小さな子どものお年玉やおこづかいに重宝した「五百円札」

小さな子どものお年玉やおこづかいに重宝した「五百円札」

子どもの頃、ポチ袋に入っていたのは五百円札って記憶がありませんか?五百円硬貨より、ちょっぴり高価な感じのする五百円札はどこへ…


五百円札!!

五百円札(五百円紙幣)は、日本銀行券のひとつです。

1982年に五百円貨幣が発券されてからは、表舞台から消えてしまいました。
もう発行されていませんが、まだ、使えます。
この紙幣は、2007年時点で日本国内での潜在的市場残存数は、約2億2千万枚。なんと現行紙幣の二千円券の流通数約1億5千万枚よりも多かったのです。
それだけ、使いやすい紙幣だったのでしょうね。

実はこの五百円紙幣には、B券とC券の2種類があり、肖像はどちらも岩倉具視です。
自分が目に、手にしていたのは、C 券でしたね。

こちらが、B 券です。

表面は、岩倉具視
裏面は、富士山
紙幣サイズは、 縦76mm、横156mm
発行開始日 1951年4月
支払停止日 1971年1月
現在の紙幣として有効券です。

1951年に千円券と百円券の間を埋めるために、B五百円券が発行されました。
野菊と「500」が入っているます。が確認しにくいですけど。
裏面の富士山の原画は、山梨県大月市の雁ヶ腹摺山山頂から撮影された写真です。

そして、こちらがC券です。
自分が知ってるのはこの紙幣です。

こちらも同じく
表面は、岩倉具視
裏面は、富士山
寸法は少し小さくなり、縦72mm、横159mm
発行開始日 1969年11月
支払停止日 1994年4月
現在も有効券ですので、使用できます。

表面の岩倉具視、裏面の富士山、ともに原画像はB券と同じものを使っているため、全体的なデザインはよく似ています。
しかし印刷は、より精緻になっています。

透かしは桜花と波線で、その部分には印刷がされていないため、確認しやすいです。

1982年に五百円貨幣が発行された後も1985年までC券の製造は続けられ、1994年まで日本銀行から払い出しされていました。

五百円紙幣の肖像画 岩倉具視

紙幣の肖像画について、日本銀行のホームページに次のように説明されています。
(日本銀行 公表資料・広報活動より引用)

・お札に肖像が利用される理由は?
 第1は、偽造防止のためです。
 私たちは人の顔を見分けることに慣れているため、銀行券の肖像がほんの少しでも
 ずれたりぼやけたりしていると違和感を持ち、偽造防止に繋がります。
 第2は、人々に親近感を持ってもらうためです。
 その国で良く知られている政治家、文化人、有名人などを描き、その人物の業績などを
 再認識して親近感を持ってもらうとともに、銀行券自体についても認識を深めてもらう
 狙いがあります。

・肖像の人物選定に基準はあるのでしょうか?
 お札に使用される肖像の人物選定に明確な基準があるわけではありませんが、
 注意が払われている点はいくつかあります。
 例えば、
 (1)極力実在の人物で、業績があり知名度も高く親しみやすいなど、国民から
    尊敬され日本を代表するような人物であること、
 (2)偽造防止の観点から、簡単に複製できず、かつ人の目を引く特徴のある顔で
    あることなどです。

とあります。それで、岩倉具視はなぜ選ばれたのでしょう?
岩倉具視の功績は数多くありますが、その中でも特に有名なのは
 ①王政復古の大号令…岩倉具視は王政復古の大号令として、徳川幕府を廃絶し、公家社会を
           なくして新政府が樹立したことを宣言しましたこと
 ②岩倉使節団 …欧米先進国との友好親善、文物視察と調査と、各国を訪れた際に条約改正を
        打診する使命を担う
ではないでしょうか。
このことに加えて、精緻な肖像画があったということでしょうか。
明確な答えがないので、憶測ですけど…。

岩倉具視(いわくらともみ)

五百円紙幣の富士山

富士山は、五百円紙幣以外にも図柄に取り上げられています。

1938年発行の五拾銭政府紙幣

日本銀行券となってからは、
1951年と1969年発行の旧五百円紙幣
1984年発行の旧五千円紙幣
2004年の新千円紙幣となり、うち4種類が山梨県側の富士山です。

五百円紙幣は図柄は違いますが、2種類とも大月市の雁ケ腹摺山からの富士山です。
原画となった写真を撮影したのは、埼玉県の当時の国鉄職員だそう。
大月市民ですらあまりこの絶景ポイントを知らなかったそうで、五百円紙幣発行に伴って、雁ケ腹摺山は有名になりました。

1993年、五百円紙幣の発行停止が決まると、大月市は雁ケ腹摺山の景観保全を県の自然監視員に依頼し、新しい登山ルートを設けるなど観光者に対応できる対策を施しました。

現在もこの図柄の富士山を求めて登山に来る方がいらっしゃいます。

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