1982年、ついにアカデミー賞主演女優賞獲得!!
『クレイマー、クレイマー』以降、メリルは名実共に米国を代表する女優の一人として、最低一年に一本の映画に出演するようになり、問題作、話題作などが目白押しだ。
中でも1982年に公開されたナチスによるホロコーストを題材にした映画『ソフィーの選択』でメリルは初めてアカデミー賞主演女優賞を獲得した。
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映画のコアになっているホロコーストは、被害者であるユダヤ人から告発的に描かれることが多いテーマだが、この作品の作者スタイロンはユダヤ人ではなく、ソフィーもユダヤ人ではなく、ポーランド人という設定だ。映画は原作をかなり絞り込んだ形で作られているが、小説の雰囲気は十分に残っており、監督パクラが原作を尊重していたことが伝わってくる。ブルックリン・ブリッジで祝杯をあげるシーンは感動的だった。
メリルの快進撃が止まらない!!
以降も精力的に映画出演し、特に『恋におちて』(1984年)、『愛と哀しみの果て』(1985年)、『永遠(とわ)に美しく・・・』(1992年)、『マディソン郡の橋』(1995年)など、実に多彩なジャンルの映画に出演し多才な所を惜しげもなく出している。
また、近年には2011年の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で実に29年ぶりのオスカー主演女優賞を獲得、通算3度目の受賞となった。
ちょうどミドル・エッジにこれらの映画に関する記事があったので、皆様にもご紹介しよう。
アカデミー賞受賞作。アフリカの大自然を舞台に主人公の恋愛と過酷な日常生活を描いた映画『愛と憎しみの果て』 - Middle Edge(ミドルエッジ)
人は誰でも恋におちる。映画「恋におちて」、ここで描かれている恋をゲス不倫と呼んでいいものだろうか? - Middle Edge(ミドルエッジ)
どんな手をつかっても美しくなりたい!!1992年映画「永遠に美しく…」 - Middle Edge(ミドルエッジ)
クリント・イーストウッドが手がける!!4日間の確かなる愛の物語・映画『マディソン郡の橋』 - Middle Edge(ミドルエッジ)
メリルのプライベートは女優にしてはすごくシンプル!!
映画『ディア・ハンター』でも共演したジョン・カザールと婚約していたが、カザールが1978年3月12日に癌で死亡したために結婚に至らなかった。同年9月30日、彫刻家ドン・ガマー(Don Gummer、ドナルド・ガマー)と結婚し、4人の子供をもうけた。子供たちも全員、ショウビズ界に進出している。
こうしたシンプルなプライベートも多くの人々に尊敬される一因でしょうね!?