ファミコンで最も売れた麻雀ソフト!なぜ213万本というメガヒットを記録したのか

ファミコンで最も売れた麻雀ソフト!なぜ213万本というメガヒットを記録したのか

ファミコン初期時代に発売されたにも関わらず、国内の麻雀ゲームで最も売れた「麻雀」とはどんなゲームだったのか?売上本数やゲーム性、メガヒットの要因などを詳しく解説しながら振り返ります。


1970年代~1980年代は、まさに喫茶店ブーム真っただ中でした。



皆様の中にも、喫茶店に入り浸りアーケードゲームに熱中したという思い出を持つ方は多いのではないでしょうか。



有名なインベーダーゲームを始め、当時の喫茶店では様々なゲーム機が置いてあり、コーヒーを飲みながら麻雀ゲームをプレイした大人が数多く居た事も売上が伸びた要因になっています。



喫茶店に設置されていた麻雀ゲームが、「2人打ち」だったこともあり本来4人で打つ麻雀が2人プレイでも違和感なく受け入れられたと考えられます。



喫茶店で小銭を大量に準備してプレイしていた大人からすると、自宅で好きなだけ麻雀が楽しめるソフトはさぞ魅力的に見えたことでしょう。

麻雀メガヒットの理由③1970年代に起きた麻雀ブーム



麻雀が213万本を売り上げた背景として、忘れてはいけないのが1970年頃から起きた麻雀ブームです。



1960年代に有名な麻雀小説「麻雀放浪記」が登場し、徐々に麻雀を楽しむ人が増え始めていました。



小島武夫氏らによる「麻雀新撰組」の設立や、それに伴うプロ雀士の登場で麻雀人気が高まり、麻雀雑誌が創刊されるなど1970年代はまさに社会的に麻雀が認知され熱狂した時代でした。



こうした時代を駆け抜けた世代が、ファミコンが登場する1980年代には家庭を持っていたり経済力も安定した購買層になっていた事になります。



当然、麻雀ファンだった彼らはファミコンという目新しさも手伝って次々とファミコンソフト「麻雀」を手に取った訳です。



1970年代から続いた麻雀ブームの後押しもあり、幅広い年齢層の麻雀ファンを取り込んだ事が「麻雀」のメガヒットを引き起こしたのです。

まとめ

ファミコンで最も売上本数が多かった麻雀ゲームとして君臨した任天堂の「麻雀」。



その売上記録の裏には、任天堂が父親層をターゲットにした戦略や喫茶店・麻雀がブームだったという社会情勢などが関係していたと考えられます。



その後、ファミコンのみならず様々なハードで麻雀ゲームが世に登場しますが、PCの普及などもあり売上をここまで伸ばす麻雀ゲームが登場する事はありませんでした。



以上、ファミコンソフト「麻雀」に関する情報をお届けしました。



最後までお読みいただきありがとうございました。

関連する投稿


『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

ジー・モードより、推理アドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』の世界観を再現したオリジナルグッズが、北海道紋別市のふるさと納税返礼品として提供されます。


創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

角川アスキー総合研究所より、国内外ゲーム業界のデータ年鑑『ファミ通ゲーム白書2025』が発売されます。発売予定日は8月7日。


伝説のレトロゲームに有野課長が果敢に挑む!『ゲームセンターCX DVD-BOX22』が発売決定!初回限定版も要チェック!

伝説のレトロゲームに有野課長が果敢に挑む!『ゲームセンターCX DVD-BOX22』が発売決定!初回限定版も要チェック!

伝説のレトロゲームに有野課長が果敢に挑む、超人気ゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」(CS放送フジテレビONE スポーツ・バラエティで放送中)のDVDシリーズ第22弾、『ゲームセンターCX DVD-BOX22』が発売されます。


X68000 Z専用ソフト『ソル・フィース・夢幻戦士ヴァリスⅡPACK』が好評発売中!!

X68000 Z専用ソフト『ソル・フィース・夢幻戦士ヴァリスⅡPACK』が好評発売中!!

株式会社エディアより、1989年から1990年にかけて発売されたX68000用ゲーム「ソル・フィース」「夢幻戦士ヴァリスⅡ」を収録したX68000 Z専用ソフト『ソル・フィース・夢幻戦士ヴァリスⅡPACK』が現在好評発売中となっています。


広島県福山市で昭和・平成レトロ&サブカルの祭典『サブカル魂2025』が開催決定!高橋名人など著名なゲストが続々登場!!

広島県福山市で昭和・平成レトロ&サブカルの祭典『サブカル魂2025』が開催決定!高橋名人など著名なゲストが続々登場!!

広島県福山市「iti SETOUCHI(イチ セトウチ)」にて、昭和・平成レトロ&サブカルの祭典『サブカル魂2025』の開催が決定しました。会期は8月30日(土)・31日(日)。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。