じゅもんが ちがいます
みんなの思い出とトラウマを逆手にとったアプリゲームが登場
「キミへの復活の呪文」
今やすっかり群雄割拠の様相を呈してきたアプリゲーム業界。
毎日のように企業・個人から新しいゲームが開発されている現在、プレイしてもらうために《目立つ》というのはとても重要なファクターです。
目立つと言っても方法は色々あって、内容を工夫するのはもちろんのことデザイン、色、アイコン、名前、色気、値段など大小様々なわけですが、今回このようなゲームが出現しました。

「キミへの復活の呪文」をApp Storeで
ほう、復活の呪文ですか。
たいしたものですね。
FC版「ドラゴンクエスト」「ドラゴンクエスト2」で採用された《ふっかつのじゅもん》はひらがなのみなので誤記が多いらしく、ゲーム終盤で泣く泣くロードを諦めたプレイヤーもいるくらいです。
というわけで本作のアピールポイントは《パロディ》です。
まあ《データを文字化して表示、再入力することでロードができる》というシステム自体はブラウザゲームとかでまれによく見る機能です。
わりあい最近でも「クッキークリッカー」とかがバックアップ用に採用していました。
でも《コントローラーでひらがなを選び入力。するとデータがロードできる》となると浮かぶのはやはり「ドラゴンクエスト」。
しかもFC版のみなので、このシステムはドラクエ黎明期の代名詞のように使われている部分もあると思います。
人間が文字列を記憶して思い出す、というあまりにもアナログな情報。当然メモ忘れや誤記などのヒューマンエラーを防げる率は高くもなく〝トラウマである〟という人も一定数いるとか。
本作はそのへんのこともわきまえているのでしょう、説明文にはこうあります。
ちなみに画像をご覧いただければわかると思いますがデザインはほぼドラクエのそれです。
もっともこういったマップや小物類は《RPGツクール》などでも使用されているので半フリー素材にはなってると思うのですが、実際のところどういう扱いなんでしょう。

プレイ画面

プレイ画面
ゲーム内容
肝心のゲーム内容。
シンプルですね。いわゆる記憶ゲー。
牧師が伝える《復活の呪文》はいくつかジャンルがあるようなのでご紹介しましょう。
1:おいのりをする
あっ、そういう。
これ空白スペースの位置がランダムっぽくないですか。《、》や《。》ならまだしも、どこに空白が挿入されているかまで覚えるのは結構難しい気がします。
というかカタカナ使えるんですね。
ちなみにアプリ紹介ページの方でもサンプルが載っていて、
とのことです。
〝もうこのゲームの事は大体伝え終わったかな〟という気持ちになってきますね。
2:いきかえらせる
急に真面目になりました。ジョークアプリ(?)でまともな事言われると《良い事をしている不良を見ている気持ち》になりませんか。
このあたりの言葉で「お、ちょっといいな」と思ったら楽しむ素質があるかもしれません。《おのりをする》はやらなくていいんじゃないかな
3:どくのちりょう
ええ……(困惑)
このパートは序盤部分が「かみよ。 あのかた」から始まっているので攻略的には楽なのかもしれません。
《攻略》とか《効率》とかを考えるべきゲームなのかは謎ですが……
フリスビーネタは気に入っているのか紹介ページにもあります。だんだんそういう芸人を見ている気持ちになってきます。
4:ぱふぱふする
やっぱりそういう芸人なんですかね
ポイントとしては《FC版ドラクエをプレイしていた人をメイン客層に見つつ中学生レベルの下ネタをぶちこんでくる》あたりでしょうか。
あとiOSアプリの審査は下ネタに厳しいことで有名だったりもします。
おかげでこのゲームも実は年齢制限指定がかかっているのですが、理由は下品なユーモア。
このコーナーを設ける事で審査落ちするかもしれなかった(あるいはした)という背景を考えるとグッとくるところがあります。ないかもしれません
クリアするとレベルが上がり、技やアイテムを獲得
「キミへの復活の呪文」をApp Storeで
99レベルって事はおそらく99回正解すればエンディングを迎えられるのでしょう。
15秒×99回と考えると1485秒――約25分というところですか。
でも入力時間とか考慮していないので実際は1時間くらいごっそりもっていきそうな気もします。

流石に途中セーブはできますよね?
ゲーム概要
タイトル:キミへの復活の呪文
ジャンル:ゲーム
価格 :0円(無料)
対応 :iOS/Android
<ダウンロード>
iPhone: https://itunes.apple.com/jp/app/id1320767916
Google: https://play.google.com/store/apps/details?id=net.suzya.fukkatsu