ハゲになりそうなオッサンが振返る男性整髪料のよもやま話【1960年代】

ハゲになりそうなオッサンが振返る男性整髪料のよもやま話【1960年代】

「光陰矢の如し」という言葉があるが、時が経つのは早いもので、いつの間にか私の頭頂部などがこの頃見るも無残な惨状なって来ていると自分自身でも感じるようになった。こんな私にも昔は会社出勤前に我が家の洗面所で、”ふさふさ”の髪の毛に、やれトニックだ!、やれリキッドだ!と、かけまくっていた時期があったことを思い出し、ふと昔使っていた整髪料を探しながら記事に纏めることにした。


ミドルエッジ内にも同様の記事があった!!

80年代中学生のオシャレアイテム男性化粧品編!! - Middle Edge(ミドルエッジ)

整髪料は髷を結う時代より存在した!!

日本では、古来より男も女も髷を結う習慣があり、その髷をある期間、保持させなければならなかったため、いにしえより整髪料でも特にワックス関連が豊富であった。

これはお相撲さん用ではないが、木ロウが主成分だということで、芯を入れれば燃えるんですかね??。

島田商店 花丁字 オーミ 鬢付け油 スティック かつら用 無香料【固練り】

私の親父の時代はポマードとチックが主流だった!!

パッケージには「髪をみつめて四世紀 Since 1615」とあるので、まさかとビックリしたが,柳屋さんが創業したのが1615年のことで,食紅や香油等を販売したそうだ。1850年に,香木・麝香などのフェロモン効果物質を加えて作った「柳清香油」が大ヒット、ポマードがはじめて製品化されたのは1920年のことだそうだ。以来ずっと生産してはいるが、一度生産中止にしようとしたが、愛好家の嘆願が相次ぎ、生産中止を中止したそうだ、ただ、販売数は最盛期の昔と比べ、一割にも満たないそうだ。

柳屋 ポマード 大 120g 整髪料 YANAGIYA POMADE

ポマードと言うと、なぜかこの人を思い出す!!

橋本元首相と言えば、一般的に整髪剤の「ポマード」で”べったり”と認識されている。私もそうでした。しかし、実際には水性のヘアクリームを使っていたと本人が語っているそうだ。
『ある時、鈴木宗男が橋本に隠れて「あのポマード野郎」と悪口を話していた所、偶然後ろに橋本が現れたため鈴木は顔面蒼白となったが、当の本人は「鈴木君、これはムースだよ」と言って快活に笑った。』という逸話があるそうだ。本当かどうか確かめることはできないが・・・??。

橋本 龍太郎(2002年10月16日、バージニア州 アーリントン郡のペンタゴンにて)

実は、橋本元首相より私の父がポマード頭だった!!

私のオヤジの髪型は頭のサイドと後ろを刈上げ、上の髪の毛をバックに流す、今流に言うと、ショート・バック・アンド・サイド+オールバックだろうか??。似たような髪形がないか検索してたら、ベッカムが同じような髪型をしていた(あいにく、私のオヤジは短足でブサイクだったけど・・・!!)し、まさに今年の流行しそうな髪形として紹介しているではないですか!!。流行は回り回るんですね!!。
私のオヤジはこんな髪型で、ポマードで固めて、そして最後は洗面台でチックを使って微調整していた思い出がある。

ショート・バック・アンド・サイドのデヴィッドベッカム

昔私が小学校高学年の頃に親父のチックを興味本位でちょろっと髪に塗った時、油の香りが漂って来て、思わずこれが”おとな”の香りなのかと胸が熱くなった記憶がある!!ただ、後で親父にこっぴどく叱られた覚えも残っている・・・!!。

マンダム丹頂チック 100g

1960年前半に男性用の油性液体整髪料が人気を博す!!ーそれはアイビールックの流行による

1964(昭和39)年の東京、銀座みゆき通りに現れた風変わりなファッションの若者たち。“みゆき族”と呼ばれた彼らは、こんな格好をしていた。アウターはナチュラルショルダーでずん胴型シルエットのスーツやブレザー。インナーは洗いざらしのボタンダウンシャツ。ボトムはシンプルなコットンパンツで、なぜかくるぶしが見えるほど裾を上げている。小脇に抱えているのは、「VAN」のロゴが入った紙袋・・・。
アイビールックはアメリカに生まれ、日本ではVANヂャケットが火を付けて大きなブームになった。私たち団塊の世代にとっては、リアルタイムで経験した大きなファッションムーブメントであり、60年代以降の若者文化の象徴として語られることも多い。

絵本アイビー図鑑 The Illustrated Book of IVY 単行本

アイビーカットとは、アメリカのアイビー・リーグ(東海岸の私立大学8校)の学生たちが好んで着ていたファッション「アイビー・ルック」での定番的な髪型。七三に分けたショートヘアにして前髪を上げるもので、スポーティで清潔、さわやかなイメージがあり、アイビー・ルックとともに日本でも大流行した。「若大将」で知られる加山雄三が代表的な存在であった。

アイビーカットは髪を自然のままソフトに仕上げるため、ポマードやチックではうまく整髪することができない。それでみゆき族はポマードやチックには見向きもせず、発売されたばかりの新しい油性液体整髪料に目を向けたのだ。

現代風のアイビーカット

油性液体整髪料のさきがけがバイタリスだった!!

1962(昭和37)年にライオン歯磨(現ライオン)から発売された「バイタリス」は油性液体整髪料のさきがけだった(米ブリストル・マイヤーズ社の製品を提携販売)。油性の液体整髪料なので、ポマードやチックに劣らない整髪力を持ちながらも、テカテカ、ベタベタしない。若者向けのマーケティングが功を奏したこともあり、バイタリスは瞬く間に若者たちの間に浸透していった。

ちなみに、油性の液体整髪料のことを”ヘアー・リキッド”と読んでいるが、これはバイタリスが初めて命名したそうです。

バイタリス ヘアリキッド 355ml

バイタリス(Vitalis)CM1 - YouTube

実は、ヘアーリキッドは和製英語だった!!

事実、これが米ブリストル・マイヤーズ社のバイタリスだが、ヘアー・トニックと表示されている。
この製品が油性を含むのか、どうかはイマイチ分からなかったが・・・??

Vitalis Hair Tonic 7 oz. With V7

本家本元の化粧品メーカーの動向は??

バイタリスの売れ行きを苦々しい思いで見ていたのが化粧品メーカーである資生堂で、抜本的な男性整髪料の戦略見直しが急務となった。資生堂は1959(昭和34)年、それまでバラバラに発売していた男性化粧品を統一し、「資生堂男子用化粧品」として新たに発売した。いわば「ブランド戦略」のはしりだったかもしれない。かくして、資生堂が油性液体整髪料「資生堂MG5リキッド」(香りはラベンダー、ジャスミンの2種)を発売したのは、バイタリスに遅れること約半年、1963(昭和38)年2月のことだった。半液体の「資生堂MG5ソリッド」とともに発売され、当時の価格は300円。

エムジー5 ヘアリキッド(F) 150mL エムジー5 (MG5)

その後、他社からも次々と液体整髪料が発売され、男性化粧品業界はさながら液体整髪料革命が起こったかのようだった。
しかし、先行したバイタリスは強かった。販売面ではどの製品もバイタリスに追いつくことができなかったのである。
私は新物好みだったので、MG5が発売されると同時に、MG5で統一してしまったことを覚えている。

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