90年代に大ヒットした超常現象漫画「MMR」!!
90年代に週刊少年マガジンで不定期連載され、当時ノストラダムスの大予言ブームもあり大人気となったオカルト漫画「MMR マガジンミステリー調査班」。「話はきかせてもらった、人類は滅亡する!」「な・・・なんだってー!」といった名台詞の数々でも話題となりました。

主人公・キバヤシの濃いキャラが話題に!!
そんなMMRの主人公として有名なのが、隊長の「キバヤシ」。IQ170、英語・フランス語を操ることの出来る天才として、作中では数々の超常現象やノストラダムスの予言などの謎の調査を進めていきました。彼の名台詞「人類は滅亡する」などは、その汎用性の高さから21世紀に入っても様々な場所で引用され、AA(アスキーアート)が作成されたりもしています。漫画を読んだことのない方でも、作中の一コマをどこかで見かけたことはあるのではないでしょうか?
キバヤシには実在のモデルが存在した!
実はキバヤシには実在の人物がモデルが存在します。それは、当時講談社で漫画編集を務めていた「樹林伸(きばやし しん)」。彼は編集者としての仕事の一方で、漫画原作者としての顔も持っています。ここからは、キバヤシのモデルとなった樹林伸が原作を担当した漫画作品をいくつか振り返ってみたいと思います。
金田一少年の事件簿
まずご紹介するのは、1992年から2001年にかけて週刊少年マガジンで連載された「金田一少年の事件簿」。KinKi Kids・堂本剛主演の実写ドラマでも有名な本作ですが、ここでは天樹征丸名義で、原案・原作を担当しました。作中に「キバヤシ」という人物が複数回登場するのは、樹林が作品に関わっているためと思われます。

サイコメトラーEIJI
1996年から2000年にかけて週刊少年マガジンで連載された「サイコメトラーEIJI」。人やモノに触れることで過去の記憶を読み取る「サイコメトリー」という能力を持つ少年が、女性刑事とともに難事件を解決するというストーリーで、TOKIO・松岡昌宏主演でドラマ化もされました。この作品では、安童夕馬名義で原作を担当しています。

GetBackers-奪還屋-
1999年から2007年にかけて週刊少年マガジンで連載された「GetBackers -奪還屋-」。日本のスラム街・裏新宿をメインの舞台として、「奪われた物を取り戻して欲しい」という依頼を請け負う“奪還屋”を生業としている主人公コンビの日々の活躍とバトルを描いた作品で、こちらでは青樹佑夜名義で原作を担当しています。

サイコドクター
1995年から2003年にかけてモーニングで連載された「サイコドクター」。メンタルクリニックを舞台とした精神科医が主人公の漫画で、心の病と闘う患者や周囲の人々の苦悩が描かれました。2002年には竹野内豊主演でテレビドラマ化もされています。この作品では、亜樹直名義で原作を担当しました。

樹林伸、近年の動向は?
上述の作品以外にも、「エリアの騎士(伊賀大晃名義)」「BLOODY MONDAY(龍門諒名義)」など、様々なペンネームを使い分けて漫画原作者として活動を続けている樹林。近年では、漫画作品のみならず様々な分野に進出しています。例えば2020年2月には、オリジナルアニメの企画・制作を手掛けるため、Netflix(ネットフリックス)とパートナーシップ契約を結んだことを発表。契約に際し、樹林は「テレビ放送はスポンサーありきになりがち」「Netflixのような比較的自由なメディアに、これらを打ち破って業界を変えて欲しい」とコメントしており、Netflixを通じてアニメ分野で新境地を開拓したいという意気込みを感じさせます。
また2018年に、かつてミドルエッジ世代が親しんだ金田一が「金田一37歳の事件簿」として復活した際にも、大きな注目を浴びた樹林。今後の活動にも期待が高まりますね!

「MMR」を久々に読み返したくなった方はこちらで!
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