アーロン・ネヴィルとは
 
  	アーロン・ネヴィルは、ネヴィル家4兄弟が1977年に結成したR&Bバンドである【ネヴィル・ブラザーズ】のメンバーでしたが、メンバーそれぞれがソロでも十分な実績を残していました。その中でもアーロン・ネヴィルは頭一つ抜けていたと言われています。
ニューオリンズ・ファンクからR&B/ソウルはもちろん、ゴスペル、ジャズ、カントリーまで幅広いジャンルを歌いこなすシンガーとして多くの音楽ファンから支持されている偉大なシンガーです。
尚、アーロン・ネヴィルは敬虔なカトリック教徒であり、2015年にはカトリック教会と社会への優れた功績を認めて、大学から与えられた年次賞であるノートルダム・レアレア勲章を受けています。
最大のヒット曲「Tell It Like It Is」
1966年にリリースされたこの曲は、アーロン・ネヴィルにとって最大のヒット曲となりました。
感情がこもったこの歌声は、心に染み渡ります。
まさに音楽界の宝だと思いました。
大ヒットしたアルバム『Warm Your Heart』
1991年にリリースされたアーロン・ネヴィル最大のヒットアルバムと言われているこの作品には、日本のCMにも起用された「Ave Maria」が収録されています。
 
  	この「Ave Maria」の評価は世界中で非常に高く、最高の「Ave Maria」との声が高いです。
是非一度その歌声を聴いてみてください! 惚れ惚れするとはこのことだと思います。
日本で一番知名度の高い「Ave Maria」
「Ave Maria」は日産のCMに
映画『ボディガード』のサウンドトラックになった曲
1992年に公開されたこの映画は、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンが共演した名作でしたね!
映画も素晴らしかったのですが、この映画のサントラは世界的に有名なプロデューサーであるデイヴィッド・フォスターにより編曲され、全世界で4,200万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。そのサントラの中に「Even If My Heart Would Break」という曲が入っています。
 
  	サウンドトラックの7曲目に収録されている「Even If My Heart Would Break」(日本版サントラではマイ・ハート・ブレイク)。
ホイットニー・ヒューストンの代表曲である「I Will Always Love You」の影に隠れてしまっていますが、ムード満載の名曲です。
ちなみにこの曲はアメリカのサックスミュージシャンであるケニー・G&アーロン・ネヴィルの名義になっています。
グラミー賞を受賞した2曲
グラミー賞を受賞した曲は、アーロン・ネヴィルのソロではなく、リンダ・ロンシュタットがリリースしたアルバム『Cry Like A Rainstorm, Howl Like The Wind』に収録された「Don't Know Much」と「All My Life」という2曲のデュオでした。尚、このアルバム自体がほぼ全曲アーロン・ネヴィルとのデュオになっています。
リンダ・ロンシュタットについて
リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)、8thアルバム『夢はひとつだけ』(Simple Dreams)発売40周年記念盤 - TOWER RECORDS ONLINE
 
  	お恥ずかしい話ですが、私はこの記事を書くまで、リンダ・ロンシュタットのことを知りませんでした。アーロン・ネヴィルとのデュオで初めて歌声を聴いたのですが、その歌声の拡がり方はまさに圧巻。素晴らしいの一言です。どれだけの音域かわかりませんが、高音でも声が太く、幅も広く、これぞ歌姫といったところです。
アーロン・ネヴィルとのデュオでグラミー賞をとったこの2曲の音源は、是非聴いてみてくださいね!
1989年「Don't Know Much」
1990年「All My Life」
アーロン・ネヴィルの歌声を聴き直してみて
流石はアーロン・ネヴィル。至極の歌声だけあって、どの曲も素晴らしいのですが、この記事で特集した曲は別格だと思いました。
オールジャンルを歌いこなすアーロン・ネヴィルならではの独特な技法もさることながら、もともとの歌声の素晴らしさに酔いしれる思いでした。
個人的には映画『ボディーガード』のサントラにもなった「Even If My Heart Would Break」はお気に入りです(^^)/ いい曲ですねぇ
齢70を超えても、まだ現役で活動されているアーロン・ネヴィル。
これからも新たなアーティストに影響を与えていって欲しいものですね。
 
     
    




