2025年大阪万博が決定!成功に向けて考えておきたい提言コラム!!

2025年大阪万博が決定!成功に向けて考えておきたい提言コラム!!

大阪の、いや日本にとって大きな意味を持つ2025年の大阪万博開催が決定しました。1964年東京五輪、1970年大阪万博の再現との声も聞かれますが2025年の日本の姿は果たして?本稿は2017年春から夏に連載し好評を博した作家・木原浩勝氏による大阪万博応援を目的とした提言コラムをまとめたものとなります。


一方で2025年の大阪万博が掲げる「未来社会をデザインする」という“未来”とはなんでしょうか?

「万博好きやん(scan)研究所」としては8年後に描かれる(予定の)未来は「果たして大丈夫か?」と2025年の万博に向けて予想したい。そりゃもう開催される8年後だって随分と未来なのに、そこでは更なる未来を見せてくれるっていうのだから心配にもなるってもんです。しかしどうなるのか分からない心配ばかりするくらいなら、勝手にこちらで未来を予想くらいしてみてもバチは当たらないだろう。先ずは……

「未来は誰のための未来?」「その未来に期待するのは誰?」

おそらくここが大阪万博2025の手掛かりになりそうな気がする。(だって万博における「社会」ってよくわからないんだもん)
なぜそんな“万博のテーマ”が引っかかるのか?その話の前にちょっとここで“人口”から考えてみよう。
未来はよく分からなくても、人口はその推移によってある程度正確に捉えることが出来るからだ。

【1970年】
日本国人口:1億466万5千人
65歳以上:731万人(7.0%)

【2025年(予測)】
日本国人口:1億2,065万9千人
65歳以上:3,657万3千人(30.3%)  総務庁統計局「国勢調査」および「推計人口」より

数値の比較では1970~2025年の55年間で日本の総人口はおよそ1,600万人増えてはいるものの、65歳以上人口が731万人からおよそ3,000万人近くも増加するらしい。

これは人口対比にして実に4.3倍。
いうならば、8年後の2025年の国民のおよそ3人に1人が高齢者という社会がやってくるということなのだ。(もはや65歳を高齢者とは呼べない時代かもしれない)
万博のテーマが引っかかる要因がここにある。

2025年の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」!!

未来にも日本という国はもちろん残っているし、その後も在り続けるだろう。
だがしかし、いささか暴論かもしれないが「日本人」は沈没しようとしている時代の幕開けなのではないだろうか?

では、出生率が低下の一途を辿って行く国の開催する万博とは、いったい誰のモノなのだろうか?
ここでもう一度書いておく。

「いのち輝く」は子供や若者のためにありそうな言葉だが、その若者たちには3人に1人の高齢者を支える未来社会しか待っていない現実がある。
誤解を恐れずいえば、

8年後の万博が描くその先の未来社会とは、さらに増加する高齢者にとっての社会としか思えないのである。

ならば我々「万博好きやん(scan)研究所」は、2025年の大阪万博が掲げるテーマ「未来社会」を表現する「万博会場」とはどんな会場になるのか?その予想に目を向けざるを得ないだろう。

「2025年にデザインされる未来社会」の前に、2017年の視点で予想する「2025年」の形……。

うわっ!今回はえらく短い!?
いえいえ違います。この第2回目は読んでいる皆さんに考えていただきたい回だったのです。
万博の明るく、楽しいイメージが、メインテーマをほんの少し現実的にとらえただけでこんなにも“重く”感じる万博なのだと理解していただいた方がこの先ずっとわかりやすくなるはず……と考えてのことです。

さて、次回の第3回目は、万博2025の空想風景……つまりどんな会場になるのか?ってお話しです。

大阪万博2025の空想全景

2017年4月19日の現時点で「2025年国際博覧会検討会」(こちらは本物)は、来場者数2,800万人から3,000万人を見込んでいる2025年の大阪万博。

この数字は1970年の大阪万博の半数に当たる。

65歳以上人口が30%を上回る時代に、よもや1970年のように若い人々の来場を中心に据えた会場計画である訳はないだろう。

3,000万人の30%なら計算上900万人の来場者が65歳以上だ。よく考えていただきたい。場所は“夢州”と呼ばれる海上に浮かぶ人工島だ。陽射しは強く、塩を含んだ強い海風が吹く。(雨の日だってあるわけだし)しかも出来るだけ長時間楽しんでいただきたい。これに会場が応える設計デザインが成されていなければ、その場かあるいはその後万博がきっかけとなって健康を害してしまう可能性は若者だって極めて高い……と我々は思うのだ。

万博だけをひらすら楽しんでいただきたい。

ならば当然のように全パビリオンは移動性や安全性の面から考えて、バリアフリーになっているのは当たり前。

いや、それ以上の工夫を凝らして高齢者にやさしく、行きやすく、見やすく、過ごしやすく、疲れにくい会場である構想が前提でなければならないのだ!

決してバリアフリーを軽く甘く考えていただきたくない。
大ゲサだと思うなら一度車イスを使う立場で周囲をよく見回して欲しい。驚くほどバリアフリーになどなってはいないのだ。もしバリアフリー案が採用されていない万博に出掛けた場合の介護をされるみなさんの負担を考えるとゾッとする。

それほど会場は広く建物は多いのだ。3人に1人が65歳以上だと分かっているのに会場のあちこちで設計的な不親切や、使い勝手の悪さが目立ったら大変なことが発信されると想定していただきたい。

インターネットが普及しきった後の万博とあれば風評こそ鍵。

何を発信されるのか想像すらつかない8年後の世の中のはずだ。少しでもマイナスに捉えられないためにも、これでもか!というくらい高齢者対応の観点を会場全体の建築コンセプトの基本中の基本とすべきであろう。

だからこそ移動一つ取ったって甘く見てはいけない。

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