ハリウッド映画全盛期を支えた男優列伝【ハンフリー・ボガート&ケーリー・グラント編】

ハリウッド映画全盛期を支えた男優列伝【ハンフリー・ボガート&ケーリー・グラント編】

私は、これまでハリウッド映画全盛期だった1950年~70年代位までに活躍し、私の記憶に鮮明に残っている女優たちに関する記事を書いてきたのだが、この際、同時代にスクリーンでお目にかかった男優についても記憶を振絞ろうかと思っている。ただ、やはり記憶に強く残っているのは”異性”なので、私と同性である男性俳優に対してどれだけ記憶があるか、はなはだ疑問の余地は残るが・・・??。まさしく「ヾ(ヽ0Д0)どんだけ!!~(ikko風に)」


ケーリー・グラントのただ一つの汚点とは??

ただ一つの汚点と言えば、1932年にランドルフ・スコットと出会い、12年間に渡る共同生活で友情を深めたが、巷ではケーリーはゲイだったという噂がかなり広まっていた。その真偽は明らかになっていないが、後にテレビのインタビューでチェヴィー・チェイスがグラントとゲイに関するジョークを発言した際、グラントは発言に対して訴えを起こしている。

ケーリーが出演した映画を抜粋紹介!!

『めぐり逢い』(An Affair to Remember)は、1957年制作の米国映画。 「邂逅」を監督したレオ・マッケリー自らによるリメイクで、古典的すれちがいメロ・ドラマの秀作。

監督	レオ・マッケリー
脚本	レオ・マッケリー
   デルマー・デイヴィス
   ドナルド・オグデン・ステュワート[1]
原案	レオ・マッケリー
   ミルドレッド・クラム
製作	ジェリー・ウォルド
出演者	ケーリー・グラント
    デボラ・カー

めぐり逢い [AmazonDVDコレクション](1957年)

ごく幼少の頃に観た記憶がかすかにあったが、当然当時は何もわからず、改めて観ると甘い魅力に溢れた作品であることを再認識した覚えがある。
1939年のオリジナル作品『邂逅(めぐりあい)』は未見だが、このメロドラマの王道たる本作品は見事としか言いようがない。
当時52歳のケーリー・グラント、同じく35歳のデボラ・カーによる大人のラブストーリー。資産家であったり、金持ちの元恋人が援助してくれたり・・・と、まあリアリティーがあるかと言われるとそんなものはありもしないのだ・・・(苦笑)。でも二人の抑えた感情表現や品のある仕種が実に素晴らしかった。日本でも当時『君の名は』という似たようなストーリーのラジオドラマが流行っていて、その放送が近ずくと”風呂屋”ががらがらになったという逸話がある!!。

北北西に進路を取れ』(ほくほくせいにしんろをとれ、原題: North by Northwest)は、1959年製作の米国サスペンス映画。監督はアルフレッド・ヒッチコックだが、ケーリーはヒッチコックのお気に入りで、『断崖』、『汚名』、『泥棒成金』、『北北西に進路を取れ』の計4本に出演している。

監督	アルフレッド・ヒッチコック
脚本	アーネスト・レーマン
製作	アルフレッド・ヒッチコック
出演者	ケーリー・グラント
    エヴァ・マリー・セイント
    ジェームズ・メイソン
    マーティン・ランドー

北北西に進路を取れ 特別版 [DVD](1959年)

源題名である”North by NorthWest” という方位は現実には存在しない。全周を32方位に分割した時の方位の呼び方では、北北西(北からの角度・中間値337.5°)は、North-NorthWest(NNW) である。
(日本語では。同じ”北北西”だけど・・・?!)
北西微西(同303.75°)は NorthWest by West(NWbW)、北西微北(同326.25°)は NorthWest by North(NWbN)、北微西(同348.75°)は North by West(NbW)である。

ヒッチコック定番の巻き込まれ型サスペンスの傑作だ。トウモロコシ畑、ラシュモア山などのダイナミックな背景に、これまたちょっととぼけたいい味わいを出すケーリー・グランドがミックスされて長さを感じない面白い作品だった。もちろんクールビューティー、エヴァ・マリー・セイントも美しかった。

『シャレード』(Charade)は、1963年の米国サスペンス映画。クレジットに「MISS HEPBURN CLOTHES BY GIVENCHY」とあるように、ジバンシィが提供したヘップバーンの衣装が話題となった。

監督	スタンリー・ドーネン
脚本	ピーター・ストーン
製作	スタンリー・ドーネン
出演者	ケーリー・グラント
    オードリー・ヘプバーン

シャレード [DVD](1963年)

ピーター・ストーンとマルク・ベームが共同で「The Unsuspecting Wife」という脚本を執筆したのだが、ハリウッドで買い手が付かなかったため、ストーンは脚本のタイトルを「Charade」に変更し、レッドブックス誌に作品を発表したところ、作品は製作会社の興味を引くことになったという逸話がある。

この映画を一言で言うならば、「あの頃は良かった!」と思ってしまわせるような映画だ。おシャレで素敵なサスペンス映画の佳作であり、オードリーがキュートな魅力を振りまいて、少々野暮ったい物語の印象を払拭してくれた。ヘンリー・マンシーニの音楽は言うまでもなく素晴らしいし。007でおなじみモーリス・バインダーのクレジットがまた素晴らしい。
有名なテーマ曲をバックにノートルダム大聖堂を望むセーヌ河畔をケーリー・グラントとオードリー・ヘップバーンが語り歩くシーンがたまらないが、実は主演のケーリーは、共演するオードリーとの年齢差(グラント59歳、ヘプバーン33歳)を気にしていたらしく、彼女に迫るシーンに不快感を抱いていたらしいのだ。(実に律儀で保守的な考えですな!!)

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