ワールド・イズ・ノット・イナフ
出ました!1999年に公開された007シリーズ第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。
またまた言わなければなりませんね。そう、実はこれぞピアース・ブロスナン=ボンドの代表作といえる作品なのかもしれません。と言うのも、インフレ率を考慮しなければ「ゴールデンアイ」を超えるシリーズで過去最高の興行成績をあげた作品だからなんですよ。
ワールド・イズ・ノット・イナフ
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ピアース・ブロスナン=ボンドの特徴はと言えば、ボンド役として最も人気の高いシリアスな演技のショーン・コネリーと、ユーモアを持ち込んで人気となったロジャー・ムーア=ボンドの中間と言ったところでしょうか。つまりはバランスが取れたジェームズ・ボンドということになります。その魅力のほどは本作でも十分に楽しんでいただけるかと思いますよ。
魅力と言えば、ボンド・ガールのソフィー・マルソーですよ。ソフィー・マルソーといえば、日本でも大ヒットした1980年公開の映画「ラ・ブーム」。
ラ・ブーム
ソフィー・マルソー、可愛かったですよねぇ。当時14歳です。それがいつの間にか立派なセクシー女優となっていたんですよ。驚きました。
ソフィー・マルソーは、言うまでもなく「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の大きな見どころのひとつです。
ネタバレとなりますが、実は「ワールド・イズ・ノット・イナフ」は、ボンドが自らの手でメインのボンドガールを射殺するというシリーズ史上初めての作品なんですよ。マンネリにならないようにと出演者を一新するだけではなく、こういった新たな試みがヒットにつながってるんでしょうね。
タイトルの「ワールド・イズ・ノット・イナフ」とはボンド家の家訓です。「世界を手に入れてもまだ足りない」とは、こりゃまた何ともスゴイ家訓ですよね。
ダイ・アナザー・デイ
2002年公開の記念すべき作品「ダイ・アナザー・デイ」。なぜ記念すべき作品なのかと言いますと、「ダイ・アナザー・デイ」は、通算20作にして、シリーズ40周年作品でもあるのです。更にはピアース・ブロスナンが演じた007最終作ですね。当然力が入ります!
ダイ・アナザー・デイ
捕虜となり朝鮮半島の情勢を悪化させてしまったボンドが、その汚名を返上すべく、背後にうごめく巨悪の実態を暴く。
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「ダイ・アナザー・デイ」の見どころは、何と言っても過去の作品をオマージュしたシーンの数々でしょう。ファンであれば思わずニヤリとしてしまうこと間違いなしです。もちろん、マニアックなファンでなくても楽しめるように作られているのでご安心ください。
監督はリー・タマホリ。映画「狼たちの街」などで知られている監督ですが、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」の助監督だったんですよね。
「ダイ・アナザー・デイ」は、前作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」を超え、シリーズ過去最高の興行成績を更新する大ヒットとなりました。と言うことは、またしても言わなければなりません。真のピアース・ブロスナン=ボンドの代表作とは本作ではないのか?!
ただ、ボンド・カーが透明になるなど、やりすぎた感が漂う作品でもありました。現実的ではなくなったことを反省し、ダニエル・クレイグがボンドを演じる次作「カジノ・ロワイヤル 」からは原点回帰することになります。
ダニエル・クレイグ主演の新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 」は2020年11月公開予定です。新型コロナ・ウイルスの影響が心配されますが、ファンには待ち遠しいですねェ。