つるピカハゲ丸とは

つるピカハゲ丸をご存知ですか。
今から約34年前の1985年に月刊コロコロコミックで連載が始まったギャグマンガで、34年前に子供だった世代の方々はほぼ覚えているはずのマンガです。
連載は1995年まで続き、10年間も連載が続いたところを見ると、人気があったことが伺えます。
人気があったことを証明するもう一つは第33回小学館漫画賞児童部門を受賞しています。
つるピカハゲ丸のストーリー
まず、主人公のハゲ田ハゲ丸のキャラクターが印象的ですが、頭の毛が3本しかないという濃ゆいキャラ設定が忘れられません。
ハゲ田ハゲ丸の家族はとても節約家と言えば聞こえが良いのですが、どちらかというとセコい家系であり、そのセコさがさらにギャグマンガに彩を添えたことで人気はうなぎ上りでした。
ハゲ田家の家系
ハゲ田家の家訓に伝わるように「男子は代々ハゲしか生まれない」と言われるようにハゲ田家の男子はハゲています。
驚くことに、ハゲ丸は登場している頃から子どもですが、子どものころから頭に毛は三本しかなくハゲ田家の家系は子どものころからハゲているようです。
もちろんハゲ丸の父ハゲ蔵もハゲているが、後に登場するハゲ丸の弟もハゲています。
つるピカハゲ丸の節約術
つるピカハゲ丸の節約術(セコ術)は様々あります。
まずハゲ丸誕生の時には、ハゲ丸の必要以上に光る頭を初日の出に見立てて、鳥居を作り、賽銭を貰いました。
ハゲ丸が通う小学校で飼っている鶏に卵を産ませて自宅に持ち帰えり、食費の足しにしました。
隣の家の水道やプロパンガスを使うなど、ハゲ田家の節約術は多岐に渡りました。
つるピカハゲ丸がファミコンのソフトに!
コロコロコミックの人気と共に、つるピカハゲ丸の人気も上昇したころ、その人気にあやかり、1991年にファミコン用ソフトが販売されました。
タイトルは「つるピカハゲ丸くん~めざせ!つるセコの証~」です。
まずはどのようなゲームなのか、操作方法などを見ていきます。
つるピカハゲ丸のゲーム内容は「アクションゲーム」
つるピカハゲ丸のゲームはなんと、アクションゲームでした。
アニメの内容を見ると、節約術を当てるクイズゲームか、節約を突きつめるロールプレイングゲームを想像していました。
ゲームの内容はまず、マップから始まり、マップを進むとゲームが始まります。
十字ボタンの左右下キーでハゲ丸が移動し、下キーは下に下がることができる場面で使うことができます。
Bボタンで頭突き攻撃をし、Aボタンでジャンプします。
驚くのが、Bボタンと上キーで溜めてからお金を投げつける攻撃をするなど、ゲームのどこに節約術があるのか・・
本来のアニメの内容を疑う部分もありますが、そこは置いておきます。
ゲームの評価は▲
ゲームの評価を見ると▲です。
これまでのつるピカハゲ丸の人気に乗っかって発売されたことは間違いないのですが、残念なことに「つるピカハゲ丸くん~めざせ!つるセコの証~」が発売されたときには、ファミコンの次世代であるスーパーファミコンが発売されて一年が経っていました。
スーパーファミコンのコントローラーのボタンは増えて、操作方法も格段に増え子どもたちは、スーパーファミコンの虜となっていました。
その中で、当時、人気であったつるピカハゲ丸のゲームをファミコンで販売しても、注目されずらい環境でありました。
漫画「つるピカハゲ丸」がコロコロ創刊伝説で再登場。
コロコロ創刊伝説は、つるピカハゲ丸の執筆者であるのむらしんぼさんが企画して創刊した漫画です。
今になってなぜ、コロコロ創刊伝説というタイトルで漫画を描いたのか気になる所です。
コロコロ創刊伝説とはどんな漫画?

コロコロ創刊伝説とは、コロコロ創刊者である千葉和治さんが亡くなった事をきっかけに、つるピカハゲ丸の著者、のむらしんぼさんが企画して立ち上げた漫画です。
コロコロは、のむらしんぼさんが漫画家として成功するきっかけを与えてくれた本であり、その創刊者である千葉和治さんの死は、当時、金銭苦や、それをきっかけに家族崩壊も起こしていたのむらしんぼさんに今一度、漫画家として奮起させました。
この、コロコロ創刊伝説には、様々な漫画家たちが賛同し、その中には「かたおか徹治」さんや、「すがやみつる」さん、「あさいもとゆき」さんの他に、ファミコン時代のレジェンド「高橋名人」など、コロコロに多く携わった有名人が登場しています。
つるピカハゲ丸は本編以外に登場

つるピカハゲ丸は第2巻でキャラクターとして「つるセコ漫画家のゲーム日記」で登場しています。
また、第3巻ではつるピカハゲ丸の連載前の体験談などが掲載されているので、なつかしい方は読んでみる価値はあると思います。
まとめ
いかがでしたか?
つるピカハゲ丸が懐かしく思い出されたのではないでしょうか。
節約というより、セコかった印象が強いのですが、しかし、その時代はバブル景気が始まり全盛期という世の中でしたので、より一層、セコく感じたのかもしれません。
バブルがはじけて、景気が見直されるようになった今、また違った視点でつるピカハゲ丸を読むことができるかもしれません。
あの頃子供で大人になったあなた節約を見直しませんか。