NHKの国民的なドラマ「おしん」
橋田壽賀子の脚本で、1983年~1984年に連続テレビ小説「おしん」が放送されました。
山形の貧しい農家で生まれたおしんが、明治・大正・昭和の激動の時代を、苦労して必死に生き抜く姿を1年間にわたって描いたもの。
国民の2人に1人は見たという、世代も国境をも超えて愛された不朽の名作TVドラマでした。
テレビドラマの最高視聴率記録
一年間の平均視聴率が52、6%、最高視聴率が62,9%という驚異的な数字を記録。一大ブームを巻き起こしたドラマ。放送から30年経っているのにまだ「おしん」の人気を超えるテレビドラマが現れていないということですから、すごいことだと思いませんか?
『オシンドローム』と呼ばれるほどの社会現象を巻き起こした
1984年の第1回新語・流行語大賞の新語部門・金賞を受賞している。
「おしんブーム」で山形県を訪れる観光客が増加し、県内観光名所の飲食店のメニューに「大根めし」も登場し話題となった。
海外でも爆発的人気を呼んだドラマ
1984年秋にシンガポールに始まり、これまで世界70カ国以上の国・地域で放送され、多くの国々で高い視聴率を記録しています。日本といえば、「おしん」といわれるほど人々の心に残った作品でした。
中国だけでも2億人以上が観たと言われています。1984年に「阿信」(アーシン)として放送され、北京での視聴率は驚きの75.9%を記録 。その後、何度も再放送されました。
第21話 おしん 最強伝説 - 最強伝説
小林綾子は海外に行けばスゴイ歓待を受けるらしい!!
海外のお茶の間に浸透していた「おしん」だったので、今でも大スター扱いで大歓迎されたり、国によっては国賓並の対応を受けることもあるそうです。
「おしん」の幼少期を演じた小林綾子
現在の小林綾子は・・・
2013年10月 「おしん」がリメイクされて映画化
橋田壽賀子原作のドラマ「おしん」が、新たなスタッフ、キャストで映画化された。おしんの少女時代に焦点をあてた作品で、おしん役は新人子役の濱田ここねが務め、母・ふじ役を上戸彩、父・作造役を稲垣吾郎、おしんの奉公先・加賀屋のくに役を泉ピン子が演じた。
新人子役の濱田ここね
参加者約4万人規模という、中国本土最大の映画祭である第22回「金鶏百花映画祭」の国際映画部門で、日本映画初となる最優秀作品賞を受賞しました。中国版アカデミー賞としても知られています。
しかし・・・国内映画ランキングでは初登場5位。翌週は8位に落ち、最終的な興行収入は4億円といわれている。ドラマが放映された当時とは、社会背景が違うからなのでしょうか・・・?
社会背景の違いでいうのであれば・・・・
やられたら、やりかえす!倍返しだ!
今の時代背景で、社会現象となったドラマといえば、「半沢直樹」です。
「おしん」とは反対に位置するドラマかもしれませんね!
それでも、人間の根本となるものは、いつの時代でも変わりません。「おしん」が今でも人々に愛されるのは、そんな人間の根本に触れるドラマだからなのでしょうね。