史上の出来事がベースにはなっています。

東山紀之さん演じる主人公の啓泰(けいたい)は、密航船で生まれた琉球王国の人です。他にも琉球の人々は架空の人物がたくさん登場します。

ですがもちろん歴史上の人物も出ていますよ。琉球王国の王子や王妃。日本の人々として豊臣秀吉、島津義久、徳川家康なども出てきます。歴史好きな人にとっては歴史上の人物が出てきた方が安心するのかもしれませんね。

「琉球の風」のキャスト

「琉球の風」のキャストは、主演の東山紀之さんをはじめ、今でも活躍されている方が多く豪華キャストですよね。半年で終わってしまったのがもったいなく感じるほどです。

主演は東山紀之さんですが、他にジャニーズのキャストは出演されていませんね。森光子さんが出ているのは東山さんつながりなのかな、という感じはしますが。

他にも新しい試みがたくさん!

「琉球の風」では、半年放送だったということ以外にも新しい試みがされていました。

まずは放送第一回。「琉球の風」の前に放送されていた大河ドラマは「信長 KING OF ZIPANGU」。このドラマで羽柴秀吉を演じていた仲村トオルさんがプロローグシーンに登場します。本能寺の変の信長の最後のシーンをシルエットで見せるなど、前作の延長戦としても見られるような工夫がされていました。

これだけでもびっくりですが、さらにすごいことをしています。

ロケ用のオープンセットを、ドラマのためだけでなくその後パーマネントセットして使えるように開発し、本格テーマパークとして運営していたんです。「南海王国 琉球の風」として展示されていたのですが1999年に経営悪化のためにクローズしています。そして「琉球体験王国 むら咲むら」としてリニューアルオープン。こちらは現在も営業しているので興味がある方は行ってみてはいかがでしょうか。

また、大河ドラマのオープニングテーマはインストで歌がありませんが、「琉球の風」は谷村新司さんのポップスなんです。オープニングテーマが歌付きなのはこの作品だけなんですよ。他の作品は初期の2作品を除いてNHK交響楽団の演奏です。

「琉球の風」は大河ドラマとしては異例のことが多いですよね。かなり異色の作品といえると思います。もしも再放送などされたときは注目すべき部分がいっぱいですね。

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