シャーマンキング
作者ー武井宏之
出版社ー集英社
掲載誌ー週刊少年ジャンプ
発表号ー1998年31号 - 2004年40号
巻数ー単行本 全32巻、完全版 全27巻
話数ー全300話
突然終わった!
「シャーマンキング」は90年代に人気を誇っていた漫画で、現在30代くらいの方なら読んだことがある人も多いのではないでしょうか?
バトル漫画ですが、主人公の麻倉葉のゆるいキャラや、ほのぼのとしたシーンも多かったため女子からも人気がありました。
しかし、そんな漫画が突如打ち切りで連載終了!
当時は「作者が病気説」「編集と不仲説」など…色々な噂もあったようです。
最終回の内容
最終廻「おやすみ」
十祭司を何人か倒し、ハオの元へ向かう葉たち。
しかし葉たちの巫力の消費が激しかったため、カリムの高原プラントで一泊することに。
その頃、葉たちの帰りをまっているアンナとまん太はこんな会話をしていました。
アンナ「普通なら戦士達はとらわれの姫を助けるために魔王をやっつけに行くんでしょうけど、葉達はその魔王を助けようとしている。でもそれもそのはず、だってこのお話のお姫様は執念という魔王に捕われたハオなんだから」
まん太「ははは 確かにそう考えると笑える」と吹き出します。
アンナ「あいつは100年経っても死んでも治らない、バカでしつこくてどうしようもなくちっちゃい かわいい眠り姫なのよ」
そしてその後まん太は不思議な夢を見ました。
深い海の中でハオがつぶやきます…
ハオ「おやすみ」
葉たちのもとに集う仲間達
プリンセスハオ…(女装したハオの姿が描かれている)
え!終わり!?という感じで本当にいきなり唐突に最終回を迎えした。
そして「プリンセス ハオ」と葉たちの絵の近くには謎のみかんのイラスト…
ちなみに扉絵でも葉がみかんを持っています。
ハオは葉の双子の兄だったはず…え!?女の子だったの!?
そういえば、まん太とアンナがさらっと「ハオが姫だ」と話してるシーンがあった…と謎だらけ。
みかんとプリンセスハオという衝撃の終わり方は「伝説」「終わり方が酷すぎる漫画」などといわれていました。
いきなり最終回になった理由は?
突然このような終わり方をした理由は、「週刊少年ジャンプ」のアンケートで順位が最下位近くだったため打ち切りという形で連載が終了となったそうです。
「みかん」のイラストが描かれていたのは「未完成」という意味の作者の洒落とのこと。

シャーマンキング 完全版 23
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「完全版」が発刊
謎の終わり方をした「シャーマンキング」でしたが、その後2008年「シャーマンキング」の完全版が発刊されました。
前回のストーリーの続きで、描き下ろしページ吸うは382ページ!
「プリンセス ハオって何!?」と意味を考えている人も多かったようですが、完全版でついにプリンセスハオの謎がわかりました。
前回の続きから始まった第287廻「グッドモーニング ムー大陸」
プリンセスハオの正体は…まさかのまん太の夢オチ!
ハオは女の子ではありませんでした。

シャーマンキング 完全版 27
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本当の最終回は?
真・最終廻「the Last Words」
その後ハオと葉たちの最後の決戦はグレートスピリッツの中で行われます。
そして阿弥陀丸や馬孫、葉賢、大鬼、超鬼たちがハオの母親の「麻の葉」の魂をハオの元へ連れていきました。
ハオの強い憎しみは母親を殺された時から始まっており、ハオの憎しみの原動力ともなっている母親に母親の愛情をもらうことでハオの憎しみが消えハオの魂は救われたのです。
ハオは「シャーマンキングとして残された時間の中でお前たちがどう地上を変えるのか見守ってやる」と言いました。
そして7年後…
ふんばりが丘の駅にアンナと葉の息子「花」の姿が…。
そこへホロホロ、竜、連、チョコラブ、リゼルグたちが現れグレートスピリッツのハオのコミューンに集まった時のことを懐かしみ貸し切りのふんばり温泉でワイワイします。
最後の最後に、ハオとマタムネらしき猫が微笑み合い物語は完結しました。
続編もある
衝撃的な終わり方をした「シャーマンキング」
「完全版」で物語は終わりましたが、「シャーマンキングFLOWERS」という続編があります。
葉とアンナの子供、花が主人公のストーリーですがこの作品も打ち切りで中途半端に終わりました…
「シャーマンキング」の最終回については賛否両論ありますが、ストーリーはとても面白い作品だと思うのでまた読み返してみてはいかがでしょうか?