ハゲになりそうなオッサンが振返る男性整髪料のよもやま話【1960年代】

ハゲになりそうなオッサンが振返る男性整髪料のよもやま話【1960年代】

「光陰矢の如し」という言葉があるが、時が経つのは早いもので、いつの間にか私の頭頂部などがこの頃見るも無残な惨状なって来ていると自分自身でも感じるようになった。こんな私にも昔は会社出勤前に我が家の洗面所で、”ふさふさ”の髪の毛に、やれトニックだ!、やれリキッドだ!と、かけまくっていた時期があったことを思い出し、ふと昔使っていた整髪料を探しながら記事に纏めることにした。


事実、これが米ブリストル・マイヤーズ社のバイタリスだが、ヘアー・トニックと表示されている。
この製品が油性を含むのか、どうかはイマイチ分からなかったが・・・??

Vitalis Hair Tonic 7 oz. With V7

本家本元の化粧品メーカーの動向は??

バイタリスの売れ行きを苦々しい思いで見ていたのが化粧品メーカーである資生堂で、抜本的な男性整髪料の戦略見直しが急務となった。資生堂は1959(昭和34)年、それまでバラバラに発売していた男性化粧品を統一し、「資生堂男子用化粧品」として新たに発売した。いわば「ブランド戦略」のはしりだったかもしれない。かくして、資生堂が油性液体整髪料「資生堂MG5リキッド」(香りはラベンダー、ジャスミンの2種)を発売したのは、バイタリスに遅れること約半年、1963(昭和38)年2月のことだった。半液体の「資生堂MG5ソリッド」とともに発売され、当時の価格は300円。

エムジー5 ヘアリキッド(F) 150mL エムジー5 (MG5)

その後、他社からも次々と液体整髪料が発売され、男性化粧品業界はさながら液体整髪料革命が起こったかのようだった。
しかし、先行したバイタリスは強かった。販売面ではどの製品もバイタリスに追いつくことができなかったのである。
私は新物好みだったので、MG5が発売されると同時に、MG5で統一してしまったことを覚えている。

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